
出場選手にとってこの大会が特別なのは、メジャー覇者という称号を得られるからだけでない。優勝によって5年シードを獲得できるため、海外ツアー挑戦への道が開けるからだ。今大会ではDPワールドツアー「BMWインターナショナルオープン」(7月)の出場権も与えられ、世界の大舞台へ上がる一歩目となる。
トーナメント会場も、世界への登竜門としてふさわしい雰囲気を創り出している。2022年から特別協賛するBMWが、世界のメジャートーナメントにもひけを取らない魅力的な大会運営をサポート。最終18番グリーンを取り囲む大型のスタンドやテントには、大勢のギャラリーが集まり、世界へ飛び立つ選手の栄光の瞬間を間近で目撃できる。
2023年 大会MOVIE
BMW VIP LOUNGE
18番ホールのグリーン脇に設置されたラウンジでは、プレー中の選手の息遣いも聞こえる臨場感ある距離で観戦可能。
落ち着いたラグジュアリー空間にて豪華な食事やドリンクサービスを堪能、グリーンを見下ろせるテラス席から大会終盤のドラマも楽しむことができる。
また、ラウンジの近くにプレー後の選手が訪れ、会話やサインに応じてくれる機会もある。
EXCITING AREA
特別ホールのティイングエリアには、プロのショットを間近で見られるエキサイティングエリアが準備されている。テレビの画面内からでは味わえない、プロのドライバーショットの打音や弾道スピード、正確無比なアイアンショットを間近で体感できる。ティショットを待つ選手たちやキャディとのやりとりを垣間見ることができる。
BMW OWNER’S LOUNGE
練習グリーン横には、BMWのオーナー専用のラウンジを設置。ゆったりとしたスペースで飲食のサービスを受けながら、完備された大型のスクリーンで大会のライブ中継を視聴できる。また、BMWの最新車両などが展示され、クルマ好きにはたまらない空間となっている。
かさまスポーツ
&フードフェス
特別な空間を演出した体験を得られるのは、トーナメントだけにとどまらない。海外ではよく見られる光景となる、地域とトーナメントが互いに盛り上げるイベントも開催される。
大会と地元・笠間市とが協力して地域密着型のイベントを開催。
会場となる宍戸ヒルズカントリークラブ東コースに、笠間市に本拠地を置くプロ野球独立リーグ「茨城アストロプラネッツ」や、3人制バスケットボール3✕3「茨城バックボーン」の選手たちが体験会を実施し、ギャラリーと交流。
茨城県産の食材を使った地元の人気店が多数出店しており、地元グルメに舌鼓を打つことも楽しみのひとつ。トーナメント後にも、夜空を彩る花火大会や音楽ライブなどのイベントも行われ、老若男女の誰もが笑顔になれる。
木下稜介・Ryosuke Kinoshita
木下稜介のオススメ注目ホールを紹介

宍戸ヒルズのスタートホールは打ち上げのパー4。ティグラウンドの周囲にはテントが設置され、一際多くのギャラリーが見守ります。歓声が近くに聞こえて力がもらえる分、コースは狭く感じるので、緊張感のあるティショットは左サイド狙い。フェアウェイなら最高ですが、バンカーでも許容範囲です。左サイドからは花道が使えるのと、グリーンが左から右に傾斜しているので、この傾斜を使って寄せていくのが2打目のセオリーとなります。


普段はパー5となる距離のあるパー4。風向きによって、2打目はロングアイアンになります。バーディ狙いはまったく計算できず、ラフに入れるとほぼボギー。後半のスタートをすんなりパーでいければ、いい流れを作れます。まずはフェアウェイキープが必須で、ファーストカットでもフライヤーが気になります。フェアウェイも傾斜があるので、ライによってはグリーンを狙いづらく、油断ができないホールです。


グリーン手前に池が大きく口を開ける宍戸の最難関ホールです。池があることで風が回っているのか、なかなか読めません。ティショットがラフに入った時点で、2打目は刻むことになるでしょう。近年はラフが短くなり、多くの選手がグリーンを狙うようになりましたが、手前の池に落としたら絶対にダメで、グリーンオーバーさせても今度は奥からのアプローチが止まらず、難しいことに変わりはありません。過去に何度もあったように、最もドラマが生まれやすいホールです。


砲台グリーンが特徴の最終ホール。大きな2本の木が行く手を遮る右サイドのラフを避け、フェアウェイ左サイドを狙うのが定石です。1番ホールと同様で、左のバンカーは許容範囲のハザードです。ギャラリーの方もそれを知っていれば最終ホールの見方が変わると思います。グリーン手前には両サイドのバンカーが待ち受けているので、2打目がラフからとなると、グリーンを狙うのが一層難しくなります。
