ゴルフダイジェスト出版案内>ゴルフ野性塾SP
ゴルフ野性塾SP

No.336 『体・技・心から心・技・体へ』 3/10 更新


大きなフィニッシュがとれません

ショートスウィングには自信があります。が、フルスウィング、それもフォローから大きなフィニッシュが取れません。ショートスウィングのフィニッシュの形からフルスウィングのフィニッシュの形がとれないのです。それなりの飛距離は出るのですが、大きなフィニッシュを作る方法を教えてください。

(千葉県・39歳)


グリップのV字が水先案内人です

photo 貴兄はショートスウィングの基本型を作り上げたお方と推察する。その努力と熱意には敬服もするし感謝もしています。

ただ、右腕地面に平行となるショートスウィングフィニッシュ時、右腕の力でフィニッシュ型を作ろうとなさって来られた様子。故に、ショートスウィングフィニッシュ時の右腕の抑えが効き過ぎてフルスウィング型が作れなくなっている。

ショートスウィング型を作る時、10人に1人は貴兄の状況に陥るものじゃある。フルスウィングのフィニッシュ型を作るは簡単。ショートスウィングフィニッシュ時の右グリップのV字型の指す方向を確認すればよいのです。

貴兄はドローボールを打っているはずだ。ドローボールは理想の球筋である。究極、ドロー打ちにヒッカケボールは出ないのです。スライス打ちの方や中途半端なフック回転の球を打つ方がヒッカケ球を出す。

フェードボール打つ方はプッシュアウト球は打たない。ドロー打ちの方がヒッカケ球を出したり、フェード打ちの方がプッシュアウト球を出すのはドローとフェードのそれぞれの球質が定まっていない証拠。それは鍛え込まれていない球質と球筋であり、インパクトゾーンの短さを教えるものだ。

球質と球筋を鍛え込んで行く練習をしてもらいたい。練習の量で鍛え込むのではなく、練習の質で鍛え込んで行って欲しい。鍛練は質でその結果を出す。間違っても量ではない。量の練習はスウィング型作り、フィーリング作り、そしてスウィングリズムや体重移動、呼吸、球捉えのタイミングを作る。

球質と球筋作るは練習の質。ショートスウィングのフィニッシュ時、右腕の使い方、左腕の位置といった両の腕の使い様、そして両ひざの動きを工夫する中で練習の質は生まれて来るものだ。

練習は量より始まりて、質へと移り行くものであろう。量の練習にはやるべき事も留意すべき事もたくさんあり、質の練習に移ればやるべき事も留意すべき事も量の練習の3分の1以下になる。

練習時、スウィングチェックポイントを4つ以上抱えて練習されている方はいまだ量の練習領域。残念ながら質の練習へ移れる時期ではない。チェックポイント3つで練習出来るようになった時、量より質への移行時と思って頂きたい。

photo 私はゴルフ始めて5年過ぎた時、球質と球筋を鍛える練習に入った。ただ、私には一つ足りないものがあった。プロの世界、100人中100人、量より質の練習には入る。この時、練習球数を落とさないで質の練習出来る根気鈍気、そして執着心体力があるかが賞金で喰っていけるプロになれるか、否かの目安となる。

量の練習時、根気も鈍気もいりません。向上心、上手くなりたい欲、人に負けない欲だけあれば量の練習は出来るものだ。球質、球筋を鍛える質の練習に入った時、根気と鈍気は要ります。私にはそれがなかった。執着心も欠けていた。

プロで成功する者は皆、球質と球筋の鍛えに入った時、練習覇気、練習気迫を溢れさせているものです。球質と球筋を鍛えるのは心の部分。それはプロとして生きて行く才能。トップアマとして生きて行く才能。

量の練習は体・技・心で打って行く。質の練習は心・技・体で打っていく。そしてプロで生きて行くためには量の練習も質の練習も必要となり、体・技・心・心・技・体渾然一致の中で球を打って行かねばならぬだろう。

私は体・技・心で打った。心・技・体で打つ立場に立った。なれど心・技・体の練習に体・技・心が重なり合わなかった。振り返ればそれが分かる。根気と鈍気に欠けていた。

アマの方の多くは最初に心・技・体で打とうとする。手順前後と思う。体・技・心で打ち、その後に心・技・体が巡り来るものだ。ハンディ3までの方は間違いなく体・技・心の練習をもやって来られた方たちであろう。そうでなければハンディ3の領域には達し得まい。ショートスウィングは体・技・心の練習型であり、体・技・心の練習する時の最善の練習方法と私は思っています。

貴兄はショートスウィングを続けよ。そして、球質と球筋を鍛えに行く領域を目指せ。貴兄はショートスウィングのフィニッシュ時、右腕グリップの方向性を確認すべきだ。右手親指と人差し指の作るVの字が左肩を指しているのであればフルスウィング時のフィニッシュは取れる。右手親指と人差し指が左肩を外れて体の外側を指しているのであれば右肩も右腕も動きはしません。右腕で抑え過ぎると、この傾向は生じる。

右グリップVの字の指す方向を確認せよ。Vの字が左肩を指す型に修正しなければいけないでしょう。そして、今よりはやや深目に両ひざを曲げてショートスウィングフィニッシュ型を取れば、フルショットしたい時にフィニッシュまで、辿り着かなぬとゆう事はないはずだ。

グリップのV字型はスウィングの水先案内人であり、灯台ともなり行くものである。スウィングの座礁はV字型の指す方向が狂った時に起こり得るものと思って頂きたい。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
back No.335 バンカーではスウェイ厳禁 (3/3)
目次
No.337 冬のグリーンの攻め方 (3/17) next
No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
このページのトップに戻る top