最新アイアンとマッチする新モデル「N.S.PRO 850GH neo」歴代の軽量スチールシャフトと比較検証

国内女子ツアーで圧倒的な支持を集めるスチールシャフトといえば、「N.S.PRO 850GH」。
その後継として今年登場したのが「N.S.PRO 850GH neo」だ。
最近のアイアンヘッドとのマッチングを考慮し、「neo」のエッセンスを注入した最新モデルは、どんな性能なのか。
ティーチングプロの川向理絵さんに歴代スチールシャフトと打ち比べてもらった。

川向 理絵

NAVIGATOR川向 理絵

北海道札幌市出身。USGTFレベル3を取得。女性ならではの視点と丁寧なレッスンは幅広い
アマチュアゴルファーから好評を得ている。「YGC四谷ゴルフ倶楽部」などで活動中。

最新ヘッドとマッチする
「N.S.PRO 850GH neo」

大型ヘッドやストロングロフトなど、最新クラブのパフォーマンスを最大限に発揮する「neo」シャフト。
その系譜を汲み、より対応力に磨きをかけ、軽く軽快に振りぬける「N.S.PRO 850GH neo」の特長とは?

  • 軽量でシャープな振り心地
    高打ち出し適正スピン量を実現

    Rフレックスで84.5g、Sフレックスで88.0gという軽量スチールで、シャープな振り心地のシャフトは高打ち出し、適正スピン量を実現してくれる。

  • スイングタイプを選ばず
    幅広いゴルファーにマッチ

    最新アイアンとのマッチングを考慮した剛性設計となり、バランスポイントをアジャストしたことで、「850GH」や「950GH」からスムーズに移行できる。スイングタイプを選ばず、幅広いゴルファーが気持ちよく振り抜けるので、軽量スチールの新定番シャフトになり得るモデルだ。

「N.S.PRO 850GH neo」
インプレッション

スイングタイプを選ばず、幅広いゴルファーがタイミングを合わせやすいという
「N.S.PRO 850GH neo」を川向プロが実際に試打。
最新ヘッドにマッチする軽量スチールシャフトは、どんなフィーリングだったか?

  • 80g台スチールとは思えない
    シャープな挙動

    ドライバーのヘッドスピードは39m/s前後で、アイアンは普段60g台のカーボンシャフトを使用しています。「N.S.PRO 850GH neo」は80g台のスチールシャフトなので、試打する前は「私には少しハードかな」と思っていましたが、打ってみてビックリしました。80g台のスチールとは思えないくらい軽快に振り抜けます。

  • スピーディなしなり戻り
    球がつかまりラクに上がる

    軽快に振り抜けるのは、ダウンスイング以降がシャープに動いてくれるから。「スチールは粘る」というイメージがありましたが、「N.S.PRO 850GH neo」はしなり戻りがスピーディ。ラクにボールがつかまるし、打ち出しの高さも確保できます。さらに、シャープにしなり戻るのに、スチールならではのコントロール性、打感の良さがある点も魅力です。

  • 切り返し時の素直なしなり
    スイングリズムが安定

    球の上がりやすさやつかまりの良さ、打感、操作性の良さがある「N.S.PRO 850GH neo」ですが、スイングが安定するのも特徴だと思います。トップでシャフトのしなりを感じることができるので、切り返しで間を作りやすく、ダウンスイングでのタメが自然に生まれます。リズムが乱れにくく、スイングの再現性が高まりますね。

TRACKMAN

TRACKMAN(トラックマン)

高性能弾道測定器「トラックマン」。飛距離やスピン量、ボール初速などの詳細な弾道データを測定することができ、世界中の多くのツアープロが練習時に使用。また、レッスンやギア検証でも使用されることが多い。

歴代軽量
スチールシャフト

試打比較

「N.S.PRO 850GH neo」と歴代の軽量スチールシャフトを試打比較。
データ計測しながら、違いをインプレッションしてもらった

#7iron 試打計測データby TRACKMAN

画面を左右にスワイプしてご覧ください

プロダクト

N.S PRO 850GH neo

N.S PRO 850GH neo

N.S.PRO 950GH neo

N.S.PRO 950GH neo

N.S.PRO 850GH

N.S.PRO 850GH

N.S.PRO ZELOS 8

N.S.PRO 850GH
試打データ
BALL SPEED

44.8m/s

SMASH FAC.

1.40

LAUNCH ANG.

18.4deg

SPIN RATE

6377rpm

CARRY

133.0yds

TOTAL

141.4yds

BALL SPEED

42.8m/s

SMASH FAC.

1.35

LAUNCH ANG.

17.5deg

SPIN RATE

6174rpm

CARRY

124.3yds

TOTAL

134.6yds

BALL SPEED

42.8m/s

SMASH FAC.

1.34

LAUNCH ANG.

15.7deg

SPIN RATE

5194rpm

CARRY

124.3yds

TOTAL

138.9yds

BALL SPEED

42.6m/s

SMASH FAC.

1.35

LAUNCH ANG.

19.7deg

SPIN RATE

7298rpm

CARRY

122.4yds

TOTAL

128.9yds

川向プロ
川向プロ
コメント

軽快に振り抜けアベレージ層にもマッチ

80g台のスチールですが、ダウンスイングでのタメが自然に生まれ、しなり戻りがスピーディ。リズムが乱れにくく、スイングの再現性が高まります。ラクにボールがつかまり、打ち出しの高さも確保できるので、ヘッドスピードが遅いゴルファーやスイングが安定しないアベレージゴルファーにも合いそうです。

HS速めで気持ちよくスイングしたい人向け

シャフトの挙動は「850GH neo」と似ていて、シャープにしなり戻り、気持ちよくスイングできます。球の上がりやすさやつかまりの良さも抜群です。ただ少し重量があるので、「850GH neo」よりもヘッドスピードが速い人向けという印象です。

しなり量が少ないハードヒッター向け

「850GH」は、シャフト全体にしっかり感があり、しなり量が少ないタイプです。ドライバーのヘッドスピードが42ⅿ/s以上の人なら、操作性が高いシャフトだと思います。ただ、私ぐらいのヘッドスピードだと、インパクトのタイミングを合わせるのが難しいので、「850GH neo」よりハードヒッター向けという印象です。

オートマチックでゆったりスイングにマッチ

Rフレックスで重さを比較すると、「850GH neo」が84.5g、「ZELOS 8」が84.0gとわずかな違いしかありませんが、シャフトの動きが違います。「ZELOS 8」はシャフト全体が大きくゆっくりしなるため、ゆったりスイングする人にマッチしそうです。「850GH neo」のような操作性の高さがあるというよりも、オートマチックなスイング向けです。

各モデルの性能比較

各モデルの性能比較図

「N.S.PRO 850GH neo」
試打まとめ

飛び系アイアンと相性抜群!
球が上がりやすくミスヒットに強い

ストロングロフト化した最近の飛び系アイアンは「球が上がらない」「グリーンで止まらない」という傾向になりがちです。球がラクに上がり、スピンが適正に入る「N.S.PRO 850GH neo」は、そんな悩みを解消してくれるはず。当たり負けしづらいから、ミスヒットしても球のブレを最小限に留めてくれるのも魅力です。シャフトの動きが素直なので、ゆったり振る人からしっかり振る人まで、幅広いスイングにマッチします。

試打会情報