エドアルド・モリナリが、欧州ツアーメンバー以外は非公開とされるスロープレーヤー(欧州ツアーで時間を計測されたプレーヤー)のリストをSNSで公開したことの波紋が広がっている。
2018年のライダーカップで欧州選抜のキャプテンを務めたトーマス・ビヨーンは「15年間、この(スロープレーの)問題に取り組んでいる委員会に属しているが、まだ話し合いが続けられている。主要なツアー、R&A、USGAは、実質的に試合の競技委員にこの問題を委ねている。そして競技委員は、グレーゾーンの中で問題に対処しなければならなくなっている。ルールを厳しくするしかないんだ」と発言。スロープレー対策推進擁護派、といえる姿勢をとった。
一方、グレーム・マクダウェルは「何をさせたいんだ。僕たちはそんなに早く回れないんだ。20分の違いが彼の人生を変えるのか? エドアルドはいい奴だが、単にフラストレーションがたまっているだけと思う。彼のコメントは死んだ馬に鞭打つようなもの」と反発してる。
スロープレーが良いことではないというのは、誰しもが認めるところだが、具体的な解決策が見出せないところに問題があるようだ。
ポール・ケーシーは「モリナリのいうこともマクダウェルのいうことも理解できる。これは諸事情が複雑に絡み合った難しい問題で、誰も解決策を持っていない。コースのセットアップや、あまりに多くの選手がラウンドしていることも、スロープレーの原因の一部になっている」としながらも、スロープレーがゴルフのイメージを傷つけていることも憂慮している。
欧州ツアーを放映しているスカイスポーツは、これを「微妙な問題」として、モリナリのリストを現状では“黙殺"。一方のモリナリは、どうやら6月末にも新リストを公表する様相。さまざまな選手を巻き込んだ"舌戦"はしばらく続きそうだ。
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