最終更新日 2007年06月14日

連載:Style History15年目の新たなるチャレンジ

平均的ゴルファーを虜にする

 文明の玄関口・神戸市内の海辺に程近いビルの3階。奥まったところに構えた賢見良成のデスク周りには、クラブヘッドの原型モデルが数え切れないほどころがっていた。賢見は12年前「キャビティ・ソール」のフェアウェイウッドで、米ツアーをはじめ世界のツアーでプロ使用率トップを獲得したフェアウェイウッド「スーパーCVシリーズ」を世に送り出したクラブ設計家にしてロイヤルコレクションの代表。「RC」ブランドが確立した今も第一線でクラブ開発に携わり続けている。

 大手メーカーとクラブ契約する世界の一流プロがそれこそ競い合うように自らのセットにいれた実力FWの作者だ。その賢見の周囲に散らばる原型モデルは、商品化されることなく開発途中でお蔵入りしたFWヘッドだ。賢見は、アベレージ・初心者が「やさしさ」を実感できるクラブ作りにこの数年力を入れてきた。心がけてきたクラブ設計の特徴は、データを重視するだけでなく人間の五感を大切にすること。

 これまでにも「SFD Type-H フェアウェイ」というアベレージをターゲットにしたクラブを商品化してはいる。が、「上級者のロイコレ」、というイメージが余りにも強く製品特性とは裏腹にアベレージには敬遠されがちだったのだ。世界のトッププレイヤーを唸らせた賢見をはじめとするロイコレの面々が味わう悔しさでもあった。

 ころがっていたヘッド原型は、設計数値の上では、十分にやさしいのだが賢見自身、満足できるものではなかった。プロ・上級者の絶賛を集める賢見自身が、ターゲットとしてのアベレージゴルファーの手強さを一番感じていたからだ。

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「RC★」ヘッドのモデル

「やさしさ」を形にする

その賢見が、社員さえ驚くほど何回も試作を繰り返した末に出した結論は、ヘッドを大きく、半円形にすることだった。ボールがやさしくつかまり、打球を高く上げやすく、直進性を最大にする構造へのこだわりだけでなく、構えたときの安心感を高め、その安心感がベストスイングにつながる「人間の特性」を大切にしたかったのだ。その最大の証がロイコレ史上一番大きなFW。

 そのこだわりは新たな課題を生んだ。大型化に伴い増加する重量の問題だ。「グラム」のレベルだが、見た目が良くても重くて振りにくくなっては元も子もない。大型化に伴う重量増、という「必然」を否定する挑戦で賢見は、鋳造したクラブヘッドのクラウン部分の肉厚を限界まで薄肉化することを選択した。クラウン部分を研磨していくことで低重心化も実現できる。

 しかし、薄肉化は高い製造技術が要求されるだけに生産工場が悲鳴を上げた。製造過程でのロスは、コスト高に直結する。それでも「“ロイコレはやさしい”を世のゴルファーに示したい」という信念が貫かれた。生産ラインの習熟課程ではロスが4割ほどもあったのが習熟とともに安定し、ヘッドの本格生産が始まった。並行して進められていた新シャフト、癒し効果で話題のグリップ「イオミック」の採用で、五感への訴求を尽くして発売こぎつけたのは昨年末のことだった。何重もの困難を乗り越えた、アベレージゴルファーが安心して振れて、最高のパフォーマンスをもたらすクラブ「RCスター」誕生の瞬間だ。
 
※次回ロイコレスター物語(下)では、優れた「やさしさ」を実現した「RC★」が、スタートダッシュした戦略の秘密に迫ります。


《RC★fd Fairway》
打点の定まらないアベレージゴルファーに安定した打感を約束するワイド・スイートエリア。アベレージゴルファーにとっても、十分つかまるイメージがわくヘッド形状で、プレッシャーから開放し心理的不安を解消する。クラウン部分に初めてアドレス・マークを採用。
フェースアングルもつかまりを重視したフックフェース。ヘッドターンのレスポンスが驚くほど速く、3Wでも、標準的なヘッドスピードで十分つかまえられ、地面からのボールのピックアップも格段によくなった。高く飛び出して、無駄なスピンによる吹き上がりがない。確実に「強く、遠くへ」飛ばせる設計をぜひ実感欲しい。

ヘッド素材:特殊熱処理ステンレス(スーパーハードステンレス)
製法・仕上げ:鋳造・ミラー仕上げ(ソール)、サテン仕上げ(フェース)
フレックス:S、SR、R、L
番手/ロフト(度):3W/14、3W/15、3W/16、4W/18、5W/20、7W/22、9W/24、11W/26
\39,900

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