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ゴルフ野性塾SP

No.423 『フック球修正のカギは左ひざ』 11/30 更新


叩きにいくとドひっかけが出ます

思い切りボールを叩きにいったときに2通りの球が出ます。1つは真っすぐのナイスショット、2つ目は左へのドひっかけ。この差はなんなのでしょう。しっかり体重移動できた場合とスウェイした場合の差なのでしょうか。この差を明確にしたいのです。

(佐賀県・37歳)


左と右のひざの役割に注目せよ

photo スウィング中の左ひざの伸びようで生じる2通りの球筋と思う。強振した時、結果にストレート系とフック系が生じるのは左ひざに原因宿り、ストレート系とスライス系に結果生じるは右ひざ。

この事、過去のレッスンを徹底的に分析してみて分かった事。理論ではなく経験で押し進めて来たレッスン内容の分析には結構なる忍耐も要ったが7年前にこの分析は終えている。理論から遠く離れたレッスンだとやる側も受ける側にも随分なる試行錯誤があったと思う。その行きて戻りての中で確立されて来た書物や教訓に残るレッスン内容の分析、なかなかに大変ではあった。

結論申せば強振時のフック球の修正には左ひざの高さと動きの確保が如何なる時も述べられていた。強く述べられていたり、然り気なく述べられていたりはしたが、一様に左ひざの重要性が問われていたは確か。スライス球の時は右ひざの高さと動きであって、右ひざに理想の動きをさせようと他の体の部位、ヘッド軌道、スウィング型の是非を問うてはいた。

ゴルフに関する限り、分析力は変化の力を生み、変化は進化へとつながり行くものであろう。否定と肯定は分析力と変化のはざまに位置するものであり、否定肯定が変化への直接の力を持つものではないと思う。進化の道はそれぞれの力がそれぞれにつながり行くものであって、否定肯定はつなぎの役割果たすに過ぎぬ。否定肯定は力を持ちはせぬ

否定力、肯定力と考えた時点でその理論、その考えは変化の力を失う。ここを考えないと理論は語りにくいし、変化に踏み込んで行くは難しい。

貴兄はインパクト前の左ひざの一気の伸びでひっかけ球を打っている。左ひざに忍耐を与えてやればよい。ストレートボールとは忍耐の球である。ドスライス、ひっかけ球は忍耐持たぬ我がままの球である。心に忍耐入れるか、スウィング型に忍耐入れるか、リズムに入れるかは人それぞれの領分。心に忍耐入れる時、私はゆっくりと振って来たし、スウィング型に忍耐入れる時は両のひざを落としたスウィングして来た。リズムに忍耐入れる時は恐怖と不安薄めるだかめに目標の一点狙いに徹し、クラブ1本分大きく振るようにして来た。忍耐の入れ様でスウィング感性は変わるものだ。その変わり様を知らないと競技ゴルフは出来ない。

ハンディ5でも競技ゴルフの経験ないハンディ5とでは感性の質に異なるものと思う。私は競技ゴルフ知りたるハンディ5の感性を尊重する。机上の忍耐、机上の感性から風は吹いて来ない。近頃、想う。己の中から起こせる風もあるものだ、と。

貴兄は左ひざに注目せよ。左ひざの動きに貴兄の悩み解消の因が宿る。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
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No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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