“額賀と言えば飛距離”という印象を誰もが持っているだろう。そんな額賀辰徳が今シーズン手にしているのが『Z765』だ。 「一番気に入っている点はボールのつかまりがいいこと。フェースでしっかり押せる感覚があり、飛距離性能に加えて、方向性も良くなりました。シーズン序盤は球がつかまらないことで少し悩んでいいたんですが、それがこのドライバーで解消されました」。
よく上級者やプロは左へのミスを嫌がり、つかまり過ぎるクラブを避ける。今回額賀が表現しているつかまりの良さは別物で、フェースに乗る時間が長く感じると言う意味だ。結果、球が押せると言うこと。その理由はソールを複数の段差をつけた波型にすることで、従来の構造では大きくたわませることが困難だったフェース下部でもたわみを出せるようになった点にある。ヘッドのたわみは飛距離とスピンコントロールに直結するもので、球持ちの良いフィーリングが額賀の飛ばしの感性に響いたのだろう。
額賀はボールがつかまる感覚とフェース面で弾く感覚の両方を感じると言う。 「つかまることと弾くことは普通なら相反することなのですが、このドライバーに関しては、ボールを潰しながら弾く感触があるんです。いわゆるインパクトでパーンと弾く感じではなく、フェースに乗せながらフォローで弾く感じです。これがあるから方向性が良くなったんだと思います」。
額賀はボールがつかまらなかったり、ボールが曲がりはじめると、ついつい手先を使い始めてしまう。そうなるとスイングはどんどん悪い方向へ行ってしまうという。 「意識的にボールをつかまえにいかなくても済むと言うことは、自分のスイングに集中できると言うこと。その安心感があるとスイングを崩すことはないし、どんどんスイングが良くなります。今ティショットの調子が良いのは間違いなくこのドライバーのおかげです」。