ロマンチックゴルフ 2008.7.31公開

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ロマンチックゴルフの薦め白球を遠くへまっすぐ飛ばす!

そこには狙う楽しさだけでなく ボールを打つ楽しさが色濃く存在する

人間の感性と響きあう

コンベンショナル・アイアンは、その素材、製法からゴルファーの感性と響きあう特性を持っている。ボールを芯でとらえた時の感触が気持ちよく、ボールの高さや左右に打ち分ける弾道コントロールがしやすい。まさに手の延長線上で働く道具そのものだ。しかし、その特性を発揮するには、使い手に技術を求めてくる。ボールを上げるには、クラブヘッドを打ち込んでボールをとらえた瞬間に押し込むような高度なテクニックが求められる。スイングのミスは、そのまま弾道になって表れる。

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進化がもたらしたもの

アイアンの進化は、主にこの難しさを克服する点に注力されてきた。スイートスポットを広げ、また慣性モーメントを大きくしボールが曲がりにくくし、さらにボールをつかまえやすくするために、ヘッドが大きくなり、キャビティバック形状が出現、さらにウェイト装着で重心を低くするなどあらゆる製造技術が開発された。素材そのものも軟鉄よりも弾きが良いステンレスなどが開発されて、いまではボールをまっすぐ遠くへ飛ばすことが、比較的容易に実現できるようになっている。ボールそのものの性能の変化もあるが、15年以上のキャリアを持つゴルファーならドライバー以上にアイアンの「進化」を感じているはずだ。

進化とともに失ったもの

現代のアイアンは、少々のミスならクラブが吸収してくれる高機能を備えているからスイングの良し悪しと弾道との因果関係は希薄になってきた。いきなりコンベンショナル・アイアンでゴルフに入らざるを得なかったとしたら、我々はゲームとしてのゴルフを今ほど気軽に楽しめなかった違いない。しかし、ミスショットでもそこそこの結果が得られる代わりに弾道をコントロールする楽しさやボールを芯でとらえた時の気持ちよさが、トレードオフされているのだからうわべだけでゴルフを楽しんでいる、といっても過言ではないだろう。

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ミスはミスと分かるほうがいい

ミスショットしたらボールが飛ばなくてもいいじゃないか。スイングの結果が、すべてゴルファーに跳ね返ってくるからこそナイスショットの気持ちよさは格別だし、ミスがミスと分かりやすいからスイングテクニックを磨くモチベーションも上がる。結果だけでなく過程も楽しむことができるのだ。だからこそ提案したい。我々が易しさと引き換えにしたゴルフの醍醐味をコンベンショナル・アイアンで取り返そう、スイングそのものから楽しもう、と。日本はもちろん世界のゴルフシーンを支えてきた当時の逸品アイアンで、ナイスショットの打感を感じながらのラウンドは、ロマンチックでもあるはずだ。

 

コンペショナルのセカンドショットを持とう

コンベンショナル・アイアンでのゴルフを堪能するには、スチールシャフトを使えるのが前提条件だが、ネオアスリート読者ならまず問題はないだろう。しかも、本来は高価だったモデルが、ゴルフクラブが進化し買い替えが頻繁に進んだおかげで、コンベンショナル・アイアンは、中古ショップで運よく気に入りが見つかれば、安く手に入る。お父さんがゴルファーだったら自宅に1セットぐらいは眠っている、というのも珍しくはない。シャフトの表面に錆が浮いてなければ、十分使えるし、リシャフトという手もある。エースセットとは別にコンベンショナル・アイアンのセットがあれば、ラウンドの楽しみは、さらに広がるのだ。


軟鉄鍛造アイアン

「軟鉄鍛造」。アイアンヘッドの素材と製造法に由来するこの呼称は、ゴルファーには馴染み深い単語だ。軟鉄鍛造ヘッドは、「S25C(炭素を0.25%含んだ軟鉄)」など長さ約10cm、直径3cm前後の棒状の軟鉄素材を1000度以上の高熱で熱し、プレス成型、研磨などの工程を経て仕上げられていく。素材の数字が大きくなるほど硬くもろくなる。軟鉄鍛造は、鋳型の中にステンレスを流し込んで造る鋳造に比べ、製造工程が多くかかり、また製造過程での温度管理など熟練の技術が必要とされる。

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