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舞台は、通算16勝目を挙げた千葉・浜野ゴルフクラブ。
ニコンの最新レーザー距離計『COOLSHOT PROIII STABILIZED』を通じて浮かび上がる、
上田プロの視点と判断のプロセスを追います。    
                    
PAR 4

右サイドに池が続くパー4。
「ティイングエリアでまず知りたいのは、池を越えたところにある浮き輪、
その奥のラフにある小さな木、同じライン上のラフまでの距離です」。
3地点の測距でも「速っ」と目を丸くする上田プロ。
シリーズ最速「0.1秒」の測距スピードが威力を発揮します。
                          
 
                          

 
                               
                                アマチュアに多いスライサーの方だったら、左にある小さな木までの距離(251yd)も測ってもらいたいですね。この方向に打ち出しても突き抜けることはないと考えるとコースが広く使えると思いませんか?
 
                          

 
                               
                                つま先下がりで右に行きやすいライなので、右のバンカーを越える距離を測っておくといいですね。バンカーの先にある(バンカーならし用の)レーキまで130yd。アマチュアはバンカーが苦手な方が多いので、確実に越えるクラブを選びましょう。
 
                               
                                ピンまで153yd。知りたいのは左バンカーの右サイドを何ヤード打てば越えるのか?今回は135ydでした。プロの場合、思った通りの距離を打てれば、グリーンを外したとしても、いい場所からアプローチが打てるし、ピンに寄っていくという感覚です。
PAR 5

上田プロが優勝した2021年「パナソニックオープンレディース」では524ydに設定されたパー5。
「ティショットを飛ばしても2オンは現実的ではなく、
2つのグリーンが前後に配置されているため、3打目の距離感が難しい。
自分の感覚と実際の距離をマッチさせるのに距離計は有効です」
                          
 
                          

 
                               
                                ゴルフでは自分の飛距離を把握することが大切。2打目地点から振り返って、ティショットした位置までの距離を測るのもおすすめです。当たった時と当たらなかった時のショットの距離を知っておくことも大事。
 
                               
                                左サイドのバンカーを越えたラフの高い所を測ると213yd。距離計は高い所を狙って当てるのが測りやすいです。右サイドのバンカーも同じラインなので、キャリーが215yd出れば、どちらのバンカーも越えます。
 
                          

 
                               
                                ピンまで(95yd)だけでなく、測ってもらいたいのは奥のエッジまでの距離(113yd)。狙った距離よりも飛ばないことがほとんどだと思うので、110ydを打つつもりでクラブを選択すれば、グリーンオンの可能性がグンと上がると思います。
 
                               
                                プロはミスが少ないので、手前を測って何ヤード以上飛ばすという考え方ができますが、アマチュアの場合は奥を測って何ヤードまで打っていいと考える方が確率が高いと思います。シンプルにゴルフをしたいので、グリーン面を例えば ABCDの4面に分けて、A のエリアならチャンスが多いというふうに考えます。
PAR 3

グリーンをバンカーが囲み、さらにそれを池が取り囲む。
「避けたいのはバンカー。池はグリーンからある程度距離があるため、
アマチュアでもそれほど気にはならない」と上田プロ。
優勝時は167ヤードの設定で全選手の平均スコアは3.1809。
4つのパー3の中では最も難しいホールだった。
                          
 
                          

 
                               
                                左手前のバンカーと花道の間のラフの先にピンがある状況。このラフまでの距離が124ydなので、これを越えれば、135ydのピンに寄っていくというイメージができます。狙いはピンのやや右奥。
 
                               
                                左に飛んだショットは距離が出るので、プロの場合、これで左手前のバンカーは気にする必要がなくなります。アマチュアの場合はパー3のティショットでも、グリーン奥のエッジまでの距離を測って、オーバーしないクラブを選ぶといいと思います。
ニコンの最新モデル「COOLSHOT PROⅢ STABILIZED」はシリーズ最速「0.1秒」の測距スピードを誇り、まさに瞬時に数値が出る感覚。上田プロも「本当、めっちゃ速い。(対象物に)当たるスピードも速いし、当たり方も正確。持ってない人は損している」と驚きを隠せない。このスピードはシリーズ最高峰の手振れ補正機能、ファインダーの視認性の良さが支えている。
また、ファインダー内のLOCK ONサイン、本体の振動で測距を伝える機能も搭載。「不安を持たずにプレーできるのは大きい」とも。雨天時や汗ばんだ手での使用も考慮したグリップ性能の高さもゴルファーにはうれしいポイントだ。
                    

1986年生まれ。熊本県出身。9歳のときにゴルフを始め、坂田塾で腕を磨く。東海大学付属第二高卒業後、プロ3年目の2007年に「ライフカードレディス」でツアー初優勝をはじめ、日本開催の米ツアー「ミズノクラシック」優勝を含む年間5勝を挙げて賞金女王に輝く。米ツアー挑戦を経て国内ツアーで勝利を重ねた。通算17勝。
LINE UP
 
                          
測距スピード0.1秒。
シリーズ最高峰
手ブレ補正モデル。
                        
 
                          
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高低差対応ニコン
最小軽量ボディー。
                        
撮影協力:浜野ゴルフクラブ
わずか「0.1秒」で測距!
浮き輪まで210yd。その奥のラフにある小さな木まで286yd、同じライン上のラフまで255yd。キャリーが210ydあれば、池には入らないし、仮に飛び過ぎてもラフにかかる程度だとわかります。視界から入る難しさに惑わされないように。