ビジネスマンのゴルフネットワーク

ゴルフとビジネスに密着な関係はあるのか?


石坂:
いきなりだけど、仕事とゴルフの共通点は?
柴田:
石坂も僕も、IT企業に属する会社は、ネットワーキングが大切だと思う。年に何回かゴルフコンペがあり、そこに参加しているのといないでは、話の進み方が違う。だから極力そういう場には行くように心掛けてる。ゴルフを本格的に始めたのは去年の1月だけど、仕事の接点が増えて幅が広がっているなあというのは感じる。
郡:
一般的かもしれないけど、4人1組で6〜7時間一緒にいることはそうはない。ビジネスパートナーとか部下とか、彼らの性格とか価値観とかをきちんと把握できる場って、意外とゴルフをしているときだけ。会社で日々会っていても言葉を交わすのは10分、15分。それも仕事のことだけだからね。
柴田:
プレー中は仕事のことを話したりする余裕ないけど、ゴルフはランチも食べるし、一緒に車で行けば道中いろんなこと話す。仕事のアイデアやアドバイスが出てくるよね。あの時間はいい。
石坂:
ゴルフ場に向かう車中も充実した時間がすごせるよね。ゴルフの会社の代表だと、社員全員がゴルファーだと思われがちだけど、実際には定期的にやっている人は6割。強制したりしない。年に1回創業記念の社内コンペでは、パーティ毎にチームリーダーを決めてコンペの前から初心者や未経験者へのレッスンやマナー、クラブの準備を手伝うとか、当日もリーダーの点呼から始まって社員教育も兼ねてやっている。これは、役に立つと思う。初めての人にどう接するか、ちゃんと接客できるか、会話できるか、1日一緒にいると、ゴルフは上手いから偉いのではないことがよくわかる。社員教育の一環としてもゴルフは使えるツールだと思う。

郡:
僕がゴルフを本格的に始めたのは91年、バブルがはじけた直後。親父スポーツ、接待ゴルフ、そして会員じゃないとダメというイメージだった。当時はGDOみたいなサイトがなかった。でも、今はフレキシビリティが増えてきたと思うが、早朝だったり薄暮だったり、もっと気軽にできるゴルフ場が増えてもいいんじゃないかなと思う。5時ぐらいにスタートして10時ぐらいに終わるとかね。
石坂:
確かに、増えたけど1割もないかな。
郡:
スルーでまわれないから時間がかかるし、電磁誘導カートなのでプレーの時間が早まらない。時間的にもっと気軽にできるようになるといいな。
石坂:
ゴルフに限らず、日本という社会自体がそういうところがある。例えば、海外からあるものを輸入したとき、自分なりの解釈で、本来の目的、背景をわからないまま日本風にする。それがいいときもあれば摩訶不思議になるときもある。ゴルフはどちらかというと摩訶不思議に進んだ。マニュアル主義の日本式のゴルフを決め付けてしまった。社用族のカルチャーがゴルフに入った。それには違和感を感じる。でも、実は接待ゴルフだっていい部分は沢山ある。要するに選択肢を増やせばいいと思う。ゴルフは趣味の範疇なのでこうでなければ、というのは元々ないはずだからね。
柴田:
アメリカでは何回かまわったときは、クラブを担いでまわることが多かった。僕は運動したなー、というのが好き。だからカートでまわるより自分で歩いてやるほうがいい。日本のゴルフ場は、ランチが充実していたり風呂に入れたり、いい面もあるけど、自分のスタイル的にはアメリカの方が良かったかな。

郡:
高校生ではじめてゴルフしたとき、いきなり初対面の人と組んでまわって。それがすごく良かった。ご年配の方と時間を過ごす過程において、成長するというか、わきまえる部分を徐々に学んだ。現在、ゴルフという共通の趣味を通して20代の部下であったり、同僚、HBSの大先輩、リタイアされた大先輩と接する機会がある。ゴルフはいろんな意味で人生に必要な情報を得る機会を、世代を超える接点を提供してくれると思う。これはビジネスでも活きてくると思う。
柴田:
HBSに行って良かったと思うのは、世界中の人と2年間机を並べて、共通言語で話せるようになったこと。共通言語というのはなにも英語というのではなく、同じ目的意識、志、言葉遣い、同じ定義で話すということ。ゴルフも同じ。職業も年代も超えて、ゴルフという共通言語ができるから、意思の疎通がしやすい。いい仕事仲間とゴルフ仲間には、そういう共通項があると感じる。
石坂:
ゴルフは、本当に多様性がある。そのなかで上手くなりたい、いいスコアでまわりたい、気持ちよくやりたい。仲間や上司、親子、異性、リゾートとあらゆるものがそのなかにある。最初の社会人のころ「ゴルフはこうじゃなきゃいけない」と型通り固められていて、幹事やらされる度に、マニュアル通りやりなさいと強制されて。それでゴルフ嫌いなりかけたこともあった。でもアメリカに行って、HBSに通って、やりたいからやればいいし、やりたい人たちでやればいろんな楽しみ方がある、ということを思い始めた。だからこそ今、日本でそういうゴルフを芽生えさせようと思っている。ゴルフというのは、オールマイティに使い方がある。それが、面白い。だからひとつの趣味にのめりこんでいる感覚がない。それがゴルフの一番の面白さだと思う。
郡:
ゴルフはいろんな意味で仕事に必要なツールだと実感する。
撮影/パークホテル東京・サロン シノワ
石坂 信也
郡 信一郎
柴田 啓
  PAGE TOP