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ゴルフ野性塾SP

No.421 『スピンの効いたバンカーショット』 11/8 更新


バンカーのアゴすれすれに打ちたい

先日男子ツアーを生で観戦しました。プロのバンカーショットですごいと感じたのはバンカーのアゴをスレスレに打って行き、ピタッとピンそばに寄せる技です。ひとりのプロだけでなく幾人かのプロが同じショットを打っていました。アゴ、スレスレに打つバンカーの打ち方を教えてください。

(茨城県・45歳)


2本線を描いて、切りの技を使います

photo スピンを効かすバンカーショットなれば低い球出しとはなるのもだ。要するに球質でピン寄せするバンカーショットであり、ピン狙いの意図、強まるほどに低い球質となって行くものです。

ホールカップに放り込む気になると距離短いバンカーショットほど、低い球で狙い打ちして行くのがプロとトップアマの技。短い距離、高く打って行くのは上げるだけの技であってトーナメント経験者は高く打ち上げて行くようなバンカーショットはしないものである。

貴兄の観戦されたバンカーショットはピンまでの距離短く、チップインの狙いやすい状況であったと推察。狙える状況であれば狙うのがプロの性分。狙える時に狙わぬはプロの体技心ではない。同じ球の高さで打って行ったとゆう事は狙えると判断しての事。やさしいバンカーショット状態であったとゆう事です。

砂を切って行けば低い球質は作れます。ボールの手前目掛けて打ち込めば高い球質生じる。砂を切るか、砂に向かって打ち込んで行くかで意図は見えるものじゃある。切ればよい。切りの技で低く打てるものだ。

切りの技を覚えるには地面に引いた線切りをやればよいでしょう。2本の線を描きます。線と線の幅は15センチ。まず、手前の線を叩き、15センチ先の線までも潰して行くフォローの長い打ち方。芝生の上だとこの打ち方で高い球が生じる。しかし、ボールを直接打たないバンカーショットだと低い球出しとなる。ボールを直接打つのと関節に打つのじゃそれだけの違い生じる。

切り技を覚えればよい。それで貴兄は低く打ち出せる技を覚える事、出来るでしょう。出ると思えば出るものだ。戸惑い覚えると出るものも出なくなるのがバンカーショット。出ると思えばバンカーのアゴの高さ、意識の中から消えて行く。

断りおくが切り技とはフォローで左ひじを折りたたむ打ち方ではありません。左腕の早ただみ、左腕の引っ張り込みでもない。ただ、砂を切る。地面を切るとゆうクラブヘッドの動きだけであります。

スウィングの早さで切るもよし、クラブヘッドの重たさで切るもよし。スウィングのリズムで切って行くものよし。いずれにしても線叩きで覚える技です。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
No.422 緩みを誘うだけの練習 (11/15) next
No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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