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ゴルフ野性塾スペシャル
No75... スコアとゴルフの楽しさについて...(12/21)

楽しみながら上達したい
(・・前略・・)さて、最近ゴルフの調子は上々で、80台でラウンドする安定した状態です。しかし不思議なことにスコアが良くなるにつれて、以前(100~90時代)のように楽しめなくなってきました。私の目指すゴルフは競技指向や、シングルとは無縁のもの。楽しくゴルフをしたいとの思いはビギナー時代より一貫して持ち続けています。その上でスコアを良くしたい、すなわち「楽しみながら上達したい」という考えなのです。

考えてみれば、ショートパットを外した時の悔しさは人一倍強く、プッツンに近い状態となります。同伴プレーヤーに迷惑はかけまいと心掛けてはいるつもりですが、それが以前のように楽しめない最大の原因と思っています。気持ちの切り換え、精神状態を前向きに保つ良い方法があったら、お教えください。

(北海道 35歳)


競技ゴルフをすすめます

スコアを目指すべきだ

楽しいゴルフはスコアとゆう基礎の上で、成り立つ筈。スコアを無視したゴルフは雑であり、凡であり、退屈に変わりゆくと思う。

楽しみながらスコアを作るのと、スコアを作りながら楽しむのとは全く別物。

楽しみながらスコアを作ることは出来るのだろうか。私はスコアを作る中で楽しみを探してきた。競技ゴルフの我が身ゆえ、楽しむということが第一に来ることはなかったし、いまもない。

貴兄は悔しさを持つ。私も持つ。持つ者、競技ゴルフを目指すべきではあるまいか。負けるのは悔しい。悔しさから逃れる術を私は知らぬ。逃れる術がないのなら、正面から当たる以外に策はない。

悔しさに背を向けたことはある。昭和58年から59年のシーズン、1打足りずの予選落ち7試合連続でやらかした時、気持ちは白くなっていた。空ばかり見ていたと思う。人も自分も家族もない、あるのは空ばかりだった。

あの時に戻れるならば、己の肩をゆすりながら頑張れよ、と言うであろう。悔しさを通り過ぎれば白い気持ちが待っている気がする。天然色の領分より、白黒画面の領分に移るんでしょうな。感情が消えてゆくのかもしれない。

貴兄には心の中に白黒画面を作って欲しくない。頑張って下さい。競技ゴルフを求めて下さいよ。

金曜日の夕刻、ゴルフバッグを担いで電車に乗るのはとても淋しい。疲れがズンズンと足の裏から迫り上がってくるもんでしてネ。電車の中、眼を閉じて耐えてましたよ。

ゲームのいい時は、疲れは頭の中からボロリボロリと塊で出てくるものです。足の裏からにじみ出たりはしない。

今の私は悔しさに対して、冷静になってきた。原因を分析する。そして悔しさを飲む。それがいいか、悪いかは分からないが飛距離、方向に安定したショットが出てきて分析出来るようになったと思う。ショットに余裕のない時、その場での分析は出来なかった。

悔しさを散らすには多少なりとも時間が要る。私は若い。散らすつもりはない。もっと、もっと悔しさの塊を飲み込んでゆきたい。智恵は求めぬ。飲み込める気持ちの丈夫さだけを求める。

悔しさを持つ貴兄は競技ゴルフに進むべきだ。逃げてるとは言わないが、踏み外せば逃げの道でしょう。貴兄は競技ゴルフの方だ。頑張ってください。


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