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ゴルフ野性塾スペシャル
No21...尊称と自覚...(11/17)

なぜ「プロ」と呼ぶのだろうか プロ選手が活躍するスポーツは、いろいろありますが、選手の名前の後に「プロ」をつけて呼んでいるのは、私の知っている限りではゴルフ以外にありません。テレビ中継を見るたびにアナウンサーが、選手の名前の後に「プロ」をついけ呼び、見ていてこちらが赤面するほどに恥ずかしい気分になってしまいます。

今やゴルフは「プロ」と強調しなければならないほどマイナーなスポーツではないと思います。逆にゴマスリでそう呼ばないと、選手が気分を悪くするんだったら話は別ですが。いかがでしょうか。

(大阪府 37歳)


名に値するものは1割以内です

貴兄のご意見は実に的確。私も同意見であります。

ゴルフ番組で、名字の後にプロの称をつけるのは、本来無用のもの。そのうち、テレビ解説者も、徐々に解説者としてのプロ意識を出してまいりましょう。今以上の勉強も必要となってくるはず。さればその時、「プロ」という言い方もなくなりましょう。

嬉しきかな、テレビに顔を出している選手のプロアマの区別は、顔を見るだけで分かる。「ゴルフはメジャーのスポーツ」の時代も近くなって来ている。

それよりも近年、大御所的なプロに対して、「・・先生」という呼び方が多くなされているようですが、こっちの方が余程おかしいという気はします。

本当に、「先生」と呼ばれる資格のある人は、1職種の1割程度までと私は思っている。世間が専門職種、いわゆるプロと認めてくれるレベルを持つ者のパーセンテージはその職種の上位1割までであろう。

あとの9割は、その努力が足りないのか、才能に限界があるのか、いずれにしても「先生」と呼ばれて、平気な顔で返事をする生活姿勢には大いに問題がある。

私自身には「プロ」の尊称を受けられる力量はない。このことはよく分かっている。しかし「プロ」と呼ばれるにふさわしい力量を見るつけるがための努力だけはやってゆく。

中島常幸の集団の中で「プロ」と呼ばれているのは中島だけ。あとの2人のプロは「・・さん」と呼ばれている。

私も彼らからは「坂田さん」と呼ばれているし、それが当然でもある。「プロ」は中島1人だけである。呼ばれるにふさわしい努力を中島はしている。また、実績も上げている。

ライセンスを持っているだけの者に対して、平気な顔で「先生」と呼ぶ世情、呼ばれる図々しさ、このあたりに問題があると私は思っている。