実はこれまでのゴルフボールは、
本来のディンプル性能を活かし切れていなかった。
テーラーメイドの新「TP5」&「TP5x」が突き止めたのは、
ボール表面のコーティングに生じたわずかなムラ。
そのムラが、空気抵抗に影響され、バラつきや飛びの不安定さを生んでいた。
5代目となる「TP5」シリーズは、この問題を解決した真のツアーボールだ。
実はこれまでのゴルフボールは、
本来のディンプル性能を活かし切れていなかった。
テーラーメイドの新「TP5」&「TP5x」が突き止めたのは、
ボール表面のコーティングに生じたわずかなムラ。
そのムラが、空気抵抗に影響され、バラつきや飛びの不安定さを生んでいた。
5代目となる「TP5」シリーズは、この問題を解決した真のツアーボールだ。
【テクノロジー解説】
テーラーメイド ゴルフ ハードグッズプロダクト
アソシエイトマネージャー
田中 桂
KAY TANAKA
Secret.4
ボール選びにおいて「打感」も大きな要素になり、ショットの再現性という点でも無視できません。テーラーメイドでは、打感を決める要素のひとつを「音」だと考えています。そのため「TP5」シリーズのコアを「サウンドコントロールデバイス」と呼んで、役割を持たせています。前作から採用された低密度コアは、反発力を備えながら、音を低く抑えることができる素材。これにより、軟らかく心地よい打感(=打音)を得つつ、飛距離性能も犠牲にしない性能になりました。毎回、同じフィーリングで打てることがショットの再現性を高め、結果として平均値とスコアを安定させてくれます。

打感は手に伝わる振動はもちろん、耳から聞こえる音も影響。そのコントロールをコアが担っている。
Secret.5
「TP5」シリーズにはホワイト、イエローのカラーバリエーションの他に「STRIPE(ストライプ)」と「pix(ピックス)」のビジュアルテクノロジーモデルがラインアップされています。「STRIPE」は、パッティングの際にガイドとなるラインを360度描いており、新作ではそのラインの幅が細くなりました。これはショットの際に存在感を発揮し過ぎない配慮です。さらに「クワイエットアイ」と呼ばれるドットが描かれ、これを見ることで集中力が増し、正確なパッティングにつながります。「pix」は従来通りのデザインですが、テーラーメイドのロゴをラインに合わせてパッティングし、真っすぐ転がると、黒とオレンジのラインが現れます。真っすぐ転がすテクノロジーが、スコアアップにもつながります。

「STRIPE」(画像左)にある黒い点は、パッティングの際にここを見て集中力を上げる効果あり。
Impression
スコアアップにつながる5つの秘密。それは、本当にデータでも裏付けられるのか。
新作「TP5」「TP5x」を、前作から「TP5」を愛用してきたGOLFTEC横浜店の堀江智史コーチが試打検証。
飛距離、打感、スピン量といった数値と、実際のフィーリングを照らし合わせながら、スコアにつながる理由を検証した。
前作と比べると、「TP5」は飛距離が伸び、「TP5x」は打感が軟らかくなることで、両モデルの性能が少し歩み寄った印象を受けました。アプローチでのスピン性能は「TP5」が入り、ドライバーの飛距離は前作の「TP5x」と同等まで上がっています。新作の「TP5x」もやわらかい打感ながら、飛距離は向上している印象です。

| ボール種類 | ボール初速 (m/s) |
バックスピン (rpm) |
打出し角 (度) |
キャリー (yds) |
総飛距離 (yds) |
|---|---|---|---|---|---|
| ※データは3球の平均値 | |||||
| 24年TP5 | 64.6 | 2212 | 14.8 | 245 | 265 |
| 24年TP5x | 63.7 | 1865 | 15.0 | 248 | 270 |
| 26年TP5 | 65.0 | 2383 | 13.9 | 252 | 270 |
| 26年TP5x | 64.0 | 2023 | 15.8 | 252 | 275 |
| ボール種類 | ボール初速 (m/s) |
バックスピン (rpm) |
打出し角 (度) |
キャリー (yds) |
総飛距離 (yds) |
|---|---|---|---|---|---|
| ※データは3球の平均値 | |||||
| 24年TP5 | 48.1 | 4337 | 19.1 | 155 | 168 |
| 24年TP5x | 48.8 | 4563 | 19.7 | 157 | 170 |
| 26年TP5 | 50.4 | 4574 | 17.8 | 159 | 172 |
| 26年TP5x | 49.4 | 4561 | 18.3 | 162 | 175 |
打感については、自分が打った感覚と実際に飛んでいるボールの印象がかみ合っていることが大事だと思います。そのため、人それぞれの好みがあるのですが、私は軟らかい打感が好みで、なおかつデータで飛距離が出ている「TP5x」が好印象でした。室内のスタジオと屋外のコースでは聞こえる音の印象も変わるので、コースでも試してみたいです。いずれにしても、性能全体が底上げされたのは間違いないでしょう。

「TP5」シリーズは、5層構造によってさまざまな性能をひとつのボールに詰め込んだ高性能ツアーボール。プレーヤーが意識することなく、さまざまなシチュエーションでその性能を発揮してくれます。さらにカラーボールやビジュアルテックボールもラインアップし、競技志向の本格派はもちろん、エンジョイ派や上手くなりたいゴルファーなら、進化した5代目の「TP5」、「TP5x」を試すべきです。


Secret.1
テーラーメイド独自の
コーティングが飛びを揃える
5代目となる「TP5」シリーズにおいて、最も大きな進化を遂げたのが、ボール表面に施される仕上げのコーティングです。このコーティングは本来、紫外線による変色や傷を防ぐためのもの。しかし、テーラーメイドが行った何百万発というショットデータ計測の中で、このコーティングが微妙な弾道のズレの要因になっていることが発見されました。それは、ディンプルの凹部に溶液が溜まってしまい、厚みにムラが生じていたのです。このわずかなムラがボール飛行中の空気の流れを乱し、ボールを浮き上がらせたり、風の影響を受けやすくしていたのです。
テーラーメイド独自の「マイクロコーティング」によりディンプルの性能がフルで発揮される。
新「TP5」シリーズでは、コーティングの厚みを均一化する新技術「マイクロコーティング テクノロジー」を開発。これにより、ディンプル本来の性能を正しく引き出すことに成功しました。結果的に、ナイスショットを打った時の安定性や再現性が増し、縦横のバラつきが改善。さらに無駄な吹き上がりも抑えられるので、ドライバーショットでは前への推進力が上がり、飛距離アップにもつながりました。また球のバラつきも減って、平均的な飛距離アップも実現したので、これがスコアアップにつながる要因になります。
Secret.2
平均飛距離を押し上げるのは
「軟らかさ」
「TP5」シリーズの大きな特徴となるのが、5層構造のコア設計です。各層はクラブごとの役割を持っており、最深部となる層はドライバーショットの飛距離と安定性に大きく関わっています。一般的に「コアは硬い方が飛ぶ」と思われがちですが、実はその逆。硬すぎるコアはバックスピン量が増え、ボール初速は上がってもトータルの飛距離で損をします。「TP5」シリーズでは、最深部のコアをあえて軟らかく設定。高初速と低スピンを両立させています。特に「TP5x」は、最大飛距離はもちろん、打点のブレによる飛距離ロスも抑える設計で、平均値でも距離が稼げるという、真の意味での“ディスタンス系ツアーボール”と言えます。
「TP5x」(画像左)のコアは、最深部がやわらかくスピン量を抑え、周りの層が硬くなりボール初速を上げてくれる。
Secret.3
アイアンの番手ごとの
平均値が揃いスコアにつながる
飛距離の平均値が揃うかどうかは、ドライバーよりもアイアンショットでより重要になります。ヘッドスピードが速いゴルファーほど、スピンが入り過ぎて距離が落ちてしまうケースがよくあります。「TP5」シリーズでは、カバー直下の4層目にスピン量を適正にコントロールする層を配置しています。「TP5x」ではスピンを抑え、番手なりの距離を出しやすい設計となり、一方、「TP5」では、ロングアイアンでもスピン量を落としすぎず、高さと止まりやすさを確保できるようになります。番手ごとの距離が揃いやすいので、狙いどころが明確になりミスが減る。これが、スコアメイクに直結するでしょう。
カバー直下の4層目が、アイアンのスピン量を適正にコントロールする層になる。