プレーヤーの「最適」を選び取るシャフト Diamana TB-Series プレーヤーの「最適」を選び取るシャフト Diamana TB-Series

新たに発売された『Diamana TB-Series』を徹底分析。
新世代シャフトと呼ばれる真相をGOLFTECコーチの吉田幸太郎が検証。
さらに3名のアマチュアに登場いただき、それぞれの悩みを『Diamana TB』がいかに解決するのかを実証。
三者三様のフィッテイング内容とともにお送りする。

Diamana TB-Series Diamana TB-Series

『Diamana TB-Series』は伝統・王道の『Diamana Blue系E.I.』に磨きをかけた最新アップデート版と言えるシャフト。ツアープロから高い支持を受けた“青マナ”のDNAを継承しつつ進化させたモデルだ。

最大の特徴はあらゆるスペックでも一貫したフィーリングと性能を実現している点にある。今回の『Diamana TB-Series』では40gから80g台がラインアップされており、中でも軽量帯のスペックでは他のスペックと同じような振り心地を実現するというこれまで難題とされてきたシャフト業界の課題をクリアした。

その要因として挙げられるのが新開発の「♯371レジン 」と三菱ケミカルが誇る高性能炭素繊維「MR70」とのコンビネーションで、それにより繊維が持つポテンシャルを最大限引き出すことに成功している。また、素材以外にも製造工程に時間をかけ、どのスペックを選んでも同一の使用感を得られるという究極のシャフトが完成した。まさにプレーヤーそれぞれの「最適」を選び取ることができる新世代のシャフトが『Diamana TB』なのだ。

[IMPRESSION]吉田コーチインプレッション まさに今の大型ヘッドを打ちこなすためにマッチングされたシャフトだ! [IMPRESSION]吉田コーチインプレッション まさに今の大型ヘッドを打ちこなすためにマッチングされたシャフトだ!

吉田コーチ

最初の印象は大型ヘッドとの相性がいいなと感じました。先端側の剛性がわりとしっかりしているなと。そこが弱いとヘッドのぐらつき戻りみたいなことが起こるんですが、ヘッドが暴れずにそのまま打ち抜いてくれる感じがします。青マナの進化系の位置づけになると思いますが、本当にいい継承の仕方をしているなと思います。シャフト自体にはクセが無くて、ヘッドの挙動というかブレに対してもしっかりといい方向に抑えてくれる印象を持ちました。

その理由の一つがやっぱり軽量帯のスペックでも他の重量帯やフレックスと同じフィーリングを実現している点で、これは本当に驚きました。まさに開発力や素材の進化を感じずにはいられないですね。私自身も三菱ケミカルのシャフトは以前から使わせてもらっているんですが、クセの無さが良い点であり、逆に難しく感じるゴルファーの方もいらっしゃったと思います。でも、今回の『Diamana TB-Series』は色んな意味で選択肢が広がったので、多くのアマチュアゴルファーに対応してくれると思います。

[KOTARO YOSHIDA]吉田 幸太郎 1985年生まれ。徳島県出身。学生時代から全国区で活躍し卒業後にプロ転向。2012年にはPGAティーチングライセンスを取得。現在は六本木スタジオを中心にレッスンを展開している。 [KOTARO YOSHIDA]吉田 幸太郎 1985年生まれ。徳島県出身。学生時代から全国区で活躍し卒業後にプロ転向。2012年にはPGAティーチングライセンスを取得。現在は六本木スタジオを中心にレッスンを展開している。

[CASE.01]左への引っかけ系のミスをしがち…。 [CASE.01]左への引っかけ系のミスをしがち…。

[CHIHIRO ABE]阿部 千博さん ゴルフ歴12年。37歳。平均スコアは85。左への引っかけ系のミスが悩み。ドライバーの飛距離は約250y [CHIHIRO ABE]阿部 千博さん ゴルフ歴12年。37歳。平均スコアは85。左への引っかけ系のミスが悩み。ドライバーの飛距離は約250y

阿部さん:基本的にはフッカーなので右めに出すイメージを持っているんですが、たまに出る引っかけが悩みで。叩きにいくと右肩が前に出てかぶって左というのが多かったので、それでインから入れることを意識して、それに合わせて今の軽めのシャフトを使うようになりました。

[FITTING]ベストシャフト TB 40S [FITTING]ベストシャフト TB 40S 打ち出し方向が安定しボール初速もアップ!
打ち出し方向が安定しボール初速もアップ!

吉田コーチ:阿部さん自身もおっしゃっていましたが下からあおるクセがあって、それを嫌がって意識しすぎて上から入れようとしてフェースがかぶって左へのプルフックというミスの出方だったんだと思います。それで新しい打ち方を習得するために軽めのシャフトを選んでいたのかと思いますが、むしろティ高めのインサイドアッパーで振っていった方がいいと思います。

そこでまず阿部さんが試したのが『TB』の50S。現在使っているタイプよりも重めだったものの、ボール初速は速くなり飛距離的にもまずまず。ただ、タイミングが合わないケースもあり左右のブレがあった。次に重さを40g台にして、SR、S 、Xの順番で打ち比べたところ40Sが弾道的にも最もマッチしていた。

TB 40S計測結果 TB 40S計測結果

※GC2での5球の計測結果平均

吉田コーチ:阿部さんが最もこだわっていた打ち出しの方向を安定させたいという意味では、いわゆる軽くて硬いシャフトがマッチしていることがわかりました。阿部さんの場合、曲がりを抑えたいがためにティアップを低めにしていましたが、そこと打ち出しを右めに出したいという意図が相反する部分があったので、軽めの硬いスペックでティアップを高くすることでしっかり右めに打ち出すことができていました。計測数値的には40Xでもありだとは思いますが、徐々にという意味で40Sがいいかと思います。

[CASE.02]溜めが入りすぎて振り遅れて右プッシュアウトが悩み…。 [CASE.02]溜めが入りすぎて振り遅れて右プッシュアウトが悩み…。

[YASUKATSU YAKIYAMA]焼山 恭克さん ゴルフ歴20年。51歳。平均スコア80。溜めが入りすぎて振り遅れて右プッシュアウトが悩み。ドライバーの飛距離は約250y [YASUKATSU YAKIYAMA]焼山 恭克さん ゴルフ歴20年。51歳。平均スコア80。溜めが入りすぎて振り遅れて右プッシュアウトが悩み。ドライバーの飛距離は約250y

焼山さん:前は楽に振っても飛んでいる感じがあったんですけど、最近は本当に飛ばなくなってしまって。もともとスイング的に溜めが強くなる傾向があって、それで振り遅れて右に出るミスが多いです。それを嫌がると今度は左へのミスという感じです。

[FITTING]ベストシャフト TB 50S [FITTING]ベストシャフト TB 50S 打ち出しが高くなり左右の曲がり幅が抑えられた!
打ち出しが高くなり左右の曲がり幅が抑えられた!

吉田コーチ:焼山さんにはご自身が使用しているのと同じ重量帯の60Xから打ってもらい、その後50X、50Sと試してもらいました。結果は50Xも良かったのですが、50Sにした時点で打ち出し角も高くなり、飛距離も伸びていました。それまでは少しシャフトのしなりを感じずに振られている傾向があったので、軽めにしたことでそのあたりを感じやすくなったと言えます。

右に出るミスを警戒して外からクラブが入っていた焼山さん。自身も意図的に左に打ち出す意識があったようだが、それが逆にアウトサイドから入りすぎる傾向が強くなりすぎていた。

TB 50S計測結果 TB 50S計測結果

※GC2での5球の計測結果平均

吉田コーチ:曲がり幅としては50Xが最も抑えられていましたが、トータル的にスピン量などを踏まえると50Sがいいかなと。わりとしっかりめで動かないシャフトを使っている人にありがちなのが、だんだんと振らなくなることなんです。曲げたくないという思いからだと思いますが、これってもったいないことで振れるうちは振った方が良くて、『TB』は特にそういうシャフトなんです。焼山さんのスイングスピードにシャフト自体がマッチしたことで、以前より振っているのに曲がらなくなりましたし、飛距離も伸びました。

[CASE.03]グリップの握りを変えてからチーピンに悩まされている…。 [CASE.03]グリップの握りを変えてからチーピンに悩まされている…。

[TOMOHIRO SEKIYA]関谷 友弘さん ゴルフ歴6年。33歳。平均スコア85。グリップの握りを変えてからチーピンに悩まされている。ドライバーの飛距離は約270y [TOMOHIRO SEKIYA]関谷 友弘さん ゴルフ歴6年。33歳。平均スコア85。グリップの握りを変えてからチーピンに悩まされている。ドライバーの飛距離は約270y

関谷さん:ドライバーで悩んでいるのがチーピンです。最近グリップの握り方を変えたら、急にチーピンが出るようになってしまって。それで左にいかないシャフトがあればと思って。

[FITTING]ベストシャフト 60TX and 70X [FITTING]ベストシャフト 60TX and 70X スムーズに振り切れるようになりスイングスピードがアップした!
スムーズに振り切れるようになりスイングスピードがアップした!

吉田コーチ:関谷さんには60Xから始めて、50X、60T X、70Xと打ってもらいましたが、やはり関谷さんのスイングスピードからして50g台は少しタイミングが合わない感じでした。結果的には60TXが最も良かったわけですが、個人的な見解では70Xでもありかなと思いました。ボール初速は平均で70くらい出ていますし、打ち出しも平均して13.8度なので数値的には申し分ないかと。

60g、70gと試した結果、警戒していた左へのミスはほとんど出なかった関谷さん。数値的なベストマッチは60TXと70Xだったが、方向性を重視するなら硬めのシャフトが合っているとの結果だった。

60TX and 70X計測結果 60TX and 70X計測結果

※GC2での5球の計測結果平均

吉田コーチ:ヘッドの重さによって少しシャフトの感じ方も変わるので、現状はこの2本がスペック的にベストかと思います。しっかり振り込めるタイプなので、『TB』のような粘り感としっかり感の両方を持ち合わせたシャフトで、あとは重さを合わせて上げるとかなりの結果が期待できると思います。

総括 総括

三者三様の異なる悩みを見事に解消させた『Diamana TB-Series』。
ヘッドスピードやスイングの癖は様々だが、それらに対応できることが証明された。
今まで以上に精度の高いフィッティングが実現されることで、
クラブ選びへの迷いが解消されることは間違いない。

[SPEC]製品スペック [SPEC]製品スペック