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ゴルフ野性塾スペシャル
No47...スター性について...(6/1)

持って生まれたスターの資質?
ジャンボ尾崎との対談、興味深く拝読しました。対談中、塾長は、ジャンボが大舞台においてチップイン等を連続してきめていることに触れていましたが、それに対するジャンボの返答は「練習しているから」というものでした。
確かにジャンボにすればそうなのでしょうが、第三者の目からはそれ以上の何かを感じます。(中略)いわゆる,持って生まれたスター性なのでしょうか。(後略)
(福島県 34歳)

大狂いできるのがスターの生き方
スター性というものは、本人が意識して、それでどうにかなるものなのか? 私は「否」と思う。意識せぬ素直さが、向上の途という気がする。

練習しているから当然、というのは自信である。尾崎の練習量は多い。そして濃度も濃い。

私レベルの者が10発打つのと、尾崎が1発打つのでは、そのテーマのとらえ方と密度においては、遙かに尾崎の1発が上であろう。尾崎の1発は私の20発に匹敵すると思われる。

貴兄のハンディはいくつか分からぬ。しかし、貴兄の10発と私の1発とは、その習得内容度からすればいい勝負だと思う。1発にも差がある----そう思っていただきたい。それが技量というものの本質的な姿であろう。

上手い者と下手な者との差は、1球の中から生じるものであり、夢の中でも進歩する者は進歩してゆく。プロの世界に生きていれば分かることなれど、一晩眠る毎に上手くなってゆく時期はある。その時期が長い程、その者は頂点近くへ昇りゆく。

要は情熱と、狂いである。

球数多く打っても、内容のない数もある。その点を認識せぬプロは多い。ある時期を過ぎると、練習は苦しいものになってゆく。苦しさの出ぬ、楽しい時期にシード選手になれば、一気に一流へ行ける。苦しさが出た時から、停滞が始まる。顔の表情が暗くなってゆく。

尾崎は楽しく練習している。だからまだまだ上手くなっている。

スター性とは、狂いの差と思う。尾崎はゴルフに狂っている。勝利に対して欲を持っている。負けることを徹底して嫌う。

----人間、煩悩のかたまりなれど、煩悩に狂う男は強い生き方が出来ているはずである。世の常識は、勝負の世界には必要悪ということがある。

狂うことが総てではあるまいか?P> 小狂い、大狂い、いずれかの生き方でスターか、そうでないかの世界が生まれると思う。

狂わなかった私自身の弱さを今、私は痛感しております。