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ゴルフ野性塾スペシャル
No44...パットの「お先に」...(5/11)

「お先に」を拒否していいか?
ゴルフは遠球先打が通常だと思いますが、グリーン上で「お先に」をすることがあります。お先に...を許してバーディやパーをとられると自分にプレッシャーがかかる時があると思いますが、遠い人が先に打つというルールからすれば、お先に..を拒否してもよいのでしょうか。
(宮城県 47歳)

長いパットは失礼である
長い距離の「お先に」は拒否してもよろしいと思います。
私自身、過去において一度の拒否もしてはおりませんが、マークしてくれんかなあと思ったことは幾度もあります。

私のトーナメントにおける平均パット数は34前後。

当然、1メートルのパーパットはいつも自信の持てぬままに、今日まで打ってきております。1メートルの距離は勿論のこと、私は30センチもマークしております。

この距離を「お先に」で打ってゆく集中力、気迫が私にはありません。

パットのうまい人は、1メートルの距離を自信満々に打ってくる。

時には「お先に」で1メートルの距離を打ってくる気性の激しい人もいるようです。

その度胸が、実に素晴らしいと私には思えます。
溜息をつかされる自信ある姿であります。

ただ、一緒にラウンドしている時、この1メートルの「お先に」のパットをやられると、残された私は無性に切なくなってくる。50センチなら文句も出ませんが、1メートルだとひと言文句を出したくもなってくる。

しかし、競技進行のスピードという面から見れば「お先に」は必要でありましょう。

当方に拒否する権利はあっても、単純に拒否出来ぬこともあろうかと思われます。私は今後も「お先に」を拒否する気はありません。

私はプレーの進行に第一義を置きます。己の心情を痺れさせても、ゲームの素早い進行のためには「お先に」は許容範囲という気がします。

ただ、1メートル以上の「お先に」には納得出来ません。その距離の場合には、断固拒否 する姿勢は必要であると思います。

「お先に」の距離は、誰が打っても入れることの出来る短い距離であるべきはず。 嫌な距離のプレッシャーから逃れるための「お先に」は同伴者に対して失礼でありましょう。

アジアサーキット時、アメリカのラビットの中には「お先に」と断ったあと、ラインを読み直して打ってゆく図々しい男もいましたが、同伴者のひんしゅくは買っておりました。