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上手下手に関係なく、少しでも遠くへ飛ばしたい、というのはゴルファーにとっては永遠の夢です。クラブメーカーもそれに応えようとして次々と新技術を開発し、飛びを追求してきました。その結果どうなったかといえば、飛びすぎるという事態になり、プロのトーナメントなどでは、単に距離を競うゲームという性格が強くなってしまった。たとえばマスターズが行われるオーガスタ・ナショナルなどでは年々距離を伸ばし、これに対抗しようとしてきた。しかしそれでも追いつかない。明らかにディスタンス・ゲームの様相を呈してきてしまった。
そこでアメリカでは、こうした状況にブレーキをかけるべく、1998年からクラブの反発規制を設けた。これに対してR&A(英国ゴルフ協会)は特に規制していなかったわけですが、とうとう規制しようということになった。R&A傘下にある日本でも、プロのトーナメントなどではすでにこのルールが採用されているし、JGA(日本ゴルフ協会)も主催競技では2006年から規制を開始すると発表しました。そしていよいよ2008年から、すべてのゴルファーに適用されるようになりました。 |
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クラブの反発を規制するのは、ある意味でゴルファーの夢をこわすことになります。しかし僕は、これも一過性のものだろうと思います。一時的には飛ばなくなったとしても、数年後には規制内で競い合うようになるだろうし、そこでまたゴルファーは夢を実現しようとするわけですから、結局は「どうってことない」ということになるのではないでしょうか。人間の技やパワーが再びそれを超えてしまうのは明らかで、たとえば今回のマスターズでのタイガー・ウッズなどはいい例です。規制内のクラブでありながら370ヤード以上も飛ばしてしまう。パワーヒッターにとっては、反発規制などほとんど意味がないといってもいい状況です。
一方、ごく平均的なヘッドスピードの人たち、いわゆるアベレージゴルファーにとっては、もともとたわみが小さい上にミート率もそれほど高くはないので、反発が規制されたからといってほとんど影響はないだろうと僕は見ています。確かに、プロくらいのミート率になれば、平均飛距離は多少伸びるかもしれない。しかし一般アマチュアゴルファーにとっては影響が少ないので、1年もすればみんなが新ルールという同じ条件のもとで競い合う状況になるだろうと見ています。 |
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反発係数は2004年からペンデュラムテストに切り替えられましたが、いずれにしても反発係数が0.830を超えるクラブは2008年からルール違反となります。よく知られているように、アメリカとメキシコではすでにこのルールが適用されていて、当初は、日本やヨーロッパから高反発クラブをおみやげに持っていくと喜ばれた、などということがありました。しかし今では、みんながルールに適合したクラブを使っている。日本でも、初めはあるいは似たようなことが起こるかもしれない。しかし、それにしてもわずかの間だろうと思います。
ゴルフを含め、スポーツは世界中の人たちが同一のルールのもとで競い合うのが基本です。自分だけはとか、うちの国だけはと独自のルールを設けてしまったら、国際スポーツとはいえません。その意味で今回、上手なプレーヤーだろうとアベレージゴルファーだろうと世界中の人たちが同じルールのもとでプレーし合えるようになったというのは、歓迎すべきことだと僕は思っています。 |
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