そもそも、寒い時期にゴルフがうまくいかなかった要因は何か。ひとつは重ね着だ。寒さ対策で何枚もウェアを着こんでプレーするとスムーズにスイングできなくなり、いつものように力を使えない。

これだけが原因なら、徐々に暖かくなってきたこの時期はスコアがアップしていくはずだ。しかし、実際は「ゴルフが良くなる気配が全くない……」と感じているゴルファーは多い。 昼間は暖かくなってきたとはいえ、ゴルフを始めるのはまだまだ寒い早朝。もしかしたら、体がこり固まって、知らず知らずのうちに十分なパフォーマンスを発揮できていないのかもしれない。

プレー前のストレッチで体をほぐしてみてはどうだろうか？ 　体がこり固まっているとスイングには様々な悪影響がでる。例えば、夏場のように体がまわらないため、無理にトップを作ろうと手でクラブを上げてしまう。いわゆる“手打ち”になって軌道が乱れやすくなってしまうのだ。

また、パワーが出ないと逆に腕や肩に力みが入るのもスイングを崩す理由だろう。プレー前の入念なストレッチが“冬眠ゴルフ”から目を覚ます手立てになるかもしれない。

こり固まった体に有効なのがストレッチだ。毎日行うのが理想だが、プレー前日やスタート前に数分するだけでも効果は十分ある。
筋肉や骨など、体の仕組みからスイングをチェックしている角田浩導プロに効果的なストレッチ法を教えてもらった。

STEP1からSTEP3を実際に試してみよう。

プレー前のストレッチとともに大切なのが、プレーした日の夜の入浴だ。普段は「シャワーだけで十分」という人も、たまにはゆっくり入浴してみてはどうだろうか。約40℃（ややぬるいと感じる程度）のお湯で、10分程度ゆっくりつかるのがポイント。

お風呂につかると体温が上がり、皮膚の毛細血管が広がって血流がＵＰする。加えて、入浴の効果を高めるために、入浴剤も使ってみては？オススメは炭酸タイプ。炭酸ガスが温浴効果を高め、肩コリや腰痛、疲労回復にも効果的だ。

また、温泉成分配合の入浴剤には、湯あがり後も温かさが長続きするものも。お気に入りの香りを見つければ、気分もリラックスできそうだ。前日のストレッチとプレー後の入浴を組み合わせて実践してほしいが、「ストレッチをする時間も余裕もない」という人は入浴だけでも見直してみては？

気温差の激しいこの季節は特にオススメだ。