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ゴルフ野性塾スペシャル
No48...ティの高さについて...(6/8)

ティアップの基準が分からない
小生の悩みはティアップの高さの基準が分からないことであります。練習場のゴムティは高さが一定なので、同じ調子で打つことができますが、いざコースのティグラウンドでティペッグを刺すときは、高さはまったくのフィーリングで調節しております。小生はトップやダフリの原因のひとつとして、このティアップの高さのノーカンさがあるのでは、と反省しております。(中略)自分にとっての適切なティの高さの見つけ出し方を教えてください。

(福岡県 27歳)


フィーリングで決めます
ティの高さの調節は大切なること。おろそかには出来ぬ。

特にティグラウンド上が、フカフカ芝の時、あるいは逆に人工マットのように硬いティの時、この場合のティアップには神経を使うものである。私はいずれの場合も、普段より心持ち低めにティアップしている。

私は「カン」でティアップしている。幸か不幸か、目安となる方法は持っておらぬ。加えて、体の調子の良い時は高めに、体の重い時は低めに、この辺は意識的にティアップしているから、基本的なる「この高さ」という目安は全くない。あくまでも「カン」のみ。

ティアップの高さを一定させたいのであれば、市販されているラバーティを使えばよい。これは、ティ上に置くだけのものであるから、高さは規格品、となれば貴兄の悩みの多少の解消にはなるであろう。

しかし、私はフィーリングを大切にしてもらいたい。フィーリングありてこそのゴルフの面白さではなかろうか。

冷たい言い方であるが、貴兄自身のてぃの高さは、ミスショットの中から探すべきである。多くのミスを重ね、その反省の中から得られたティの高さこそが、貴兄のゴルフではなかろうか。

社会生活でのミスは周囲に迷惑をおよぼすこともあろうから、そりゃ慎重になる必要はあろう。しかし、ゴルフのミスは己自身にモロに、それも瞬時に弾ね返ってくるものであるから、とりたてて恐れることはあるまい。

ティに立った時、ミスを予期し、恐れてはいけないと思う。生身の人間のやるスポーツ、やる前からミスを知ることは出来まい。ミスをしてから、初めてそれがミスだと分かるもの。幾度も、幾度も、同じようなミスをくり返す中で、己のティの高さをつかんでいってほしい。