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ゴルフ野性塾SP

No.325 『方向ラインは足裏から決める』 12/16 更新


どうしても右を向いてしまいます

私はティショットで右を向くクセを持ちます。ナイスショットと思って球の行き先を見ると右のラフ方向。私は肩のラインに合わせているのですが、正確に目標を向くアドレス法を教えて下さい。

(茨城県・39歳)


両ひざを曲げてアドレスに入れ

photo 眼は錯覚を生む。記憶も錯覚を生む事があるし、錯覚から生じた判断ミスも多くあろう。

人間なる生き物、どうも錯覚から逃れられはしないようだ。となれば、錯覚は人間の人間らしい一部分と考えた方が良いと思う。錯覚に寛容であれば然したるトラブルも生じまい。

貴兄は眼で方向を作っている。その手段、間違ってはいない。眼で方向を作るは基本。肌で感じるところ、気配、勘で作る方向もあるが、それは余程の熟達の人。日本国内に熟達の人、幾人おられようか。多分、アマ、プロ合わせて10人とおられまい。

私は熟達の者ではない。眼で方向を見つけ、眼で方向を決めて行くレベルの者。貴兄も私と同じレベルの方。なれば眼で方向を決めて行くが必然、最善。

目標への合わ手順は下から上へと合わせ行くを基本とする。足の裏からつま先、そしてひざ、腰、腹部、胸部、肩のライン、首筋、アゴ、鼻頭、眼と合わせて行けばよいのです。この合わせ方には習慣性が要ります。練習場の一球ごとに合わせ行く動作と心構えの根気、粘りっ気は習慣性を生む。ゴルフのアドレスには良質の習慣性が要る。

アドレス体勢に入り、スウィング始動するまでの一連の動きの習慣性がないとスムーズなるスウィングリズムは生まれにくいものです。練習球数を多く叩いたから習慣性が作られるのか、習慣性が出来ているから多くの練習球数を叩けるのかは分からねど、いずれにしても習慣性持つ事は人間の叡智と思う。

貴兄は眼から鼻頭、アゴ、首筋、肩のラインと上から下への合わせ手順を持たれていると推察する。だから、正確な方向が取れていないのでは!?

ハンディ30の方の3名、そしてゴルフ経験持たない5名の方に上から下への方向の合わせ様、下から上への合わせ様の2通りの手順をやって貰った事がある。下から上、要するに足裏から眼へと上がって行く方向の作り方をすれば方向の合わせ違いをしても15度まで、時計の時針にして30分間の方向違いで済んだ。

眼から合わせ始め上から下へと合わせて行った時、30度の間違いになっていました。時針に直すと1時間の違いではあった。結論申せば、眼から下へと合わせて行けば正確な方向は取りにくいの答えに達する。

足から合わせる方法だが、アドレスに入る時、両ひざを伸ばした体勢だと右を向きやすくなります。右を向く傾向持つ人がひざを伸ばした体勢だと方向は取りにくくなる。スウィング始動直前のアドレス時よりも両ひざを曲げた状態ですと、方向の狂いに対する違和感が生じやすくなります。この違和感とゆうものがアドレス決める時に大切なのでして、常に違和感のないアドレスでは方向取りは難しいと思う。

人、完璧ではない。ツアーで喰っているプロの場合、スッと立って方向取り間違ってない確信は30%まで、残り70%のショットは方向修正後に打って行くものだ。左を向く傾向の方は逆に両ひざを伸ばした体勢でアドレスに入ればよい。右向く人は両ひざ深く、左向く人は両ひざ伸ばしての方向確認を勧めます。

貴兄はひざを深く曲げてアドレスに入れ。違和感が貴兄に方向の間違いを教えてくれよう。この時、つま先から修正すべきである。両ひざ、腰、腹部、胸部と修正は移り行き両肩のラインの修正は最後にすればよい。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
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No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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