1月22日に米国フロリダ州オーランドで行われた
PGAマーチャンダイズショー2019のデモDAYで
ミズノの新ボール『RB TOUR』と
『RB TOUR X』が華々しく公開された。
世界同時発売はミズノ史上初めてのこと。
世界基準モデルとしての自信のあらわれと言える。

2005年にボール事業に本格参入してから
およそ14年が経とうとしているが、
今回のボールはその集大成とも言える逸品。
実際にボールを体感したアメリカのゴルファー達も
風に対する強さや飛距離性能に
大きな関心を抱いていた。
今回は『RB TOUR』と『RB TOUR X』に加えて、
国内で先行発売されている
『RB 566S』の性能の高さに迫る!

SPECIAL 1
Technology

開発現場である
岐阜県ミズノテクニクス養老工場に潜入!

テクノロジーに迫る

今までのボールと何が違うのか!?

今回の『RB TOUR』と『RB TOUR X』の最大の特徴はミズノ独自のディンプル形状にある。空力を徹底的に検証し、他にはないボールの研究・開発を続けてきた。その研究成果を余すことなく取り込んだのがC-Dimple(Cディンプル)と呼ばれる円錐台形のディンプル形状だ。まずボールにかかる抗力を低減させるためには、飛翔中のボールから空気の流れを剥離させることが重要である。今回のボールは底面と側面をフラットにしたことで空気の流れに一般的なディンプルよりも剥離を発生させることに成功した。その結果、さらに抗力を低減させることで風に負けない直進性の高い弾道を実現している。
『RB TOUR』、『RB TOUR X』共に4ピースデュアルコア構造を採用しており、違いはコアの硬さ。コアの硬さに差をつけることで『RB TOUR』はボールの吹き上がりを抑えたい人向け。『RB TOUR X』は中弾道でより強い球を打ちたい人向けに設計されている。
また『RB 566S』は566個の世界最多ディンプル数を継承しつつ、ディンプル形状にはD-Dimple(Dディンプル)が採用されている。D-Dimpleとはディプルの中に直径1.3mmのプチディンプルを配置した設計で、より高い揚力を発揮するだけでなく、高弾道で飛距離を伸ばすことを実現している。

開発担当の二宮徳数さんはRBシリーズの3機種に採用しているC-DimpleもD-Dimpleもミズノだからこそ辿り着けた構造だと話す。
「ディンプルがミズノの最大の開発ターゲットになっています。C-DimpleもD-Dimpleもそれぞれがユニークな断面形状をしています。これらの形状は10数年ボール開発をして、蓄積したデータから過去にあった形状が原案になっています。ボール事業に本格参入して14年くらいですが、幸いなことにミズノにはゴルフクラブの歴史があり、さらには野球のボールなど、以前から空力に関する研究を続けていました。ただの14年ではなく、深みのある時間を重ねてきた結晶だと考えています」。

風洞実験

養老工場で行われるボール開発の中でおそらくここにしかないであろう代物が風洞実験用の設備。わずか直径1.68インチ程度の小さな球体への空気の流れを厳密に計測するためにはこれだけの大きさの設備が必要になるとのこと。外の空気を取り込み、風を生み出し、ボールに対してどのような力がかかっているかを数値化する。

ランチャーテスト

R&AやUSGAでも採用されているものと同じ設備を採用。いわゆるピッチングマシーンのゴルフバージョンのようなもので、上下のモーターにギアがありベルトが装着されており、上下のスピードが変わることでボールの速度とバックスピン量を変えることができる。それにより初速、打ち出し角、バックスピン量を変化させてボールがどのように飛ぶかを計測することができる。

マシンテスト

養老工場内にあるマシンテスト用の練習場。ドライバーからウェッジまで計測することができ、打ち出し角を変えたり、スピン量を変えたりして計測することも可能。弾道の数値はトラックマンで計測。クラブのテストはもちろんのこと、新しく開発するボールもここでのテストを繰り返し、完成へと向かっていく。

風洞実験、ランチャーテスト、マシンテストというヒューマンテストを除く
3つの実験によりボールの性能を厳密に計測することができる。
ミズノといえばアイアンというイメージが色濃いが、
ボールの世界にも確実に匠の精神が伝承されているがこれらのこだわりから感じられる。
“世界基準”として発売される『RB TOUR』、『RB TOUR X』、
そして『RB 566S』はゴルフボールの勢力図を大きく塗る変えるかもしれない。

SPECIAL 2
Impression

金谷プロも解説!

試打インプレッション

ミズノが世界基準で開発したという新しいRBボールだが、
肝心の性能やフィーリングはどうなのか。
3つのモデルを金谷多一郎プロが試打してインプレション。
またアマチュア3名には自分が普段使っている
エースボールとRBボールを打ち比べてもらい、
弾道計測器トラックマンで用いて飛球データを比較測定した。

ミズノが世界基準で開発したという新しいRBボールだが、
肝心の性能やフィーリングはどうなのか。
3つのモデルを金谷多一郎プロが試打してインプレション。
またアマチュア3名には自分が普段使っている
エースボールとRBボールを打ち比べてもらい、
弾道計測器トラックマンで用いて飛球データを比較測定した。

Kanatani Impression
金谷多一郎プロの
試打インプレッション

ロングショットでは
風に負けない強い球が打てる

RB ボール は3モデルともに、ロングショットを打ったときの打球感がとても柔らかい。『RB TOUR』と『RB TOUR X』のカバー層には、反発のいいウレタン素材が厚く使われていますが、それがフィーリングとして明確に表れています。アイオノマーカバーの『RB 566S』においても、他社のディスタンス系ボールと比べると十分な柔らかさを感じました。

『RB TOUR』は、インパクトでボールのコアまでしっかりつぶせて、自在に弾道をコントールできるようなフィーリングの良さが持ち味です。ミスショットの際にも打球感が変わりづらく、そのおかげでやさしさも感じさせてくれるのが魅力ですね。対してコアが硬めの『RB TOUR X』は、柔らかさのなかに弾き感もあって、打ち出し角も高めになります。ヘッドスピードが速めのゴルファーが使うと、高弾道で飛ばしてアドバンテージを得られそうなイメージを持ちました。『RB 566S』は、ロングショットでの無駄なスピン量が抑えられるモデル。球が吹け上がり気味のスライサーが使うと、高初速かつ低スピンで飛距離を伸ばせるでしょう。

どのモデルにも共通しているのは、ソフトなフィーリングとともに風に負けずに飛んでいく球の強さです。これは新開発された独自ディンプルの効果が大きいのだと思います。

ゴルファーの嗜好に適した
アプローチスピン性能が得られる

ショートアプローチでは、3モデルでそれぞれフィーリングとスピン性能が異なります。ウレタンカバーの『RB TOUR』と『RB TOUR X』には、他社のツアー系ボールに勝るとも劣らないスピン性能が備わっていて、フィーリングはとくに『RB TOUR』がソフトです。ボールが長くフェースに乗っているように感じられます。『RB TOUR X』にも球持ちの良さがありますが、印象は少し異なります。カバーとコアの硬さの差が大きい分、『RB TOUR X』のほうがスピンを効かせたり、あえて効かせなかったりと、スピンコントロールがデリケートです。オートマチックなスピン性能を求めるなら『RB TOUR』、繊細なスピンコントロール性を求める人は『RB TOUR X』というチョイスの仕方でもいいでしょう。
また、オートマチックさなら『RB 566S』の性能も優秀です。スピン性能では他の2モデルに劣りますが、むしろそのおかげで思った以上にスピンが掛かりすぎてショートするようなミスが発生しません。アプローチをいつも同じように打って、安定した高さとスピン量でピンに寄せたい人には最適。ディスタンス系のモデルとしては、打感なソフトなのも魅力ですね。

Impression 1

Comment

フィーリングは『RB TOUR X』が良かったです。カバーの柔らかさを感じるのですが、インパクトでボールが圧縮されたあとに内側から弾けるような感覚があって、しっかり飛ばせているような印象を持ちました。ただし、直進性は『RB TOUR』のほうが良かったです。2モデルのどちらがいいか、正直迷うところですね。

やきやまみつよし さん

  • 年齢:49歳
  • ゴルフ歴:20年

  • 平均スコア:84
  • 持ち球:中弾道、ドロー
  • 普段のエースボール:ソフトな打感のスピン系

トラックマン計測結果(5球の平均)

  • ボール初速(m/s)

    67.64

  • ミート率

    1.47

  • 打ち出し角(deg)

    12.34

  • スピン量(rpm)

    1591.6

  • キャリー(yds)

    233.14

  • 総距離(yds)

    268.36

ドローヒッターのやきやまさんは、もともとドライバーのスピン量が少ないタイプ。『RB TOUR』を使ったほうが安定したスピン量が得られて弾道再現性が高かった。自分のエースボールと比べてもスピン量、総距離はともに向上し、なおかつソフトな打感で飛ばせるRBボールには大満足の様子だった。

ソフトな打感とグリーン周りでスピン性能を求め、吹き上がりを抑えた中弾道で飛ばしたいゴルファーへ

価格: オープン
構造: 4ピース(ウレタンカバー)
ディンプル数: 360個

Mizuno RB TOUR
GDOショップページはこちら

Impression 2

Comment

『RB TOUR』と『RB TOUR X』は、どちらのモデルも打感がソフトでした。自分が使っているX系のエースボールよりも、『RB TOUR X』のほうが柔らかく感じました。今のエースボールに慣れているせいもあって、最初は違和感を感じましたが、やわらかい打感で飛ばせるボールも良いですね。

菊地和己 さん

  • 年齢:53歳
  • ゴルフ歴:20年
  • HDCP:4
  • 持ち球:中弾道、ドロー
  • 普段のエースボール:しっかり打感のスピン系

トラックマン計測結果(5球の平均)

  • ボール初速(m/s)

    64.3

  • ミート率

    1.42

  • 打ち出し角(deg)

    14.9

  • スピン量(rpm)

    2286

  • キャリー(yds)

    224.7

  • 総距離(yds)

    249.3

片手ハンデの上級者ゴルファーだけあって、自分のエースドライバーとエースボールで打ったときの飛球データは理想的なものだったが、『RB TOUR X』は計測結果も近しい数値を叩き、ボール性能の高さを感じることが出来た。上級者が使い、結果として現れたからこそ、打感がマッチするゴルファーにおいては最適なボールと言えるだろう。

優れたスピン性能を求め、中高弾道で飛ばしたいゴルファーへ

価格: オープン
構造: 4ピース(ウレタンカバー)
ディンプル数: 360個

Mizuno RB TOUR X
GDOショップページはこちら

Impression 3

Comment

自分のボールよりも、あきらかに『RB 566S』のほうが飛んでいました。このボールなら球の吹け上がりが抑えられて、空中でボールが落ちてこずに、スッと前へと進むような弾道で飛ばせます。正直、ボールでここまで飛距離が変わるとは思いませんでした。打感が柔らかいのも気に入りました!

越尾篤 さん

  • 年齢:33歳
  • ゴルフ歴:5年
  • 平均スコア:100
  • 持ち球:高弾道、フェード
  • 普段のエースボール:しっかり打感のディスタンス系

トラックマン計測結果(5球の平均)

  • ボール初速(m/s)

    69.967

  • ミート率

    1.45

  • 打ち出し角(deg)

    15.3

  • スピン量(rpm)

    2627

  • キャリー(yds)

    254.5

  • 総距離(yds)

    271.6

越尾さんは、少しフェースが開き気味にインパクトするフェードヒッター。ヘッドスピードはとても速いが、スピン量が多すぎて飛距離をロスしていた。『RB 566S』を使うと無駄なスピン量抑えられつつ、高い揚力によって高弾道になり、風に負けない強い球で飛ばせるようになった。ボール初速も大幅にアップしている。

インパクト直後から落ち際まで、飛距離が伸びる!

ホワイト

オレンジゴールド

価格: オープン
構造: 3ピース(アイオノマー)
ディンプル数: 566個

Mizuno RB 566S
GDOショップページはこちら

SPECIAL 3
Report

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