日本男子ツアーまもなく開幕! 2010.04.08 公開

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深堀圭一郎 深堀

日本男子ツアーまもなく開幕! トッププレーヤーの目に映っている風景 深堀圭一郎

1968年10月9日生まれ。東京都出身。身長173cm、体重68kg。11歳からゴルフを始め、85年日本ジュニアゴルフ選手権優勝。89年にはナショナルチームメンバーに選ばれる。明治大学卒業後、92年にプロ転向し、97年、ジャストシステムKSBオープンでツアー初優勝。03年には、日光カンツリー倶楽部で行われた日本オープンで初のメジャー勝利を挙げる。プロ通算8勝。人望が厚く、今年は07年に続き、日本ゴルフツアー機構の選手会長を務める。フォーラムエンジニアリング所属。

どのようなときに、プロはプレッシャーを感じるのだろう? 大きさは違うとしても、状況や場面はアマチュアとさほど変わらないものなのか。それとも、やはりツアーだからこその、心を乱されるシーンというものがあるのだろうか。

私がいままででもっとも印象に残っているプレッシャーの場面は3つあります。ショットが2つで、パット1つです。

地に足がついてない感じで打ったのが、初めて出場した1998年の全英オープン。ロイヤルバークデールの1番ホールで、何をどうやっていいかわからないっていうくらいに緊張して、地面から1メートルくらい上がったように感じました。「俺、こんな背が高かったかな?」というぐらい、ボールから遠く思いましたね。フワフワです(笑)。でも、すごくいい球が打てましたけどね。もう一つは、2003年の日本オープンで優勝したときです。日光カンツリー倶楽部の最終日17番。この17番はあまり右にいくとよくないホールで、ティーショットをスプーンで打つかドライバーで打つか悩んだんですが、でもここで逃げてはいけないなということでドライバーを持ちました。呼吸法やマインドコントロール、リズムなど、自分のなかであらゆる準備をしていろいろ考え、「よし、ここでしっかり振り切っていくんだ」といって打ったときの緊張感は、本当に心に残っています。

最後の一つが、2001年の住建産業広島オープン。僕が2連覇したときで、ジャンボ尾崎さんとのプレーオフでした。ジャンボさんがパーをとり損ねて、私のパーパットが70〜80センチ。私が入れて優勝となったときに、すごいプレッシャーがのしかかってきました。そして、自分ではまっすぐバックスイングしたんですが、あろうことか、自分の目の前にパターヘッドが上がった感覚になったんです。「わー、真上に上がったー」と。結果的にはちゃんと入りましたし、あとでVTRを見たら、きちんとバックスイングしていましたが。このパッティングが、これまででもっともとんでもない打ち方をしたと感じたものでしたね。

コースレイアウトからのプレッシャーや、スコアのプレッシャー、何位に入らなければならないプレッシャーなど、プレッシャーにもいろいろありますが、私は、プレッシャーというのは結局、自分自身が作り出しているのだと思っています。そして、考え方一つで一気に変化してしまうものでもあります。

私の場合、さらにここに、他のプレーヤーのスコアやスイングを見ることによって、違うプレッシャーが出てくる可能性があります。たとえば、「このホールではバーディーを取りたいので、ティーショットをできるだけ飛ばしたい」とか、「ここはバーディーというよりも確実にパーを取りたい」とか思っていたとしても、コントロールがうまくできなくなります。自分がやらなくてはならないことを忘れさせてしまうプレッシャーが、他のプレーヤーからやってくるかもしれないのです。

基本的に、人はマイナス思考に考えることが多いと思います。周りを見たときに、「いいなあ、楽しいな」ではなく、「あの人うまそうだな」「あの人できそう」というふうに自分自身を追い込むようにして捉えてしまうのです。

20歳ぐらいから初シードを取る前くらいまで、ひどいプレッシャーでイップスになったことがあります。パターは2年半くらい、ショットは5年くらいかかりました。スイングをコマ切れにして、いままで考えてもいなかったことをスイング中に何個も考えてやっているうちに、ある一線を越えたとき、どうにもならなくなりました。

一つキズを負うと、きれいに消えることはありません。いまも持っています。ゼロではないです。それを上回る技術を覚えて、それを自分の力で押しつぶすというか、それも含めて動けるようなものを身につけたという感じです。壮絶ですよ。当時は、試合以外は1人でラウンドしていました。とにかく恥ずかしいし、怖いし、自分が惨めでしたから。そこから脱皮するには、そういう自分自身を自分が受け入れられるように、どのように勉強するかですね。それに時間がかかるんです。まあ、これについては、簡単には語り尽くせませんね。

イップスから脱するために、歌を歌いながら打ったり、多くの本を読んだりなど、いろいろなことをやったという

 

 
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