最終更新日 2007年02月08日

気持ちよいアイアンって何だ?

「気持ちいいクラブ」を考える

”振り応え”が欲しい!

 クラブに求めるものは人それぞれ違う。本来は、100人のゴルファーに対して、100機種のクラブがあるというのが理想だ。しかし現実は、そうはいかない。ひと昔前に比べてクラブのバリエーションが増えているとはいえ、実際は、「できるだけ自分に合いそうなモデル」を選ぶしかない。
 そんな中で、一番頭を悩ませているのが、“そこそこできるゴルファー”。超ハードヒッターでもなければ、ミート率がすこぶる高いというわけでもない。しかし、そこそこ打てる。ある程度の技も使える。これからまだまだ上手くなりたいという意欲も持っている。そんなゴルファーが使えるクラブが見当たらないという声がいろんなところから聞こえてくるのだ。
 とくにその傾向が強いのがアイアンだ。とにかく飛距離を求められるドライバーに比べて、アイアンは、個々のゴルファーにより様々な機能を求められる。一方でひたすらやさしさを求め、もう一方では上級者好みの性能を追求するあまり、ほどほどに難しく、ほどほどにやさしいクラブといったモデルがほとんどない。そのため、“そこそこできるゴルファー”は、無理して上級者モデルを使うか、それともフラストレーションを感じながらやさしいモデルを使っているというのが現状だ。
 そういうゴルファーのために、難しすぎず、しかもやさしすぎないアイアンをつくりたい。もっと言えば、アイアンの“基準”となるようなモデルをつくりたい。フォーティーンの「TC-770 FORGED」は、そういう発想から生まれた。

“ほど良さ”の追求に2年!

とはいえ、「難しすぎず、やさしすぎない」モデルをつくるのは、簡単なようでいて意外と難しい。やさしくするならば、球が上がりやすくなるように重心位置を思い切り下げたり、球が捕まりやすくなるように重心深度をできるだけ深くしてやればいいのだが、「難しすぎず、やさしすぎない」となると、その折り合いをどこでつければいいのか。新しいクラブづくりは、そんな“ほど良さ”の追求からスタートした。
 想定したゴルファーは、ヘッドスピード41〜46m/s。
 このクラスのゴルファーが、気持ち良く構えられるようにするためには、どういうヘッド形状にし、どれくらいの大きさにすればいいか。
 ほどほどにボールが上がりやすく、ほどほどに捕まりやすくするためには、また、安定した飛距離を運べるようにするためには、どの位置に重心を持ってくればいいのか。
 方向性を安定させつつも、ミスヒットした時はミスが手に伝わるようにし、ある程度は左右にコントロールできるようにするには、慣性モーメントをどれくらいに設定すればいいのか。
 長い番手は楽に打て、短い番手はきちんとピンが狙えるようにするためにはどういうロフト設定にすればいいのか。また、各番手間のピッチは何度刻みにすればいいのか。
 さらに、これらの特徴を持たせつつ、美しさを持ったクラブとしての完成度も高くしなければならないし、これまでにない新しい発想のクラブを出すのだから、納得がいくものをつくりたい。「TC-770 FORGED」に関しては、着想から完成まで、約2年の歳月を費やしたという。
 かくして誕生した「TC-770 FORGED」。ゴルファーからの反響は、予想していたよりも遙かに大きかった。(次号に続く)

インプレッション

「カッコいいアイアンを使いたいと思っている人は多いと思うんですよ。でも、1球打ってみると、それが叶わぬ夢だったということがわかる。わたしもこれまで、そういう経験を何度もしてきました。
 ところがこのアイアンは違いますね。見た目は、『本物だぞ』って顔をしているけど、意外なことにやさしく打てる。しかもただやさしいだけのオートマチックなクラブじゃなくて、こちらのワガママもきちんと聞いてくれる。こんなクラブ、今までありましたっけ?
 ハッキリ言って、スコアさえ良ければいいというアベレージゴルファーにはあまり薦めたくないですね。上手い下手は関係なく、一つひとつのショットにこだわる人、結果よりも過程を重視する人、そして何よりもゴルフの醍醐味を存分に味わいたいと思っている人。そういう人の方が、このクラブの良さが分かると思いますね。久しぶりに、ほれぼれとするクラブに出会えました」
田中 秀明さん 50歳 ハンデ12 千葉県松戸市在住

photo3

「メチャクチャやさしいわけじゃないんだけど、ストレスを感じない。ちょうどいい感じの難しさとでも言うんですかね」と田中さん。「だから、ナイスショットした時の満足感が、やさしいだけのクラブとはまったく違う。しかも芯を食った時の感触は最高。本当に気持ちいいプレーをさせてくれるクラブです」


今月の案内人

武蔵工業大学機械工学課時代はゴルフ部に所属。その頃から、「プレーもさることながら、クラブ造りに興味を持っていた」とは本人の弁。卒業後、フォーティーンに入社。入社して間もなく、当時はまだ斬新だった3Dキャドによるクラブ設計を導入、担当。『MT-28V3』『MT-28J.SPEC』をはじめ、『TB-1000 FORGED』、『TC-550』といった数々の人気ウェッジ、アイアンを設計。1974年、東京生まれ


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