IRON BRIDGESTONE GOLG J15CB
中学2年のジュニア時代、12歳の時から17年間ブリヂストンスポーツのクラブをずっと使わせてもらっています。当時は「ブリヂストン」でしたから、このブランドには愛着、懐かしさもあります。もちろん、新しく生まれ変わったという点でとても期待しています。
そんな思いの中、ニューアイアンを構えてみるとスッキリとした顔の良さは当時から変わらない印象です。キャビティバックの「J15CB」を使っていますが、「J15DF」も「J15DPF」も精悍な顔をしていますね。余計なものをそぎ落とし、本当に必要なものだけを残した印象。オーソドックスなフォルムですから、ボクたちプロからアマチュアゴルファーまで、誰でも違和感なく構えられるはずです。
「J15CB」はフィーリングの良さも魅力。軟鉄鍛造から生まれるソリッドで厚みのある打感には何の不満もありません。また、抜けの良さ、再現性の高いショットが打てる点も特徴です。大きく影響しているのは綿密に考えられたというソール形状。フェアウェイはもちろん、ラフやクロスバンカーからでも意のままにボールを操れます。
昔のブリヂストンを知っている世代なので、今回のブランドには懐かしさを感じますね。ただ今までの「Bマーク」からリニューアルされているので新鮮さも感じます。アイアンは3モデルあるうち、「J15CB」を選びました。昔のブリヂストン時代からフォルムの良さを感じていましたが、その点はニューモデルでも踏襲されています。ボクがアイアン選びで大切にしているのは打感です。インパクトで中空感があるフィーリングは苦手。ボールとフェースがくっつき、“もっちり”している感覚を重視しています。ニューモデルは分厚くインパクトしている手応えがあるので満足しています。
フォルムを見て感じたのはソールがやや厚くなり、ネックが低くなっていること。またトゥ側が少し高く見えるのも特徴です。全体的にコンパクトなヘッドですが、作り込みの上手さでアドレスした時にやさしさを感じます。ソールの厚みは球の上げやすさ、インパクトゾーンでのヘッドの滑りや抜けをイメージさせてくれるし、実際に球が上がりやすく、ラフからでも思い通りに打っていけます。私たちプロが使っているクラブというと、「難しそう」「上級者にしか使えない」というイメージを持つ人がいるかもしれませんが、ニューモデルは幅広いアマチュアの方が十分使いこなせるアイアンに仕上がっています。
J15CBをテストしています。J15CBはソール形状がとても気に入りました。非常にいい感じにターフがとれます。
打感もFORGEDならではの良いフィーリングで気持よくショットができますね。これまで使っていたアイアンよりも良くなっているのが体感できています。
ボクが好きなマッスルバックのアイアンに近いフィーリングという印象を持ちました。ただ飛距離に関しては例外です。確実に1クラブは飛んでいると感じます。その辺りは、キャビティの特性を感じますね。アイアンらしい強い弾道で、ボールが上がりやすく、さらには手応えも良い。アイアンって、打感と距離とのバランスが大切だと思うんです。いくら飛んでも手応えが悪ければ駄目だし、反対に打感が良くても飛ばなくては使えない。『J15CB』は、そのあたりのバランスが良く、さらに色褪せない大定番のデザインも相まって、とても好印象です。