ミズノの新作シューズ「WAVE CADENCE」(ウエーブケイデンス)は、これまでになかった新ジャンルのゴルフシューズだ。同社がランニングシューズで培ってきた技術を採用しつつ、ゴルフに求められるグリップ力やホールド感を備えていて、長時間プレーしても疲れにくい、というのがウリになっている。そこでこの新作シューズの壮快感を試すべく、3人のアマチュアとミズノのシューズ企画担当者が集結! 履きっぱなしで45ホールの鉄人プランにチャレンジしてもらった。
【45ホールに挑戦】元祖!夏の鉄人プラン@北武蔵カントリークラブ
日の出とともにプレーを開始し、ランチバイキングの昼休憩と9ホールごとの小休止を挟みつつ、45ホール(2.5ラウンド)をプレーできる人気のプラン。日没にかからなければ、追加料金を支払って54ホールのラウンドも可能となっている。
三吉 篤さん(エンジョイゴルファー)
「シューズにはこだわりがなくて、スパイクレスよりも鋲付きのシューズのほうがゴルフっぽくていいかなというぐらい。ラウンド中に足が滑ることなく、なおかつ疲れにくいのであれば、絶対にそのほうがいいですよね」
為金貴大さん(ミズノ WAVE CADENCE企画担当)
「WAVE CADENCEは、私が自信をもって完成させたシューズです。これまでにもコースでテストはしていますが、45 ホールもぶっ続けでプレーするのは今回がはじめて。どういう結果になるのか、少しだけ心配ですが楽しみです。」
鶴原弘高さん(ゴルフライター)
軽量で柔らかいのに傾斜地でも安心!
スパイクレスにはないグリップ力がある
「足への当たりが非常に柔らかく、歩き出した瞬間に“これなら今日は大丈夫そう”だと感じました。ソールにも柔らかさを感じますが、驚いたのはスパイク鋲の突き上げ感がないこと。どちらかというとスパイクレスのような履き心地です。軽量で柔らかく、なおかつ鋲のおかげで傾斜地でも安心なのが、WAVE CADENCEの魅力ですね。蛍光色のライムカラーは、ゴルフ場の芝の上でよく映えます。僕はネイビーのウェアを着ることが多いので、カラーバリエーションのライムとレッドはどちらも合わせやすいし、差し色として使えるのがいいですね。こう言うと怒られるかも知れませんが、良い意味でミズノらしくなくてファッション性も高いシューズだと思います。」
村山智輝さん(競技派ゴルファー)
シューズが足を包んでいるような感覚
はじめて履くのに、足が痛くならない
「1.5ラウンドを終えても足が痛くならないし、靴ズレもありません。慣れないシューズでラウンドすると、私はいつも足裏がスレて痛くなるのですが、WAVE CADENCEには今のところその気配がありません。最初の数ホールは足を接地したときにフワフワするように感じて、少しソールが柔らかすぎるかなと思いましたが、すぐに慣れました。むしろ、これまで私が履いていたシューズのソールが硬すぎていたのかも知れません。柔らかい履き心地のシューズですが、グリップ力は問題なしです。悪いライからのショットでも、しっかりとホールドしてくれました。シューズ自体のカラーリングは、最初は派手すぎると思いましたが、ウェアと合わせてみるとその派手さもしっくりきましたね。」
三吉 篤さん(エンジョイゴルファー)
まったく足が痛くならない
最後まで快適にプレーできそう
「ランニングシューズのような見た目どおり、実際に履いてプレーしても軽量で柔らかく、とても歩きやすいです。
シューズが足全体にピタリとフィットしていて、特に足裏のフィット感がバツグンですね。そのおかげで、スイング時に横方向にブレにくく、踏ん張れる感覚があります。1.5ラウンドをプレーし終えても、シューズによる疲れは感じませんし、ちゃんとプレーに集中できています。
実を言うと、ラウンド中は新しいシューズを履いていることさえ忘れていましたね(笑)。それぐらい自分の足にすぐ馴染んでくれました。まだ18ホール残っていますが、このまま快適にプレーできそうです」
ミズノのロングセラーのランニングシューズ「WAVE RIDER」(ウエーブライダー)。
その走り心地の良さと快適性をゴルフシューズに取り入れるべく開発されたのが、このたび新登場した「WAVE CADENCE」だ。
ランニングシューズのテクノロジーに合わせ、ソールに交換式のスパイク鋲を備えることでグリップ力を高め、スイング時に負担が掛かるつま先周りやサイド部分を補強するなど、ゴルフに必要なパーツもしっかり盛り込まれている。
鶴原:軽量でスニーカータイプのゴルフシューズには、スパイク鋲を省いたスパイクレスが多いですよね。WAVE CADENCEはランニングシューズが元になっているのに、どうしてスパイク鋲を取り入れたんですか?
為金:まずゴルファーの皆さんにWAVE CADENCEがゴルフシューズである事を知ってもらいたかったんです。もちろんグリップ力においても鋲付きのほうが勝るので、WAVE CADENCEも鋲付きのモデルとして開発しました。
鶴原:確かに鋲付きのほうが、傾斜地を歩くときに滑りにくいので安心です。こういった柔らかいシューズにスパイク鋲が付いていると、突き上げ感があるのではと心配していたのですが、WAVE CADENCEはソールに柔らかさを感じるのに、鋲の突き上げ感がまったくありません。プレー中はスパイクレスのような履き心地で、僕はそこが気に入りました。
為金:ありがとうございます。鋲の受け部分が浅い「シルバー・トルネード ツアーロック」を採用しつつ、鋲の配置にもこだわりました。さらに、衝撃を分散する「MIZUNO WAVE」(ミズノウェーブ)とミッドソール素材の硬度を調整して、突き上げ感がでないように工夫しています。もちろん反発性や屈曲性、クッション性といった重要な部分は失われないようにしていますよ。
村山:ソールのクッション性がとてもいいですよね。この柔らかさのおかげで、これだけプレーしても足が疲れにくいのだと思います。アッパーにも柔軟性があって、足が包み込まれているような感覚です。
為金:ミズノのランニングシューズ「WAVE RIDER」(ウエーブライダー)で使われている素材や構造を、このWAVE CADENCEでも採用しています。衝撃を分散させて足への負担を軽減する「MIZUNO WAVE」(ミズノウエーブ)という構造や、軽量でクッション性に優れたミッドソール素材「U4ic」(ユーフォリック)がそうです。
三吉:シューズ自体の耐久性は、どうなんでしょうか。柔らかいシューズだと、すぐにダメになってしまいませんか? それと防水性はどうなっていますか?
為金:いちばん摩耗するのはアウトソールになりますが、そこにもランニングシューズで採用している「X10 ラバー」(エックステンラバー)という素材を使っています。この素材は、耐久性に優れた高機能素材です。残念ながら防水ではありませんが、メッシュ素材のアッパーの裏側に防水素材を袋状に貼ってあるので、朝露程度なら大丈夫な仕様になっています。逆に私からも質問ですが、WAVE CADENCEのカラーリングについては、どう思われますか?
鶴原:僕はライムカラーを選びましたが、コースで履くとめちゃ映えますよね。ミズノというと渋いイメージでしたが、コレはスタイリッシュでカッコいいと思います!
三吉:私も、これぐらい派手で全然オッケーです!
鶴原弘高さん(ゴルフライター)
足元は最終ホールまで快適!
今後のラウンドでも履きたい
「最後の18ホールは、とにかく疲れていました(笑)。
なので、スコアも最初の18ホールがいちばん良かったです。ただ、これは自分の体力的な問題で、足が痛くなることはありませんでした。はじめて履いたシューズにも関わらず、靴ズレもなく、最終ホールまで足元は快適でした。本当に最後までシューズの欠点が見つかりませんでした。
今後プライベートのラウンドでも、ぜひ履きたいです」
村山智輝さん(競技派ゴルファー)
シューズのおかげで集中できて、
最終ハーフで好スコアを記録
「いつもは1.5ラウンドすると、足が疲れて腰まで痛くなり、集中力が切れていました。でも、今回は45ホールをプレーしても平気でした。その証拠に最後の9ホールでスコアがいちばん良かったです(※ 編集注:9ホールで2アンダー)。
プレー後に自分のシューズに履き替えたら、途端に足が痛くなったことには驚きましたね(笑)。WAVE CADENCEのフィット性の高さと疲れにくさを実感しました」
三吉 篤さん(エンジョイゴルファー)
足の疲れづらさは
いつものラウンドの半分ぐらい
「これほど長時間プレーしたのは初めてですが、まだまだイケそうでした(笑)。いつもは18ホールでも少し疲れが出るのですが、今日はWAVE CADENCEのおかげで45ホールで同じくらいの感覚。最初から違和感なく足に馴染み、最終ホールまで快適にプレーできました。ホールアウトしてからハダシになってみましたが、肌が赤くなっていたり、タコになっている箇所もありません。本当にラクなシューズです」
為金貴大さん(ミズノ WAVE CADENCE企画担当)
「自画自賛になりますが、本当にいいシューズが作れたと実感できた1日でした。WAVE CADENCEは、ミズノが長年ランニングシューズで培ってきたテクノロジーを採用しつつ、ゴルファーがきちんと快適にプレーできるように細部まで手を加えたモデルです。軽量で歩きやすくて、私自身も45ホールをプレーして足の疲れを感じていません。いろんなライからボールを打ったり、歩いたりしましたが、グリップ力もまったく問題ありませんでした。これまでになかった快適性を備えたシューズを作り出せたと、胸を張って言えます。ビビットなカラーリングは、新しいスタイルを提案したいという意図で取り入れたものですが、皆さんからも好評でうれしい限りです。遠くからでも目を引きますし、これまでになかったカッコ良さを演出できると思います。多くのゴルファーに、このシューズの良さを体験してみてほしいです」
鶴原弘高さん(ゴルフライター)
「軽量で柔らかいシューズが好きなので、普段のラウンドではスパイクレスを履くことが多いです。WAVE CADENCEはスニーカーのようで僕が好きなタイプですが、自分の足に合うのか、最後まで体力が持つのかも心配です(笑)」
村山智輝さん(競技派ゴルファー)
「いつもはアッパー素材がレザー製で、重めでしっかりとしたシューズを好んで履いています。スニーカータイプのシューズも持っていますが、日常履きにしか使用していません。このシューズがどのようにプレーに影響するのか楽しみです」