岩手県・平泉は平安朝末期の11世紀末から12世紀末にかけて、清衡・基衡・秀衡の奥州藤原氏三代にわたって栄えたところ。「みちのくの小京都」と呼ばれ、独自の文化を育んだ地である。藤原氏は四代泰衡の時に潰えてしまったが、始祖清衡が建立した中尊寺の金色堂などが、藤原氏の栄華と花開いた文化を今に伝えている。後に「奥の細道」の途次、この地を訪れた松尾芭蕉は藤原氏を偲んで『五月雨の降りのこしてや光堂』と詠み残している。
みちのく古都カントリークラブはその藤原氏ゆかりの地、衣川の丘陵地に造成された18Hのコース。遠く近く連なる奥羽の山々を日本庭園の手法で「借景」として取り入れた造形は、周囲の自然に美しく溶け込んでいる。
クラブハウスもまた、そうした藤原文化を意識した和風建築で、大屋根の美しい平屋造りと2階建てを組み合わせた建物は、しっとりとした佇まいを見せている。もちろんそれは外観だけではなく、装飾品・調度品の細部まで純日本調で統一されている。各種の標示をはじめ、メンバーズボード、タペストリー、帽子掛け、レストランの灰皿……。
そこには「みちのく文化」発祥の地にふさわしく、自然と調和する空間があった。
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