最終更新日 2007年01月09日

スピンは道具でかける。

クラブとバックスピンの関係

プロや上級者と一般アマチュアゴルファーとの違い。両者の間にはあらゆる点でレベルの差があるのだが、その差がもっとも顕著と言われるのが、アプローチショットに代表されるショートゲームだ。実際、コースに出た大半のアマチュアは、グリーンの近くに行くたびに痛感する。「プロのように“寄せ”が上手くいけば、スコアはまとまるのに…」と。
 とはいえ、アマチュアゴルファーの多くは、その差が簡単に埋まるとは思っていなかった。距離感は経験を積むことである程度のレベルにまで達することは可能かもしれないが、80ヤードのアプローチでピンそばにボールをダイレクトにキュキュッと止める、あるいはバックスピンをかけて奥から戻してピンに寄せる。また、グリーン手前数ヤードから球を低く打ち出し、ツートントンとスリーバウンドでボールを止めるのには、プロのように特別な才能に恵まれ、しかも、毎日、何千回とクラブを振り特別なテクニックを習得しなければならないと考えられていたからだ。
 そんな強烈なバックスピンが、実はプロならではの技ではなく、道具次第でできることを教えてくれたのが、2002年に世に送り出されたフォーティーンのウェッジ、『MT-28』だ。この魔法の杖を使うことによって、それまでプロの技術を持ってこそ生まれると考えられていたバックスピンのかかったアプローチショットが、一般アマチュアゴルファーにもかけられるようになったのだ。
『MT-28』の誕生以降、ウェッジの“スピン競争”は一気に加速。今や、「スピンは道具でかける」ということが、ゴルファーの間では常識となった。そして、“『MT-28』神話”は今日でもなお進化し続けている。そのスピン性能は、今も他の追随を許さないからだ。

スピンを演出するテクノロジー

何故、『MT-28』は、ボールを止めることに成功したのか。それは日々寄せられる多くのツープロからの声、要望と共にそれらを具現化する開発力との共同作業によるところが大きい。
 まずこだわったのは、スコアライン(溝)だ。バックスピン量を増やすためには、スコアラインのエッジをよりシャープにすることが第一条件。しかし、これを実現することは、そう簡単なことではない。というのも、1本1本の溝を彫刻で入れていかなければならないからだ。世界最高水準のスピン性能を求めて。『MT-28』ではこの手間のかかる作業が、ていねいに行われたことは言うまでもない。
 また、『MT-28』では、フェース面の平面度にもこだわった。というのも、フェース面が平らなほどボールに接触する面積が大きくなり、その結果スピン量が増えるからだ。そのため、フェイス面には精度の高い機械加工によるミーリングを施し、高い平面精度を実現したという。
 そんな初代『MT-28』が生まれてからはや5年。この冬、さらなる進化を遂げた新モデルが世に送り出された。プロの技が使える、三代目『MT-28V3』と、『MT-28』の高スピン性能に加えオートマチックに打っていける“『MT-28 J.SPEC』だ。
 2つのモデルに新しいテクノロジーとして追加されたのが、“鏡面ミーリング”。これまで施されていた高精度ミーリング加工を従来の2倍の時間をかけてミーリングすることで、フェースの平面精度が飛躍的にアップ。これによりボールとの接地面積がさらに広がるとともに、スコアラインのエッジがよりシャープになり、バッグスピン量とともに、ショットの安定度が大幅に高まった。
 クラブとして仕上げられる前のミーリング直後のフェース面を見ると、覗き込んだ顔がくっきりと映し出される。“鏡面”という言葉が過言ではないことがよくわかる。

MT-28V3
『MT-28V3』
●ヘッド素材/鍛造ニッケルクロムモリブデン鋼●ロフト角(バンス角)/52°(8°)、56°(8°)、58°(8°)、60°(8°)●シャフト/ダイナミックゴールド、N.S.PRO950GH●ライ角/63°●長さ(58°)/35インチ●バランス/D1〜D3●総重量(58°・DG)/470g●税込価格(1本)/(ノーメッキ/タフトライド仕上げ)23,100円、(ニッケルクロムメッキサテン仕上げ)21,000円

MT-28 J.SPEC
『MT-28 J.SPEC』
●ヘッド素材/鍛造ニッケルクロムモリブデン鋼●ロフト角(バンス角)/50°(5°)、52°(5°)、54°(7°)、56°(10°)、58°(10°)●シャフト/ダイナミックゴールド、N.S.PRO950GH●ライ角/63°●長さ(58°)/35インチ●バランス/D1〜D3●総重量(58°・DG)/470g●税込価格(1本)/21,000円

MT-28V3
『MT-28V3』、『MT-28 J.SPEC』とも、フェイス面に従来の高精度ミーリングよりもさらに2倍の時間がかかる“鏡面ミーリング”を施すことにより、フェース面の平面精度を大幅にアップ。スピン性能がより高くなっただけでなく、安定したスピンがかかるなど、バックスピン量の安定度も格段に増した

ノーメッキ・タフトライド仕上げ
MT-28V3における「ノーメッキ・タフトライド仕上げ」も、フォーティーンが今回新しく導入したテクノロジーのひとつ。フェース表面に窒化化合物層を造り出すことにより、ノーメッキのスピン性能、打感はそのままに、“限りなく錆にくいノーメッキ”を実現。

フォーティーンウェッジはこちら>>

浅田さん1
 
浅田さん2
ハンデ1の浅田さんも『MT-28V3』『MT-28 J.SPEC』のスピン性能にビックリ。「本当にピタッと止まってくれますね。それに使い勝手もいい。これを手にすれば、アプローチが楽しくなりますね」

コースでスピン

「百聞は一振り(一見)にしかず」―ということで、この2機種のウェッジをアマチュアゴルファーに実際にコースで試してもらった。
 「MT-28V3、MT-28J.SPECのどちらのモデルも構えやすいというのが第一印象。スピン性能は抜群としか言いようがない。バックスピンで言えば、自分が今使っているウェッジに比べて1.5倍はかかっているかな。とにかく低く出て、ビビッと止まる。これなら安心してピンをデッドに狙うことができます。
 バンス角とソール形状のバランスが絶妙なのも魅力ですね。コントロール性が高く、低い球でも高い球でも自在に打ち分けられる半面、適度にバンスがはねてくれるので、難しさを感じない。ある程度コントロール性は欲しいけど、ミスに対して敏感すぎるのも困るというゴルファーにはもってこいのモデルです。
 フェース面の仕上げ精度が高いせいか、フェースのどこに当たってもスピン量が大きく変化しないというのも、このモデルの特徴ですね。安心して打っていけるから、その分、スイングも安定するようです。こんなにいいとは思わなかった。すごく気に入りました」
浅田 勉さん 33歳 HDCP1 東京都豊島区在住

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松吉宗之氏

今月の案内人
1974年生まれ、東京都出身。
武蔵工業大学機械工学科時代はゴルフ部に所属。その頃から、「プレーもさることながら、クラブ造りに興味を持っていた」とは本人の弁。卒業後、フォーティーンに入社。入社して間もなく、当時はまだ斬新だった3D CADによるクラブ設計を導入、担当。その後、『MT-28V2』をはじめ、『TC-770 FORGED』、『TB-1000 FORGED』、『TC-550』といった数々の人気ウェッジ、アイアンを設計。

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