さて、チョイス5月号ではそのものズバリ「記憶とゴルフ」と題して8ページの特集が組まれている。
記憶とゴルフ。関係がありそうで、なさそうで、ありそう。そんな曖昧な気分でページを開けば、まず目に飛び込んでくるのが『記憶力テスト』。
どうやらいくつかの文章を丸暗記する類のもののようだ。こういうの、苦手なんだよねえ、などと言いながらもついつい真剣にテストに臨む。ページをめくればそこには解答。ふむふむ、俺の記憶力もなかなか侮れないじゃない、でもゴルフとなんの関係があるんだろ? そう考えて熟読してみる。
“アマチュアは記憶を上手に使えていない”
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アマチュアはゴルフ記憶力が上手く使えない。だからミスの確率が増えるのだそうだ
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という見出しが目に飛び込んでくる。むむ、一体どういうことよ、と詳しく読むと、つまりはこういうこと。記憶量はプロもアマチュアも、というかほとんどの人は変わらない。一定。なのに、プロが余計な記憶を排除して一打一打に集中するのに対し、アマチュアは余計な記憶にとらわれて、ショットに集中できてないからミスが出る。
確かに。「まずアドレスでは股関節を意識(雑誌に載ってた)。グリップは左手をややフックにし、右手はスクェア(シングルさんに聞いた)。さらには深く息を吸い込み、吐くと同時に始動(自分で考えた)。そしてトップでは右膝をやや左に押し込んでのち、打つ!」ってこういうのを『余計な記憶』と人は呼ぶんですよね。知ってました。でもできないんです。どうしたらいいのでしょうか? という疑問にも、もちろん答えは用意されている。
記憶をゴルフに有効利用するためには、
1/練習場で記憶を利用した練習をする。
2/良い記憶を残す習慣をつける。
3/悪い記憶を消す習慣をつける。
4/気持ちを切り替えるルーティンを心掛ける。
と、いったようなことが挙げられている。
詳しい内容は実際に記事を読んで確かめて欲しいのだが、言われてみると記憶とゴルフの結びつきに段々納得がいってくるから不思議。
将棋の世界では、棋士同士が対局終了後に今終わったばかりの対局を振り返って『感想戦』を行なう。ゴルフ中継では、プレーを終えたプロゴルファーが自分のプレーを一打一打克明に思い返して語る。それは、ひとつのことを極めるためには記憶の力がそれだけ重要だということの証拠なのかもしれない。
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