GDO × 未来の扉 2008.12.18 公開

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1年の大半はホテル住まい。朝食と昼食はコンビニ。それでもプロに全精力を傾注する。

世界に通用するプロを育てたい

腰の高さを超えた教科書

フィットネスカーは、トップスタートの2時間前に“開店”する。だから成瀬さんらトレーナーは、朝4時前後に起床してホテルからコースに入る。朝食はコンビニ。昼食もコースのレストランで食べることは稀。大抵は朝コンビニで調達したもので済ませることになる。夕方は6時過ぎに終了、帰りに飲食店に立ち寄り夕食をとってホテルへ。就寝時間は4,5時間。それも都内で経営しているフィットネスクラブからの仕事の連絡がホテルにはいっていると、たちまち睡眠時間は短くなる。昼間はプロ全員がコースに入っている2,3時間が息抜きタイム。「それが生活リズムになっていますから」とはいうもののなかなか厳しい仕事ではある。

昨年他界した父も日本で先駆的なトレーナーだった。おもちゃ箱にはテーピングのテープが転がっている環境で育った影響か高校生の時には、トレーナーになることを決めていたという。

小学校からの立教ボーイで、大学も経済経営に進学したが、2年生からは夜間の鍼灸師専門学校に通学。ディスコ全盛のころの高校生時代は、六本木で夜更かしし、そのまま水泳部の朝練に行ったこともあるほどハメをはずしたこともあるが、「自分で決めたから」と大学では、キャンパスライフを楽しむ同級生を尻目に大学の授業が終わるとトレーナーになるための勉強。大学の卒業試験と国家試験が重なったときは「両方の教科書を積み上げてみたら腰の高さより高くなって、自分でも驚きました」。

20数名のスタッフを抱える社長

成瀬さんはライセンスを取り、大学も卒業後、都内のフィットネスクラブに就職、半年後に縁あって商社系の会社に移り、スポーツクラブ運営に携わるようになった。20歳代前半でフィットネスクラブ運営のハード、ソフト両面を実地で体験、そうしたなかツアーでのフィットネスカー運営との出合いが生まれた。27歳のときだ。

6年前には、フィットネスカーの運営に関わってきた長年のパートナー高橋英樹氏やスタッフと株式会社プレジャーを立上げ、代表取締役に就いた。20数名のスタッフを抱え、アスリートから一般までのコンディショニング・トレーニング指導とトレーニングジムのコンサルティング、その人材育成と、治療院の開設、運営というのが業務。ホテル グランパシフィック LE DAIBA(東京・台場)の中で、会員制フィットネスクラブ「Le CLUB」を運営、さらに千葉・浦安と川崎で治療院を開業している。ツアーのフィットネスカー運営もそうした業務の一貫。それでも献身的態度に乱れはない。自分がこのように活動できるのも、パートナー高橋氏と会社のスタッフみんなのおかげ、と話す。「わがままな自分を自由に泳がせてくれて本当に感謝しています」。

社長に就いてからも「予選落ちしないシード選手みたいな」生活で全国を飛び回る。最近では、沖縄のゴルフ界から請われてトレーナーの立場からジュニアの体力づくりの講演をするなどさらに多忙な毎日。しかし、40歳半ばに差し掛かり年齢的にも頼れる存在だけに当面、ツアーを離れることは難しい。

そんな成瀬さんは、「トレーナーとして付きっ切りで、世界に通用するようなプロゴルファー育成に取り組んでみたい」という夢を持っているという。

成瀬さん直伝!自宅でうまくなるトレーニング

  1. 1.床に立膝をして仰向けに寝て、骨盤(仙骨)を床につけ10cm細いズボンを履くイメージでお腹を凹ませる(20秒×3セット)
  2. 2.(1)の状態から片足だけを床に水平に上げる(20秒×3回×両足)
  3. 3.(2)の状態から水平にした足と逆の足を伸ばして45度の角度に持ち上げる(20秒×3回×両足)
ポイント
(1)(2)の状態では、上に上げた足の反対側の腰が床から離れがちになるが、堪えて床につけておくこと。また、長くゴルフを楽しむためには、歩く力をつけるため小走りで歩くことが効果的だという。今度のラウンドから実践してみませんか。

成瀬克弘(なるせかつひろ)

Le CLUBの公式サイトはこちら

世界に通用するプロを育てたい

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