PING
GDO

ツアープレーヤーに向けて開発された「最高峰の削り出しパター」をすべてのゴルファーに PLD ミルド パター

米アリゾナ州のPING本社内にあるパター専門の研究開発室「PINGピン(ピン) PUTTINGパッティング(パッティング) LABラボ(ラボ)」では、
パッティングに関するあらゆる研究とパターの開発が行われている。
そんな研究室で生まれた最高峰のパターが今春、
「PLD(ピーエルディー=PUTTING LAB DESIGN)ミルド パター」として
4つのモデルが一般ゴルファーにも解禁された。

ツアープレイヤーの要望が詰まったパターがなぜ一般発売されたのか? そこに秘められた性能とは?
開発責任者のジョン・スーザ氏が詳細を明かした。

ジョン・スーザ

PING PLD ミルド パター 開発責任者 ジョン・スーザ

大学時代のアルバイトを含めてPINGに41年間勤務。現在はカスタムオーダーに対応するワークス部門の責任者として、PINGとツアープロを支えている。

プレイヤーのストロークと道具であるパターを融合させる「PING PUTTING LAB」

「PING PUTTING LAB」が正式に立ち上げられたのは2016年のこと。スーザ氏によれば、この研究室の名前にこそ、創設された目的が隠されているのだという。

「我々の研究室はPUTTER LABではなく、PUTTING LABです。
プレーヤーのストロークであるパッティングと道具であるパターを融合させ、それぞれのプレーヤーが持つ特性を生かす。
それが最も再現性を高める方法だからこそ、研究する価値があるんです」。
キャメロン・チャンプ選手や、鈴木愛選手などの日本の契約プロも足を運び、多くのプロたちが訪れ、ツアーで戦う武器を手にしてきた。

一般解禁、厳選された4モデル

1966年にPINGが世界で初めて重量周辺配分設計でミスヒットでもしっかり転がる『アンサー』パターを開発し、販売。今や『アンサー』形状のパターはPINGが作ったことにより、巷では『ピン型』とも呼ばれている。

プロがツアーで優勝するために、研究し作られたPLD ミルド パター解禁の裏には「今やPINGはウッドやアイアンも人気を博しているが、PINGはパター作りから始まった会社であり、今年は初代『アンサー』パターの誕生55周年。パターの答え(ANSER)の原点に返るタイミングでもあります。皆さんにも使ってもらいたい。パターに力を入れ続けていることを浸透させたい」という思いが込められている。PLD ミルド パターは、パターブランドとしてのPINGが威信をかけた意欲作なのだ。

ヘッドの大きさや形状、フェースに刻まれる溝の種類など、選手の好みや要望はさまざまだが、今回解禁された4モデルはプロのなかでも特に人気が高いモデルをセレクトしている。「他のスポーツではアマチュアがトッププロと同じ道具を使ってうまくいくケースは少ないと思います。一方、ゴルフにおけるパターはプロと同じものがアマチュアにもフィットする可能性が大いにあるので、そのような道具を使用してスコアアップにつなげて欲しいと思っています」。

パターは技量のみならず、フィーリングや感性が大切な要素を占めるクラブ。ツアープロの求める性能が詰まったPLD ミルド パターは、アマチュアにも大きな恩恵をもたらすと強調する。ヘッドは理想の形状を実現するため、4モデルとも完全削り出しによって製造される。ただし、1つのヘッドを削り出すために4時間以上を要する。

「時間と手間をかけてでも削り出し製法を採用するメリットとしては、ツアープロが好む打感や、繊細なタッチが削り出しだからこそ実現できるという所。そのツアープロの感性をアマチュアの皆さんにもぜひ体感していただきたいのです」。

それだけのこだわりを持つゴルファーこそ手にするべきパターと言えるだろう。

ツアーが求める打感と転がりを生む溝

プロが求める打感、打球音、形状など、全てを実現させるため、ヘッドの素材は最高品質の303ステンレススチールとし、これを精密に削り出す製法を採用。「パターの打感というものを一概に言葉で表現することは難しいです。一般的にやわらかい打感を求める場合はヘッドにカーボンスチール素材を採用するのですが、そうするとやわらかくなりすぎてしまうので、PLD ミルド パターのヘッドはあえてステンレススチールを採用し、打感の硬さも保ちながら溝を深くすることによって硬すぎず、やわらかすぎない重厚感のある打感を出すことに成功しました」。

精密な削り出しによってフェースには市販モデルでは初めて、新ディープAMP(アンプ)溝が刻まれている。「100通り以上の溝形状を選手に試してもらい、その中から最も好評を得た転がりをする溝を1つ選びました」。これもまたツアープロが求める打感、転がりを生み出す大事な要素となっている。

ラインナップ

丸みを帯びたデザインが特徴の元祖“ピン型”パター。 ANSER (アンサー)

オリジナルモデルである初代アンサー誕生から55年、各モデルで大きさ・形状などマイナーチェンジを繰り返してきたが、今回のPLDではスーザ氏が「理想の形にできた」と語る自信作に仕上がっている。オリジナルにならいサイトラインなしのデザインを採用。「サイトラインが無いことで、ヘッドの形状で視覚的に向きを合わせる方に最適です」。サイトラインがないのが元祖アンサーというこだわりを持つ、長年のファンも納得だろう。

オリジナルを継承したデザインの一方で、いずれもマットブラックのヘッドに黒いカーボンシャフトという組み合わせはシンプルかつ個性的で、引き締まったイメージを与える。フェースの開閉がやや少ないセミアークのストロークでパッティングをするゴルファーに向く。

スペック ヘッド
重量
350g
標準
ライ角
70°
標準
ロフト角
標準
シャフト長
34inch

※シャフト長は31〜36インチの範囲でカスタム対応可能です。 Assembled in Japan[カスタム・一部修理等:Assembled in USA]

直線を多用することで、よりシャープな印象を与えるパター。 ANSER 2 (アンサー2)

ゴルファーならば、意識的でも、無意識でもどちらが好みか、構えただけで感じるものがあるはずだとスーザ氏は語る。直線が多いことでスクエアなラインを意識しやすいと感じる人も多いだろう。『アンサー』と比較すると、その他にブレード長が長い、トップブレードが薄い、サイトラインが入っているといった特徴が挙げられる。

サテン仕上げのヘッドにシルバークロームのスチールシャフトの組み合わせは初代アンサーの後に誕生した初代アンサー2のイメージに近い。アンサーと同様、セミアークのストロークにマッチする。今季、米女子ツアーでメジャーを含む2勝を挙げているジェニファー・カプチョ、国内女子ツアーで活躍する大出瑞月が使用している。

スペック ヘッド
重量
350g
標準
ライ角
70°
標準
ロフト角
標準
シャフト長
34inch

※シャフト長は31〜36インチの範囲でカスタム対応可能です。 Assembled in Japan[カスタム・一部修理等:Assembled in USA]

ビクトル・ホブラン選手の要望が全て詰まったモデルDS 72 (ディーエス 72)

米ツアー3勝のノルウェー期待の若手、ビクトル・ホブランが求める形状、重さなどをほぼそのまま形にしたミッドサイズのマレットモデル。ダブルベントシャフトを採用しており、4モデルの中ではフェースを開閉せず、ストレートにストロークするプレーヤーに最も合う仕様だ。

センターのサイトラインとは別にバックフェースのくぼみはボール幅となっていて、視覚的に構えやすくなっている形状も大きな特徴。「ボール幅で2本のサイトラインを入れるという選択もありましたが、プレーヤーがあまり意識しない形でラインを感じるこのデザインを採用しました」。2022年のLPGAツアーで、渋野日向子選手もDS72を使用。

スペック ヘッド
重量
365g
標準
ライ角
70°
標準
ロフト角
標準
シャフト長
34inch

※シャフト長は31〜36インチの範囲でカスタム対応可能です。 Assembled in Japan[カスタム・一部修理等:Assembled in USA]

操作性が高く、正確なアドレスが取りやすいモデル PRIME TYNE 4 (プライム タイン 4)

マレットと呼ぶにはやや小さく、ミッドマレットと呼ぶにはやや大きい、そんな絶妙なサイズに仕上がった角型のパターが『PRIME TYNE 4』だ。性能的にもマレットとミッドマレットの中間。一般的なマレットパターであれば、重さを感じるセンターの後方がえぐれているため、視覚的に軽さを感じ、それが操作性の高さにつながっている。

ターゲットラインに平行な直線が多く、正確なアドレスを取りやすい上に、ヘッドをターゲットに向けて真っ直ぐにストロークしやすいデザイン。自然とボールをパターヘッドのセンターに置いてアドレスできるよう、角と角の間のえぐれたスペースはボールと同じ幅に設計されている。仕上げとスチールシャフトにはマットブラックが採用された。

スペック ヘッド
重量
350g
標準
ライ角
70°
標準
ロフト角
標準
シャフト長
34inch

※シャフト長は31〜36インチの範囲でカスタム対応可能です。 Assembled in Japan[カスタム・一部修理等:Assembled in USA]

PAGE TOP