最終更新日 2007年08月23日
![連載:ゴルファー的グルメツアー[埼玉篇]](/golfstyle/neo-athlete/series1/070823/img/h2.jpg)


ゴマの香りが、まぐろの甘みを引き立てる。あえて赤身を使用しているというが、確かに相性がいい。うまい。噛みながら箸は丼の中で2口目を切り取っている。'93年の開場以来、メンバーを中心に人気を集めている不動の看板メニューだ。旬の素材を活かした煮物・中皿が、これまたいい。この日は、ナス・インゲン・エビ・ニンジンの炊き合わせ。手羽先の煮こごりとポテトサラダ。山菜の小鉢。ボリューム感、彩りも抜群のコンビネーションで、いずれも素材を引き立てる薄めの味付け。食欲がなくなる夏場でも箸が進む。付け合せは季節・旬に応じて変わるから毎週食べても飽きないだろう。料理長の菅原光夫さん(53)は、都内の有名日本料理店・割烹で腕を磨き、開場以来コース厨房を預かる。高級コースらしく和食をメインにしたメニュー建て。とろろ芋と刺身・天ぷらなどが楽しめる「花ととろ」、小鉢・ミニ丼・茶そばと賑やかな「葵」も華やか。有田焼、清水焼、美濃焼を中心に品のいいこだわりの食器も料亭と見まがう充実ぶり。「看板メニューには海鮮丼を考えていましたが、あまりにもまぐろ丼が好評で、まだ海鮮丼はメニューに入れてません」(菅原さん)という。赤身だけでオールスターの海鮮丼を寄せ付けない納得の実力、味わってみませんか。

清澄ゴルフ倶楽部
埼玉県東松山市神戸1875
TEL 0493-35-3344


まぐろ丼 1,890円

天ぷらそば 1,365円


忠七めし 「里」 ¥2,940
清澄ゴルフ倶楽部から車で約20分。「二葉」は、和紙で有名な小川町にある。「忠七めし」は、山岡鉄舟に由来する。鉄舟は父の知行地・小川町竹沢を訪れる際欠かさず立ち寄り八代目館主・八木忠七の料理を食べながら酒を飲むのが常。ある日、鉄舟は「調理に禅味を盛れ」と注文、それを受けた忠七が苦心の上創り出したのが「忠七めし」だ。忠七めしの「わさび・海苔・柚子」が、鉄舟が極めた「剣・禅・書」三道の意を取り入れ、日本料理の神髄である「風味と清淡」とを合致させた。鉄舟は「我が意を得たり」と喜び「忠七めし」と名付けたという。深川めし、かやくご飯などと並ぶ日本5大名飯。たっぷりの海苔がのったご飯に薬味のさらし葱・わさび・柚子をのせ、どびんの熱いおつゆを八分目にかけ、お茶漬のようにさらさらとかき込む。香り豊かな海苔とわさび、柚子が奥深い味わいを醸し出す。近代日本の黎明期に活躍した達人をうならせた老舗割烹旅館が100年以上も伝える味わい。格別でないわけがない。「山牛房の味噌漬」「ねぎぬた」「蓮根や小松菜の和え物」や「浜納豆」といった“脇役”も一段と風味を加える逸品だ。
割烹旅館 二葉
埼玉県比企郡小川町大塚32
TEL 0493-72-0038