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ゴルフ野性塾SP

No.319 『理想の弾道と許容範囲』 11/5 更新


ボールが上がり過ぎるような・・

最近のクラブはボールがよく上がります。ラクに上がります。上がり過ぎじゃないかと思うほどです。しかしボールは上がり過ぎと思うくらい上がる方がいいんでしょうか。スコアを作る上で塾長が考える理想の弾道を教えて下さい。

(神奈川県・35歳)


15ヤードのランが目安となります

photo 眼で追える高さであれば不満なし。毎日1000球の練習球打つ練習好きなプロとて小さなテンプラも小さなトップ球も小さなヒッカケも小さなコスリ球も、その1000球の練習の中で打っているものです。ミスは大きなミスか、小さなミスかだけの事。プロアマ問わず、ゴルフの領域、ミスは付き物と思う。

ショットにミスあり、ゲームにミスあり、がゴルフでしょう。大きなミスなのか、小さなミスなのか、自分の中でどの程度のミスまでを黙って飲み込めるか、が問題なのであって、ミスを消し去るは極めて困難。

テンプラであろうとトップ球であろうと平然としている者のゴルフは強い。飲み込める力もゴルフの強さを作る上において必要と思う。練習出来る体力と気力、ミスを黙って飲み込んでしまう腹の強さ。体力、気力、腹の強さは勝負事に欠かせぬものです。少しのミスでも心の中が泡立つようでは人様との争い事、己との戦い事に優位性を築くは難しかろう。

大きなテンプラボール打った時、こりゃ立派なテンプラボールだ、どうせならお月様のところまで、飛んでくれや、と微笑浮かべて呟いた者がいた。その者、日本プロゴルフ界の超一流プロだった。眉間に縦皺寄せたり、クラブヘッドで地面叩いたり、哀しい表情で地面眺めてるようじゃ長いツアー生活、どっかで息切れするでしょうな。

ミスはミス、己のミスを優しい眼で眺める時と厳しい眼で眺める時の二つの眼は必要。下手なプロは常に一つの眼、厳しい眼一つで己のミスを眺めているだけ。優しい眼でミスを眺めれる姿勢は欲しい。

私は週刊朝日でツアー観戦記を7年書いたが、優しい眼一つあれば超一流の域に達し得ると思わせたプロが日本国中に20人はいた。厳し過ぎた。一つの眼が足りなかった。今にして分かる、私には厳しい眼も優しき眼も眼が足りてなかった。

貴兄は球の高さを問うている。棒立ちの姿、眼線を水平にして、その水平の眼線に入る球の高さであれば問題なしでしょう。アゴを上げて追わなきゃならない高さだといささか問題ありの球の高さとはなる。低く打つ技術であれば進化論ビデオを御覧あれ。丁寧に述べております。

理想の球の高さは人、それぞれ。ドライバーショット時、15ヤード以上転がる球質と球の高さを求めて行って下さい。高過ぎる球は落ちてから転がらない。15ヤードのラン持つ球が貴兄の理想の球の高さの目安となるだろう。




この「野性塾スペシャル版」は週刊GDの過去の連載からピックアップして転載したものであり、周囲の状況が現在と異なっていることが多々あります。

つづく
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目次
No.320 打つ前に素振りを3回 (11/11) next
No.459 距離感をあわせるには・・・ (10/6)
No.458 バックスウィングは・・・ (9/29)
No.457 選手のマナーについて・・・ (9/22)
No.456 助言で崩れたら、新たな・・・ (9/15)
No.455 一途に6アイアンを打ち続けなさい (9/8)
No.454 素振りで上達する方法 (9/1)
No.453 夏のゴルフは無理をするな (8/25)
No.452 50歳を越えてからの練習法 (8/11)
No.451 咀嚼の力で・・・ (8/4)
No.450 球落ちの原因は・・・ (7/28)
     
   
 
坂田信弘

京大中退からゴルフを目指した異色プロゴルファー。主として週刊ゴルフダイジェストを根拠として漫画の原作、競技観戦記、レッスン書、レッスンビデオなど八面六臂の活躍をしているが、現在は次代のゴルファー育成のため開始したジュニア塾の塾長として脚光を浴びている。スウィング型を作るための「ショートスウィング」を提唱。
 
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