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ゴルフ野性塾スペシャル
No60... バンカーショットについて...(9/7)

硬いバンカーの打ち方は?
1500円で購入したダイナマイトを13年間愛用しておりました。思い切りの良いバンカーショットを心がけてきましたし、一発で脱出できたため、寄りかたは別として、それなりに満足してきました。ところが、最近、しまった砂質のバンカーでのミス(特にホームラン)が出ます。そこでソールの薄いサンドウェッジでショットしていますが、それでもしまった砂質のバンカーでは、どうしてもダフりやホームランが出ます。柔らかい砂質のバンカーでは薄いソールのSWでも自分なりに満足に打てます。ご指導ねがいます。

(愛知県 37歳)


フェースを開いて打ち抜け

アメリカの砂はだいたいにおいて柔らかい。そして管理のゆき届いているコースほど、砂の質は柔らかい。また、常時、補充しているためか、一流コースに行くほど砂質が均一的である。

日本においても、一流と二流の差、三流との差はバンカーから推察することは出来る。バンカーの手入れ悪いコースは、一流とは言えない。

グリーンの良し悪しは、人為的(コース管理者の能力、努力)、気候的な要素が50%を占める。故に名門コースでも、グリーン状態の悪い時はある。自然相手の商売、困難も多い。

しかしバンカーだけは人力、金を注げば面白いバンカーは出来る。砂は気候に関係なし。ゴルフ場の経営姿勢がバンカーの形、砂の量に浮き沈みしていると言ってよいと思う。

全盛期のニクラスは手前のバンカーには入れても、左右のバンカーには縁のないショットの持ち主。サンドウェッジを使う機会は100ヤード以内のラフからのアプローチショット時に多いと思える。グリーン周りのバンカーショットは1ラウンドに1.2度程度であろう。

ニクラスは柔らかい砂のコースでゴルフをやってきている。柔らかい砂には、うすいソールのサンドウェッジが似合う。ニクラスのサンドウェッジのソール幅は狭い。日本で市販されているピッチングウェッジと同等のソール幅である。

貴兄のバンカー経験は、ニクラスのバンカー論と同質のものであろう。ゴルフにおいては、理論から経験が出るものではなく、経験から理論が生み出されるものという気はする。

ところで、貴兄の悩みに関してですが、しまった砂質のバンカーからは、クラブフェースを開くべきと思います。

クラブフェースというのは、開くほどに振り抜きやすくなってくるはずです。柔らかい砂の場合、インパクトの力加減で何とでもなりますが、硬い砂の場合、ヘッドの入る地点が結果の大勢を占めます。打ち込む意識を捨てて、振り抜くことが、小ミスはあっても、大ミスなしの方法という気はします。

クラブフェースを開いて打ってみて下さい。50球も練習すれば、コツはつかめるはずです。