未来への扉 中島和也 2009.02.26 公開

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未来への扉 中島和也 JGTOチャレンジツアーディレクター

日本ツアー底上げのために!

未知なる可能性を秘めたチャレンジツアー

1963年生まれ。群馬県出身。JGTOの競技委員をしていた経験からチャレンジツアーのディレクターに就任。また東松苑ゴルフ倶楽部の支配人も務めている。中島家の3男として生まれ、2歳からゴルフを始める。ジュニア時代に輝かしい戦績を残し、プロテストでもトップ合格を果たす。しかしデビュー後は手首などの故障に悩まされ、1991年から渡米し、ミニツアーを転戦しながらゴルフ場経営を学び帰国。

今年のチャレンジツアーは昨年から1試合増の11試合が行なわれる。野球で言えば2軍、サッカーで言えばJ2にあたいするチャレンジツアー。そのディレクターをつとめるのが中島和也さん。アマチュア時代から中嶋常幸の弟として注目され、また素晴らしい戦績も残してきた。

その中島さんが、プレーヤーではなく、ツアーディレクターとして新たな夢に向かって歩き始めた。アメリカのミニツアーへの参戦やゴルフ場経営のノウハウを学ぶなど様々な経験を得て、今感じることとは。

「私がゴルフと出会ったのは、御存知の通り父親の影響です。兄に常幸、篤志がいて、気がついた時にはゴルフを始めていたという感じでした。自分自身、兄のように恵まれた体格もなければ、ボールを打つ器用さもないという自覚はありました。どちらかと言うと気持ちでゴルフをするタイプでしたから。だから、プロに入って、やはりアマチュア時代とは同じようにいかなかった現実がありました。

連戦が続き、体調を壊し、それを立て直す間もなく次の試合がくる。それで気がついた時には、スイングを崩してしまっていたんです。今思えば、体の故障と言うよりは、心の故障の方が大きかったように思います。それで、全てを立て直すために、渡米したのです。そこで学んだのがアメリカのゴルフの懐を深さです。当時のナイキツアーに参戦し、目標に向ってひたすら努力する選手達の姿に感動を覚えました。コースに関しては、ティグランドのようなグリーンで試合が行なわれることもある。そんな状況下で文句ひとつ言わずにプレーするタフさを感じたのです。」

精神的なタフさが今の日本人選手には必要

PGAツアーでは今田竜二が2部ツアーから這い上がり、去年は見事レギュラーで優勝を飾った。夢を叶えるための登竜門と言うべき存在が2部ツアーと言えるのではないだろうか。

「今はチャレンジツアーで活躍した選手が、レギュラーツアーで活躍してくれることは大きな夢のひとつです。私がアメリカで感じたのは、個々の選手のメンタル的なタフさです。確かに難しいセッティングのコースが技術を向上させるという要素はありますが、もっと深いもの。どんな状況でも、どんな環境でも、与えられたものを受入れていく精神的な強さが今の日本人選手には欠けているように感じます。

チャレンジツアーは様々なことに取り組むことができる良いフィールドだと思っています。レギュラーツアーとは違い、メンテナンスが行き届いていないコースでやることもあります。

また厳しいコンディションの中でもスコアを出していかなければならない環境もある。選手達には、そこに人々に感動を与えるものがあるんだということをもっと自覚をしてもらいたいのです。

人が感動して涙を流すことは素晴らしいことです。感動は生きていく上で必要な力。その力を与えることができる世界で生きていることを、選手達が感じることができれば、自分の存在価値も理解できるはず。それが良いプレーにつながるはずなのです。」