シャフト&グリップ交換の最適なタイミングとポイント[大試打会レポート]

GDO大試打会は最新シャフトやグリップを試して、最適ギアを見つけてもらう絶好の機会。
8メーカーが一堂に会した4月の群馬会場で、
各メーカーの担当者に聞いたシャフト&グリップ交換のタイミングとポイント、さらに“イチオシ”をご紹介。
アマチュアゴルファーの試打インプレッションもぜひ参考にしてみてください。

メーカー解説

MANUFACTURER’S COMMENT

飯村 俊哉さん

メーカー担当者飯村 俊哉さん

調子がいいときこそ
シャフトを試す好機

調子がいい時にはクラブやシャフトを替えようと思わないかもしれませんが、調子がいい時にこそ、いろんなシャフトを試してみるのがいいと思います。悪いところを補うだけが道具の役割ではありません。調子が悪い状態を基準にシャフトを選ぶより、自分の本来のスイングに合ったシャフトを選ぶ方が、その後のレベルアップなどにつながっていくと思います。

イチオシは
『SPEEDER NX HB』

4月10日に発売した中調子のハイブリッド用シャフトです。女子ツアーでは選手から「上がってくれるけど、左へのミスが出ない」という声をいただいています。癖がなくNXシリーズのどのドライバー用シャフトを使っている方にもマッチします。同時にVENTUS HB BLUEも発売になったので、VENTUSシリーズのドライバーを使っている方にはこちらを試していただきたいです。

試打インプレッション

IMPRESSION

30代男性

Tester.1 30代男性

ゴルフ歴:4年 ラウンド頻度:月1回

元調子『VENTUS TR BLACK』の
8Xで振りやすさ実感

ドライバーの平均飛距離は280ydぐらいです。VENTUS TR BLACKの8Xが合いました。思っていたより重く感じなくて振りやすく、コントロールもつけられました。曲がらないし、左右にブレても10ydぐらい。少し硬いかなというぐらいが自分に合うと思っていて、店舗に置いていないのが悩みだったので、試打できて良かったです。

30代男性

Tester.2 30代男性

ゴルフ歴:5年 ラウンド頻度:月5回

『24 VENTUS BLACK』と
『DAYTONA SPEEDER X』
両刀使い?!

24 VENTUS BLACK (5X)が良かったです。VENTUS TR BLACKは本当に硬いなという感じで、キックポイント部分だけがしなる印象だったのですが、24 VENTUS BLACKは全体がしなる感じで打ちやすかったです。24 VENTUS BLUEは以前にも打ったことがあるのですが、なぜかチーピンしか出ない。DAYTONA SPEEDER X(R)も良かったです。味変じゃないですけど、前半と後半でシャフトを替えて、遊んでみたいです。

メーカー解説

MANUFACTURER’S COMMENT

井上 明久さん

メーカー担当者井上 明久さん

球が極端に上がったり、
大きく曲がったりするときは
リシャフトを

今、お使いのクラブで球が極端に上がってしまう、大きく球が曲がってしまうという方はリシャフトを考えた方がいいのかなと思います。重量か、硬さか、どこかが合っていない可能性が高いと考えられます。重過ぎると振り切れない、軽過ぎると打点がばらつく傾向があるので、まずは試打会やフィッティングで最適重量を見つけるところからスタートしてください。

イチオシは
『N.S.PRO MODUS³ TOUR110』

モーダスシリーズの中でも先端から中間がしっかりしていて、無駄なスピンを与えないタイプのシャフトになっています。バックスピンだけでなく、サイドスピンも減る方向になるので、曲がり幅も抑えられると思います。PGAツアーではドライバーも先端から中間がしっかりしたタイプのシャフトが主流になっているので、そこにもマッチしたシャフトです。

試打インプレッション

IMPRESSION

30代男性

Tester.1 30代男性

ゴルフ歴:5年 ラウンド頻度:月5回

『N.S.PRO MODUS³ TOUR110』は
「絶妙にバランスがいい」

N.S.PRO MODUS³ TOUR110がすごく良かったです。もうそのまま使いたいぐらい。間(ま)が取りやすいけど、しなり過ぎず、ハリがある。走るわけじゃないけど、ちゃんとしなり戻ってきてくれる。絶妙にバランスが取れたシャフトで、低めの打ち出しで狙った通りの弾道となりました。

30代男性

Tester.2 30代男性

ゴルフ歴:9年 ラウンド頻度:月1回

面白かった
『VULCANUS』

N.S.PRO Regio Formula+の3モデルを打ってMB+が一番しっくりきました。振りやすく、ヘッドが戻ってくる感じでタイミングが取りやすかったです。ドライバーで球が上がらない悩みを解消できそう。ミスが狭い範囲で収まる感じがしました。VULCANUSは面白かった。ワッグルしたときは柔らかくて振れないかと思ったんですが、実際に打ってみると8割ぐらいの振り感でいい球が出ていました。

メーカー解説

MANUFACTURER’S COMMENT

石井 伸太さん

メーカー担当者石井 伸太さん

まずは悩みや課題を
フィッターに相談してみて

まずは自分の悩みを明確にしていくことが大切です。以前は新製品が出た、プロが使っているという理由で道具を替える方が多かったのですが、現在はフィッティングの重要性を多くのゴルファーが理解していると思います。例えば、もっと飛距離を出したいとか、自分の悩みや課題をしっかりフィッターの方に伝えて、解決方法を探るのがいいと思います。

イチオシは『MAX HL』

40~50g台のシャフトですが、これまで60g台のシャフトを使っていた方でも、しっかり振っていけるのが特徴です。従来のKBSのシャフトはバット側(グリップ側)が硬めというのが特徴なのですが、今回はバット側が緩めで、その下がしっかりしています。「HL」というネーミングですが、上がり過ぎることはなく、低スピンで飛距離も出るシャフトです。KBSはスチールシャフトというイメージが強いと思いますが、総合シャフトメーカーであることを理解していただけると思います。

試打インプレッション

IMPRESSION

50代男性

Tester.1 50代男性

ゴルフ歴:15年 ラウンド頻度:月3回

軽量シャフトでも先端が
当たり負けしない
『MAX HL』は「コスパ最高」

一番の発見がKBSのMAX HL。黒を基調とした色合いがかっこいいですね。打ってみると振りやすく、球が散らばらずに安定して、飛距離も他と比べてそん色がなかったです。それでいて安い。コスパ最高です。

40代男性

Tester.2 40代男性

ゴルフ歴:10年 ラウンド頻度:月1回

「重さを感じながら振れた」
アイアンシャフト『C-TAPER』

なかなか打てる機会がないKBSの試打が目的で来ました。アイアンシャフトのC-TAPERの110gと120gを試しました。迷いましたが、110gは重さを感じながら振れて、心地いい感じで、飛距離も出ていました。

メーカー解説

MANUFACTURER’S COMMENT

大野 駿介さん

メーカー担当者大野 駿介さん

違和感がある?重い?
変化があったときは替え時

気に入ったシャフトがあるなら基本は長く同じモデルを使った方がいいというのを前提に、振っていて違和感がある、クラブが重く感じるなど、何か変化があった時にいろいろと試していただくのがいいと思います。今回の試打会のように多くのシャフトを試せる機会に、自分に合った重さや先調子、元調子などの傾向をつかんでもらえれば、それほど寄り道せずに次のシャフトにたどり着けると思います。

イチオシは『TOUR AD GC』

手元をややしっかりめにさせて、先端はやや動くという特性ですが、ひと言でいうと、癖がない万人に合うシャフトです。昨年発売のモデルですが、男女ともにツアーでも多くの選手が使用しています。同じく癖がないTOUR AD PTからの切り替えが多いですね。一度、TOUR AD GCを打ってもらって、ここから先調子にするのか、元調子にするのか、そんな基準にもなるモデルです。

試打インプレッション

IMPRESSION

40代男性

Tester.1 40代男性

ゴルフ歴:10年 ラウンド頻度:月1回

元調子進化系『TOUR AD VF』
50g台で「思い切り振り抜けた」

TOUR AD VFをすすめてもらいました。タイガー・ウッズが使っているイメージで、絶対に打てるわけがないと思っていましたが、50g台は軽くて、思い切り振りやすく、ボールの初速も出ていました。デザインも赤と黒で、ウッズ色に染まりそうです。

20代男性

Tester.2 20代男性

ゴルフ歴:4年 ラウンド頻度:月1回

『TOUR AD GC』で
計測は30ヤードアップ?!

TOUR AD GCの6Xが良かったです。普段の飛距離は250ヤードぐらいなのですが、トップトレーサー・レンジの数字で一度だけ280ヤードが出ました。振り心地も良かったです。普段は右へのミスが多く、一発、反対に左が出ると、それを嫌がって、右にしか行かなくなるのですが、そうしたミスがほとんど出ませんでした。

メーカー解説

MANUFACTURER’S COMMENT

杉本 崚さん

メーカー担当者杉本 崚さん

最新ヘッドを手にしたら
最新シャフトを試して

このところ各シャフトメーカーが癖のない中調子を新たに発売していますが、これは高慣性モーメント、低スピンといった、現在のヘッドのトレンドに合わせて、シャフトを開発しているからです。アマチュアの皆さんもクラブを新しくして最新のヘッドを手にしたときに、そのタイミングで発売されている最新のシャフトを試してみるのがいいと思います。

イチオシは『LIN-Q RED』

LIN-Qシリーズの3機種目で、中調子のモデルです。左に行くのは嫌だけど、元調子のシャフトは合わないという方には特にマッチすると思います。ATTASシリーズに比べ、LIN-Qシリーズはやや競技志向のゴルファー向けなのですが、その中ではやさしいシャフトなので、この間でどちらにしようかと思っていた人に試してほしいですね。

試打インプレッション

IMPRESSION

30代男性

Tester.1 30代男性

ゴルフ歴:5年 ラウンド頻度:月5回

程よくスピンが入る
『LIN-Q RED』

ゴルフを始めてから4年半ぐらいシャフトもグリップも自分で交換しています。手元がしっかりめで真ん中が動いてくれて走り過ぎないシャフトが好み。LIN-Q RED の5Xと6Xの両方を打って、5Xの方が球は上がってスピンも入る印象でした。少し短め(44.75インチ)で組もうと思っているので、弾道は適度に抑えられるかなと思います。

20代男性

Tester.2 20代男性

ゴルフ歴:9年 ラウンド頻度:月1~2回

目当ての『The ATTAS V2』
試打のち即買いへ

ジュニア時代は大会に出ていました。6年ぐらい間が空いて、本格的に再開したのが4年前。ドライバーショットの弾道が不安定でばらつきが出てきたので、The ATTAS V2を目当てに来ました。飛距離が出たのはもちろん、球がまとまってくれる安定感がありました。シャフトの購入は慎重でしたが、このまま買いに行こうと思うぐらい良かったです。

メーカー解説

MANUFACTURER’S COMMENT

秋田 恭資さん

メーカー担当者秋田 恭資さん

ヘッドを替えた時は
シャフトを見直すチャンス

ゴルフクラブにおいてヘッドというのは非常に大きな要素なので、ヘッドを替えた時というのはシャフトも見直す、いい機会だと思います。もちろん、同じシャフトを挿すという選択肢もありますが、ヘッドとシャフトの組み合わせも、クラブの性能を決める重要な要素になってきます。また、その際には自分が出したくないミスを減らしてくれるシャフトを選ぶことをおすすめします。

イチオシは『Diamana RB』

Diamana第6世代のなかでも最新のモデルです。元調子のDiamana WB、全体がしなる中元調子のDiamana BBに対して、Diamana RBは球が上がりやすい、動きのあるシャフトになっています。ぼてっとしたヘッドが苦手でシャープなロースピンタイプを選んだけど、スピンが入りきらない、ボールを上げきれないという方にもご好評をいただいています。この3モデルの中に合うものが見つかると思います。

試打インプレッション

IMPRESSION

40代男性

Tester.1 40代男性

ゴルフ歴:20年 ラウンド頻度:月4~5回

赤系最新モデル『Diamana RB』で
「理想の飛距離と弾道」

はじめにDiamana RBの50gを打ちましたが、60gをすすめてもらって打ったところ、十分使えました。飛距離、弾道ともに理想的で、自分のスイングのタイミングにも合いました。インパクト付近で走ってくれるので、気持ち良く振りきれました。RB最高。

20代男性

Tester.2 20代男性

ゴルフ歴:3年 ラウンド頻度:月1.5回

新ドライバーに挿すシャフトは
『Diamana WB』

新しいドライバーに挿すシャフトを見つけにきました。振れるようになって、合うシャフトが変わってきていて、60Xとか打てる機会はそうないですから。Diamana WB 63Xはすごく振りやすかったです。いま挿してあるシャフトは、振りに行くと動いてしまう感じがしていて、元調子の方が良さそうだとアドバイスをもらって、実際に打ったらその通りでした。

メーカー解説

MANUFACTURER’S COMMENT

安藤 早織さん

メーカー担当者安藤 早織さん

アイアンの飛距離に変化が出たら
フィッティングを受けて替えてみて

アイアンに関していえば、年齢的な体力の衰え、逆にトレーニングで力がついた場合など、飛距離に変化が出た時にはしっかりフィッティングを受けてシャフトを替えるべきだと思います。ドライバーなど、ウッド系については切り返しのタイミングなど、スイングの傾向は年齢を重ねても大きく変わらないので、粘り系がいいのか、先が走るタイプが合うのか、ご自身の傾向に合ったモデルの中で選ぶのが大事だと思います。

イチオシは『SteelFiber NEXUS』

カーボンのコアにスチール繊維を巻き付けたSteelFiberにウッド用シャフトが登場しました。NEXUSはバット側にスチール繊維が巻き付けられており、NEXUS BLACKはアイアンと同じ3Kスチール、NEXUS BLUEはより軽量の2Kスチールを採用しています。女子プロやアマチュアゴルファーを対象にしたモデルで、手元がしっかり目なのにやさしく感じるという声をいただいています。

試打インプレッション

IMPRESSION

50代男性

Tester.1 50代男性

ゴルフ歴:10年 ラウンド頻度:月2回

粘りを感じた
『Dynamic Gold MID』

もともとDynamic Gold EX TOUR ISSUEを使っていて、Dynamic Gold MID 115 TOUR ISSUEが、やさしさと振りやすさをプラスしたというので使ってみたかったんです。粘ってくれて、シャフトが頑張ってくれると感じました。アイアンはシャフトが打たせてくれると思っているので替えたいですね。

40代男性

Tester.2 40代男性

ゴルフ歴6カ月 ラウンド頻度:年3回

楽に上がってつかまりも良かった
『PROJECT X LZ』

PROJECT X LZが良かったですね。今使っているアイアンはシャフトの硬さがR。1日に300~400球、練習で打っていると、短い番手はいいのですが、6番、7番が合わなくて。LZ50-HTが楽に上がってつかまりも良かったですね。

メーカー解説

MANUFACTURER’S COMMENT

髙山 康寛さん

メーカー担当者髙山 康寛さん

グリップは1年に1度交換を
おすすめ

ゴルフプライドのグリップは基本的にゴム製で、使っていなくても劣化はしていきますので、プレー頻度にかかわらず1年に1度はグリップ交換することを推奨しています。我々でも前回、いつグリップを交換したのか忘れてしまうことがあるので、本格的なゴルフシーズンが始まる前など、時期を決めて習慣化していただくのがいいと思います。

イチオシは『ALIGN MAX』

MAXの名の通り、従来のALIGNよりもリッジ(グリップ背面の赤いライン部分)の隆起が25%高くなった新モデルです。バックラインにはグリップの再現性を高める効果があるのですが、それをより分かりやすくしたのがALIGNです。スイング中にフェースの向きをどこで感じるのかは人それぞれですが、バックラインで感じる方にはおすすめです。現在、バックラインなしを使っている方にも試してもらいたいです。

試打インプレッション

IMPRESSION

40代男性

Tester.1 40代男性

ゴルフ歴:1年 ラウンド頻度:年3回

「ギアでゴルフを変えたい」ので
『REVERSE TAPER』

友人がパターの太いグリップがいいと言っていたので興味がありました。(グリップ下部に向けて太くなっている)REVERSE TAPERのラウンド型のミディアムサイズは、握りが安定してめちゃくちゃ良かった。ギアでゴルフを変えられるのならすべて変えてやろうと思っています。

50代女性

Tester.2 50代女性

ゴルフ歴:20年 ラウンド頻度:月3回

『CP2 WRAP』で
ソフトフィーリング実感

グリップの試打は初めて。いまはドライバーに樹脂のタイプが入っていて、ラバーはどうかなと思っていたんですが、CP2 WRAP は、滑らなくて、柔らかくてすごく良かったです。太さはMID SIZE。ボヨーンと跳ね返ってくる感じが、樹脂とは全然違いました。

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