SUNTORY

渋野日向子のスイング進化論 世界で勝つためのキーポイントを語る

2019年の「AIG全英女子オープン」優勝でスターへの階段を一気に駆け上がった渋野日向子。
彼女はそこで、とどまることはない。
“世界のトップ” という高みに立ち続けるため、進化している。

プロ4年目を迎える今、“スイング論”や“目指すべき理想像” について語ってもらった。
インタビュアーには、今コーチ界で最も注目を集める目澤秀憲。
ブレーク前から彼女のスイングに注目していたという目澤コーチが独自の千里眼で真意を追求する。

  • 渋野日向子

    しぶの・ひなこ/1998年生まれ。岡山県出身。サントリー所属。国内ツアー通算4勝。2019年の「AIG全英女子オープン」で日本人選手として樋口久子以来二人目となる海外メジャー制覇を果たす。

  • 目澤秀憲

    めざわ・ひでのり/1991年生まれ。東京都出身。日大ゴルフ部出身で、卒業後は米国留学などを経て国内で有村智恵、河本結らを指導するプロコーチとして活動。今シーズンからは松山英樹ともコーチ契約を結んでいる。

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SPECIAL TALK

バランスを整えるため
バットは左打ち

目澤プロゴルファーになる前は、どのようなスイングが理想だったんですか?

渋野実はそれが特にないんです。理想のスイングを意識していなかったというより、高校時代はコーチの指導を言われるがまま、取り組んでいました。それでも全然気にしていませんでした。

目澤渋野プロは元々ソフトボールもしていましたが、その辺りはゴルフと連動する部分があった?

渋野そうですね。今でもたまに、実家に帰るとバットを振っています。ゴルフだと右打ちばかりになるので、バットは左打ちなので、それでバランスを整えています。

目澤利き腕は右?

渋野利き腕は右なのですが、ソフトボール時代の監督がゴルフをやる方で、私がゴルフをやっていることも知っていて、当時からバランスを整えるために左打ちの練習をすすめてくれていました。

レギュラーツアーの活躍は
予想していた

目澤コーチ目線で言いますと、海外の選手はコーチとの連動が素晴らしく、個性を生かすことが必要だと思っています。そう言う意味で、渋野プロのスイングは以前から魅力的だと感じていました。

渋野本当ですか!? うれしいです。

目澤(2018年に)ステップ・アップ・ツアーに出ていた時、名前はいつも見ていて、存在はもちろん知っていました。大会のスタッツやスコアカードも確認していたのですが、渋野プロはバーディも多いけど、トリやダボも多いと言う印象。ただ、そういう選手の方がレギュラーツアーで活躍できるという自論があります。その後、レギュラーツアーの会場で、「めちゃくちゃいいスイングしているな」と思ったのが渋野プロだったんです。当時からツアーで優勝するだろうと話していましたが、それどころか全英女子を勝っちゃいましたからね(笑)。

渋野知っていてくれてうれしいです。ありがとうございます。

100yd近く
置いていかれる衝撃

目澤昨年はスイング改造をしているようでしたが、その意図は?

渋野飛距離を伸ばしたいと思っていました。

目澤やっぱりアメリカで戦うことを見据えてのことですか?

渋野今までのスイングのままだと飛ばないのかなと。コーチとも相談したし、実際にアメリカで試合に出た時に感じたと言うのもあります。同組で回ったマリア・ファッシ選手(メキシコ)は衝撃的でした。(ティショットで)100yd近く置いていかれて、私がセカンドをユーティリティで打っていたら、向こうはウェッジ。「おかしいでしょ!」って思いました(笑)。あと、アン・バンダム選手(オランダ)の飛距離もすごかったです。面白いのは2人とも、飛距離もすごいのですが、球筋の高さや球質も全然違うんです。正直、日本人選手の方がスイングはキレイですが、海外の選手は個性的。マリア選手らは、球を曲げたりしますが、一発の当たりがすごかったです。

目澤一概に海外の選手のスイングが良いとは言えませんが、骨格も違いますし、その個性を生かしたトレーニングをしている場合が多いですね。

渋野女子のスイングじゃないですよね。当たった時の音とか、飛んでいく弾道とか。ターフを削る量も、まるで男子プロのようでした。それはすごく魅力的で、いいなと思いました。

目澤フィジカル面で大事にしていることはありますか?

渋野シーズン中は体重と体力の維持が大切になります。連戦になると1カ月で3キロぐらい簡単に落ちてしまいます。ですから、食事に関しては、体重を落とし過ぎないように制限はしていません。またトレーニングもシーズン中は、あまり重いものを持つトレーニングをせず、動きの維持とキレを重視していて、トレーナーの方の指示のもと、いろいろ取り組んでいます。

自身のスイングを知り、
戻れる基準を作る

目澤現在、理想としているスイングはありますか?

渋野私のスイングの動き的に、ダスティン・ジョンソン選手(アメリカ)と同じような手首の使い方をしていると言われることがあります。もちろん、まったく同じように振れるわけはないのですが(笑)。今の理想は石川遼選手です。(石川)遼さんも、スイング改造をされているそうなのですが、実際にお話しをさせてもらった時、自分がやろうとしていることにちょっと似ていて、すごくいいなと思いました。

目澤2019年は賞金ランキング2位。その活躍を経て、昨年はスイング改造を行ったわけですが、自分の中で好調だった時のスイングのイメージは残っているのですか?

渋野そうですね。昨年は途中でスタンスを少し狭くして試していた時期もあったんです。ただ、結局は元に戻しました。今言えるのは、2019年の時に近いスイングをしたいと思っていることです。飛距離アップは必要なのですが、一方で自分のスイングをもっと“知る”ということをしてこなかったんです。先ほども話したように、今までは言われるがままで、あまりにも何も知らなかったので、自分のスイングを説明したくてもできなかったんです。それで、もう少し知ったほうがいいのかなと思っています。

目澤知り過ぎることはマイナスに働くこともありますが、相反して、試合などでは自分でどうにかしなければならない瞬間というのが必ず訪れます。その状況で、戻れる基準みたいなものが作れれば渋野プロはもっと上にいけると思います。そういう意味で自分のスイングを知ることは大事なことだと言えますね。

渋野細かい数値などを見るのはあまり得意ではないのですが、そのあたりも知る必要はありますか?

目澤そういう部分は他の信頼できる人に任せちゃえばいいと思います。必ずしもコーチというわけでなく、お父さんなど自分が信頼できる人に任せることも大事なことです。逆に渋野プロのように、細かいことを考え過ぎないという点はいいことだと思います。

渋野今までは自分のスイングを知らな過ぎたのですが、これからはもっと自分のスイングを自身で分かるようになっていきたいと思います。

目澤今シーズンの活躍、期待しています。

渋野ありがとうございます。がんばります。

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