かつてないビッグボールを生む性能 抜群のフィーリングも同時に実現 池田勇太プロ
「B3」と「B5」に共通するのはディープフェースでスッキリした顔という点。特に「B3」はフルサイズの460cm3ですが、シャープなフォルムなので精悍な形状が好みという人も違和感なく構えられるはずです。また、打感の良さも2モデルの共通点。クラウンに搭載されている「パワースリット」効果でインパクト時にヘッドがたわみ、フェースに設けられた細かい溝「パワーミーリング」の効果でボールを喰っている感覚が得られます。この2つが打感の良さを生んでいる気がします。また、「パワースリット」と「パワーミーリング」は球の強さと高さと速さも実現しています。ヘッドが大きくたわみ、スピンが減るので誰でも飛距離を稼げる“ビッグボール”を打ちやすいはずです。
ニューモデルでそれ以外に感じたのはミスの寛容性。芯を外しても飛距離のロス、曲がり幅を最小限に抑えてくれます。プロでも10球中10球が芯に当たるわけではないので、この性能は心強いですし、ボクたち以上にアマチュアの方は恩恵を受けるはず。ボクは操作性が高い「B5」をチョイスしましたが、どちらもクオリティの高い仕上がり。完成度の高いヘッドですから重量とフェースアングルで微調整すれば、誰でもイメージ通りの球筋が打てるはずです。
重量&フェースアングル調整で イメージ通りの“戦う球筋”に 宮本勝昌プロ
ドライバーのこだわりは球筋です。私はティショットの際、数10ヤード先に9つのマスがある的をイメージしています。ストラックアウトのように左上が1番で右下を9番とすると、ど真ん中は5番ですよね。理想とするのはストレートなボールで5番のやや上を通った後、右にシュートしていく球筋。ストレートフェードです。この弾道は私が一番コントロールしやすく、フェアウェイをピンポイントで狙える感覚が持てます。
「J715」シリーズはノーマルの状態では1番寄りの5番の辺りに飛ぶ印象。つまり、球がつかまって高弾道になります。高い球が打てる、球がつかまるという性能はアマチュアの方々にとってもプラスになるはずです。私の場合は重量とフェースアングルで調整し、自分の理想とする球筋にしました。微調整で理想を実現できるのは、元々のヘッドのクオリティが高いから。クラブの性能と調整機能で多くのゴルファーが自分の理想弾道を手に入れることができるはずです。
球筋以外にもうひとつこだわっているのが打感です。インパクトでボールをつぶしているフィーリングが得られるクラブが私の好みですね。その点、「J715」シリーズはまさに理想的。私は「B5」をテストしていますが「B3」も秀逸。飛びも打感も甲乙つけがたい完成度です。
フェースのミーリングの効果で、 ボールを一瞬長く捉えることが可能 マット・クーチャープロ
J715ドライバーはフェースがラフになっています。触ってみると、ミーリングの細かさが分かります。そのフェースのミーリングの効果で、ボールを一瞬長く捉えることができます。
つまり、ボールが滑らずにスピン量がおさえられているのです。
テストでは、スピン量が300rpm少なくなり飛距離が伸びました。
ミーリングはとても良い機能ですね。
落ちてからも前へと跳ねるから キャリーもランも期待できる 遠山幸夫さん 46歳
『J715 B3』は、高弾道でキャリーが出て、なおかつ落ちてからも前へ跳ねている感じがあり、ランも稼げている弾道という印象です。また、打ってみて感じるのが初速の速さです。これまでも、多くのクラブを打ってきましたが、インパクト後のボールを見送るタイミングから考えると、明らかに初速が速いと言い切れます。それでいてインパクトの瞬間は、クラウンのたわみが感じられるので、手に伝わる感触があり気持ち良く振り抜けます。特に、フェースの上部でボールをとらえた時には、たわみを感じつつ、そのまま当たり負けしないでボールを押し出す感触が得られ、手元から飛びが実感できます。
また、つかまりの良さも感じられるので、右にスッポ抜けたり、つかまえ切れずに弱いスライスになるイメージが払拭できます。シンプルに自分のリズムを刻めば、あとはクラブが飛ばしてくれる。そんなイメージが明確になるドライバーです。
精悍な顔つきながら つかまりやすさを感じる 菊池知己さん 48歳
本当につかまりの良いクラブという印象。見た目の精悍な顔つきからは、想像できないほどです。これまでの経験でこの手の顔をしたクラブは、自らボールをつかまえにいかないとしっかりと飛んでくれないイメージが染み付いていますが、打ってみると見事に払拭されます。ボールをつかまえる小細工は必要なく、シンプルに振り抜くだけで元気のいいボールを打つことができました。
僕はドローが持ち球で、チーピンのミスの悩みを抱えています。ですから、ドライバーには“程よくつかまる”くらいのイメージが持てること、そして実際にそうであることを求めています。また、飛距離面でも効率よく力を飛びに変えてくれるクラブでないと手にできません。もちろん、顔やデザインにも納得できなければなりません。そんな多くの条件を高い次元でクリアしているのが『J715 B5』。長く使っていきたいと思わせる1本です。
無理なくつかまりながら 叩いていける安心感がある 二俣和史さん 37歳
スピン量が抑えられていて、吹き上がらずに前へと強く飛んで行く。『J715 B5』にはそんな印象を持ちました。僕はスピン量が多いタイプなので、ボールの高さやスピンのかかり方に重点を置いてクラブ選びをしていますが、これなら自信を持って叩いていけると断言できます。もうひとつ、叩いていけると感じさせるのがヘッド形状です。スペック上は445cm3とありますが、構えてみるととても小ぶりでシャープな印象。個人的に好きだったひと昔前の400cm3前後のドライバーを彷彿とさせます。
大きなヘッドだと重たいイメージになり、振り抜きが悪くなってしまう僕にはピッタリだと感じます。それでいて無理なくつかまるヘッド性能にも驚いています。これならスイングを気にすることなく、思い切って振り抜いていけます。叩けるヘッドでありながら、程よくつかまる『J715 B5』なら、どんなホールでも自信を持ってティグラウンドに立つことができそうです。