Airi’s Voice

開幕戦優勝から現在までを振り返って

斉藤愛璃

開幕前に手の怪我があって万全ではなかったので、逆に開幕戦に出られたことがうれしくて、ゴルフができることに本当に感謝してプレーしていました。ずっと試合に出られない年が続いていたので、感謝することが大事だなと思いました。試合中やプレーオフのときに、たくさん応援してくれた人があっての優勝だったので、応援していただくからには結果を出したいと焦って、開幕戦以降は結果がついてこない時期もありました。(結果を)出さなきゃいけないという感じがあったので、どんどん自分で幅を狭めたというか、勝手にプレッシャーをかけて伸び伸びとプレーができなかったです。今もなかなか結果の出ない時期が続いているんですけど、まずは“自分のプレーをして、優勝を狙う”という気持ちをもって、そこに向けてどう練習していくのかをしっかり考え、さらに上をみて頑張っていきたいです。

(突然、ファンやメディアの注目が集まりましたね) 今まで全然注目されてなかったのでうれしい反面、環境の変化についていけず、なかなか思うようにいかなかったです。でも、いまは取材(の数)も落ち着いてきて、逆にそれも寂しいかなって思い始めています(笑)。また活躍して取材していただけるように頑張りたいです。

(ニチレイレディスでは開幕戦以降のベストフィニッシュでした) 先週のキャディさんは、フォン・シャンシャンとかもやっている外人さんだったので、考え方等をアドバイスいただけたのが良かったです。風やライを1ヤード刻みで計算して落としどころを決め、迷いなく打てるようになりました。普通の選手は当たり前にできていることだと思うのですが…。今までは距離の計算がアバウトで、150ヤードでアゲンストだから1クラブ上げてといった具合で、いったい何をやっていたんだろうっていう感じです。今週はハウスキャディさんですが、教わったことを自分で考えてやっていきたいです。

(今、取り組んでいること) 開幕時はできていたのですが、結果を残そうとし過ぎてスコアやカットラインを気にして守りに入ったりすることが多かったので、それを考えずに淡々と自分のいつものゴルフができたのかということをまず目標にしています。それができたら結果はついてくるので、それを毎試合1日ずつ振り返っていこうと思っています。

(今シーズン残り試合での目標は?) 今のゴルフを続けていくこと。あと体力的にまだまだの部分があるので、週一回トレーニングをやっているのをしっかりと続けて、夏も乗り切って、メジャー大会の4日間でしっかり最後まで持つような体力と精神力を維持して上に行きたいです。連戦には少しずつ慣れてきました。以前は練習ラウンドの時からすごく遅くまで練習していて、最初のうちはよかったんですけど、それじゃ続かないですね(苦笑)。やればいいってもんじゃないなと思い、最近は集中して練習するように心がけています。中京(テレビ・ブリヂストンレディスオープン)、ヨネックス(レディスゴルフトーナメント)あたりはきつくて体調を崩すこともあったので、1試合1試合は大事ですけど、自分の体調も考えてやりたいです。

(最後にファンの方へメッセージをお願いします) いつも温かい声援を下さって本当に感謝しています。見ていただくからには、特にグリーン周りと、パー5の3打目をぴたっと寄せてバーディを獲っていけるようなショートアイアンの“技術”を見てもらいたいと思っているので、そこをもっと練習していきます。これからも、応援よろしくお願いします。

2012年6月21日 斉藤 愛璃

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