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ゴルフ野性塾スペシャル
No118...ゴルフ向きの性格...(11/1)

ゴルフ向きの性格って?
 ゴルフに「向いている」性格って、あるんでしょうか。私は友人から常々「お前は冷静で、石橋を叩いて渡る性格だから、ゴルフには向いているんじゃないか」と言われるのですが、いざプレーになると、そんなことは全くない、と実感してしまいます。
 よくレッスン記事では「アドレスはルーティンワークで」などと書いてありますね。そこで私もチェックポイントを幾つか作って決まった順番でアドレスするようにしているのです。でもミスばっかり。かえって僕の友人Sのようにアバウトで「スウィングなんか自己流でいいし、その場所にある球を打つのみ」という、お気楽ゴルフの方がいい結果が生まれているようなのです。やっぱり私は考え過ぎなのでしょうか。

(埼玉県・34歳)


もっと石橋を叩きなさい

ゴルフに向く性格って、ありますかね。私はない様に思う。又、性格とか、血液型、誕生日等で決めれるものではない筈だ。

私は渡り終えてから、振り返る性分。でも、24歳でクラブを握り、28歳の時、プロテスト合格し、ナイジェリアで勝った。

石橋叩く性格がゴルフ向き、と言った奴、理屈先行の可愛いくない奴でしょうな。

性格はゴルフ経験が作りゆく部分もある。性格が作り得るゴルフと、ゴルフが作り得る性格、半々ではなかろうか。

私は今も渡ってから振り返る性分。変える気もない。必要性もない。己は己、間違っても他人にはなれぬ。24年間、ゴルフをやってきて分かった事は、己は己、とゆうそこんとこだけ。

ゴルフで命取られる訳ではない、己の性格を押し潰す様な馬鹿はしたくない。石橋叩くゲーム運びは辛うござる。直感でクラブを握り、直感で距離を知り、直感で振り終えるが私の理想。理想も人それぞれ、ですからネ。理想を均一にしてはいけないと思います。

近頃、何事につけ、常識と理想の距離が縮まってる様だ。学校教育も方向転換を必死に考えねばならぬ時でしょう。

何が大切かとゆえば、道徳と情操教育なのでは・・・。そこに背を向けるから、理想が均一になってゆき、結局、鶏舎小屋国家になってゆくんでしょうな。鶏舎小屋にしてはいけない。

ゴルフ向きの性格なんてありません。どんな性格でも上達するのがゴルフである。レッスン記事とゆうのは常識と理想を混ぜ混ぜ御飯にしちまう危険を持つ。だからレッスン物は「この稿、ゴルフの常識」とか「この稿、ゴルフの理想」という具合に分けて書いた方がいい。

ゴルフの常識ハンディ18の方は是非とも身につけなければならぬものであるし、身につけなければハンディ18は取れないとも思う。

理想ハンディ5以上の方が求めるものであって、ハンディ18の方が求めるには考えるべき課題多過ぎる。

理論、体験の裏付けのない指導は肉親には通ずるが、他人に通じることはない。そこの辺りを認識して欲しいと願う。今、レッスンは無責任の時代。ひどいものです。

現在の私はチェックポイントを2つ持ってスウィングしている。研修生の時はひとつだけだった。24年間かけて、やっと2つのチェックポイントを抱いてスウィングできる様になったのです。

レッスン書は2つ、3つとチェックポイントを持って臨めと言う。とんでもないことを言ってくれる。そんな事したらバラバラの体の動きは必然。ラウンド中、尾崎将司でも5つのチェックポイント考えて歩いてはいても、振る時は2つか3つ。

調子のいい時はひとつのチェックポイントで十分。チェックポイントの鎧を着てゴルフ出来る訳もない。そんな無茶を書いてるレッスン記事は信じなさんな。悪書である。捨てた方がいい

貴兄の友人のS氏の適当さで、ハンディ5迄は行く。勿論、毎日300球打ち続けた適当さですぞ。練習しない適当さとは付き合わん方がいい。そうゆう方はゴルフを簡単に捨てることが出来る。となれば、ゴルフ上達を必死に願う貴兄とは道が違う。

自己流も経験で磨き、スコアに叩かれた自己流ならばよい。練習せぬ自己流は、その流に他人迷惑がくっついている。

気楽さとは、一度は苦しんだ底から湧くアブクなり。気楽さの裏には悲しい日々が揺れているのです。

貴兄はもっと考えなさい。そして、今を越えて行きなされ。然れば、気楽なゴルフ出来る様になるかも知れない。もっと、もっと、石橋をを叩いていけばよし。それが貴兄に一番似合ってるやり方だろう。

私とは違う。私は叩けぬ性分。親から受けし性分、どちらも間違いではない。

性分に合ったゴルフで通せば、それで十分。それ以上も、それ以下も不要のもの。貴兄は同伴競技者に迷惑かけぬ程度の考え過ぎゴルファーでいいと思う。人は人、己は己。そこからスタートすることが上達の基本でしょう。


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