1966年にPINGが世界で初めて重量周辺配分設計でミスヒットでもしっかり転がる『アンサー』パターを開発し、販売。今や『アンサー』形状のパターはPINGが作ったことにより、巷では『ピン型』とも呼ばれている。
プロがツアーで優勝するために、研究し作られたPLD ミルド パター解禁の裏には「今やPINGはウッドやアイアンも人気を博しているが、PINGはパター作りから始まった会社であり、今年は初代『アンサー』パターの誕生55周年。パターの答え(ANSER)の原点に返るタイミングでもあります。皆さんにも使ってもらいたい。パターに力を入れ続けていることを浸透させたい」という思いが込められている。PLD ミルド パターは、パターブランドとしてのPINGが威信をかけた意欲作なのだ。
ヘッドの大きさや形状、フェースに刻まれる溝の種類など、選手の好みや要望はさまざまだが、今回解禁された4モデルはプロのなかでも特に人気が高いモデルをセレクトしている。「他のスポーツではアマチュアがトッププロと同じ道具を使ってうまくいくケースは少ないと思います。一方、ゴルフにおけるパターはプロと同じものがアマチュアにもフィットする可能性が大いにあるので、そのような道具を使用してスコアアップにつなげて欲しいと思っています」。
パターは技量のみならず、フィーリングや感性が大切な要素を占めるクラブ。ツアープロの求める性能が詰まったPLD ミルド パターは、アマチュアにも大きな恩恵をもたらすと強調する。ヘッドは理想の形状を実現するため、4モデルとも完全削り出しによって製造される。ただし、1つのヘッドを削り出すために4時間以上を要する。
「時間と手間をかけてでも削り出し製法を採用するメリットとしては、ツアープロが好む打感や、繊細なタッチが削り出しだからこそ実現できるという所。そのツアープロの感性をアマチュアの皆さんにもぜひ体感していただきたいのです」。
それだけのこだわりを持つゴルファーこそ手にするべきパターと言えるだろう。