最終更新日 2007年06月07日

新・ゴルフの常識 第5回

「楽しい」を楽しもう

”丸くないッ!”ボールが新時代を作る

 「丸くないッ!」ボール。2年前ミズノが発表したこのボールに首をかしげたゴルファーも多かったはず。もちろん外見が丸くないはずがなく、丸くないのは“コア”の部分。それでも丸いものの常識としては、非常識と言ってもいいほどの新発想だった。
 ゴルフ業界において、ボール市場は非常に魅力的なマーケット。しかし業界の老舗として知られるミズノでさえ、ボール発売に着手するには相当の時間を要した。その理由のひとつが特許関係。ゴルフボールに関わらず丸いものにはどんなものでも特許がついてまわると言われるほど難しい分野だということ。さらに開発・発売に当たっての前提条件としてミズノは自ら「独自の技術が注ぎ込まれ、優れたパフォーマンスを持っていること」、「プロゴルファーが使用するボールである」という2つの条件を設定した。発売するからには他社に負けないという「MIZUNO」としてのプライドがあったのだ。
 その開発にあたった担当者が当時のことを照れくさそうに話してくれた。「ボールの製造過程で最も難関といっていいのが、コアをボールの中心に持ってくることです。どうしても誤差が生じてしまうこの工程を克服するために我々は、リブ(羽根)をつける発想に行き着いたのです。ところが、テストを繰り返すうちに、このリブがコアを中心に置くだけでない“効果”をもたらすことがわかってきたんです」。苦しみぬいた末の産物であるリブが“飛び”と“スピン”にも好影響を与えたのだ。
 リブの効果は研究を重ねるごとに進化し、昨年はリブの高さを高くした「クロスエイト401」を発表。さらなる飛距離アップと柔らかなフィーリングをアマチュアにもたらした。

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クロスエイトツアー322のコア

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クロスエイトツアー352Sのコア

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クロスエイト401のコア


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未体験の飛びを生むリブ付きのコア(左)。中央は2層目をかぶせたもの。

プロが納得するボールへの挑戦

 「丸くない」ボールというインパクトの強さから、発売と同時に市場では品切れ状態が続いた。「お詫び」の広告を出すほどのフィーバーは、ミズノにとっては嬉しい悲鳴だったが、開発陣が気になっていたことがある。それは2つの条件のひとつ「プロゴルファーが使用するボールである」が十二分にはクリアされていなかった点だ。プロにとってボールは、ただ飛べばいいというものではなく、またスピンが効けばいいというものでもない。個人によって差がある“感覚”に訴える部分がボールには多いため、この条件は最大の難問となった。
 ドライバーがパーシモンからメタル、そしてチタンへと移行していったとき、性能の良さはわかっていながら、移行するのに長時間かかったプロは多数いる。もしくはうまく移行できずに消えていったプロもいるほど。ボールに関しても、糸巻きボールを知っているプロにとっては、柔らかいと言われる今の最新ボールでさえ「硬すぎるからパターのフィーリングが合わなくなってしまった」との声も聞こえるほど。性能を追い求めるプロゴルファーほど逆に新しい発想への警戒心は強い。選手生命に関わると言っても過言ではない問題なのだから無理もない。だからと言ってミズノ開発陣も諦めるわけにはいかなかった。リブの形状を煮詰め、プロが求めるスピン性能、飛距離性能、そして弾道と研究に研究を重ね、発売より3年目。ついにディンプルも一新したプロが納得するボールに辿り着いた。

スピン性能と弾道に磨きをかけた新モデル

 ボールに対するゴルファーのニーズは、我々アマチュアでもヘッドスピードなど技術・体力的な要因のほかに、プレースタイルによっても違いが出てくるため様々な要望を持っている。今回新登場の「クロスエイトツアー」はリブの高さが異なる2種類のボールをラインアップ。打球時のスピン量、ヘッドスピードに合わせて最適にコントロールされ、大きな飛距離を実現する。また新開発強弾道シームレスディンプルの効果により、吹き上がりの少ない上級者好みの弾道を実現しているという。
 ツアーでは、今シーズンよりミズノと契約した飯島茜プロが「理想的な弾道で適正なスピンの効いた球が打てる」と使用を決めた。佐藤信人プロは「吹き上がらない直進力で飛距離が伸びる」と322を絶賛。また女子プロでもパワーヒッターの藤井かすみプロも「風に負けない弾道が打てる」とコメント。ちなみに最初の3は3ピースを示し、2桁目がリブの高さ(mm)、1桁の2は3ピースの2代目を示す。Sはソフトフィーリングの略。ボール選択は、最も手軽に自分のパフォーマンスを変えることができる。あなたが、ボールにこだわるゴルファーであれば、サイドに並べたパッケージの「新しい」発想のボールのなかからベストフィットのボール探しをおススメする。この中に必ず未体験の飛びを実感させるボールが見つかるはずだから。

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未体験の飛びをもたらすクロスエイド・シリーズ


クロスエイトツアー322
吹き上がりを抑えた力強い中弾道
対応ヘッドスピード43m/s〜


クロスエイトツアー352S
適正スピンで伸びのある高弾道
対応ヘッドスピード40m/s〜


クロスエイト401
ソフト打感で高く・遠くに飛ばす
対応ヘッドスピード全領域


クロスエイトツアー322
ナビゲートライン付き


クロスエイトツアー352S
ナビゲートライン付き


クロスエイト401
ナビゲートライン付き

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