鷹之台カンツリー倶楽部(千葉県)

鷹之台カンツリー倶楽部(千葉県・18H

落ち着きある高級感と眺望に配慮したハウス

今後30年継続使用することを念頭に、
冬季に1カ月以上のクローズをし、耐震工事は改修レベルにとどめ、
その他は全面的にリニューアルした。

フランクに楽しめる
ゆったり感を大切に

 リニュールのため基本的構造こそ変化がないものの、フロント・ロビー、レストラン、ショップ、ロッカー・浴室など、プレーヤーが立ち入るほとんどの個所に手を入れた本格的な改修である。

「社会的な立場のある方々が集う倶楽部ですから、ここではリラックスしてフランクに楽しめるようにというのが、クラブハウスに求められているものです」(支配人・小松充生氏)

 表玄関から入ると、スタートテラスやレストランへは段差のある特徴的な構造のロビーがある。傾斜した天井は木枠を設けて強調し、ロビー階段を上がったところにあったショップは移動。通路を広く取って、表玄関から入った印象に奥行き感を出している。新たなショップは以前女子ロッカーがあった場所へ移ったため、女性施設の拡大を図ることもあって、新たに半地下に増築をしている。

「もともとハウスのすぐ先からフラットなコースがずっと見えるので、かつては良家の大広間と言われていたそうで、そのためにレストランの窓を細かい桟のないガラスに、さらにテラスの手すりを薄いものに換えて眺望の改善を図りました」(小松支配人)

 この他にも、厨房やキャディ室などのバックヤードの改修、空調の改修などを行っている。

外観

天井の板材はそのままに、額縁のような一枚ガラスにしたレストラン。18卓

レストラン手前のラウンジ

レストランの一角にある19番ホールスペース

可動式のパーテーションで区切られたコンペルーム。5室

女性ロッカーのあった場所に移動したショップ

人の動きに合わせて自動点灯するようにした男子ロッカー室。1227本
(うち会員用1044本)

浴室とともに、地下に新設された女性ロッカー室。144本(うち会員用108本)

男女浴室。女性の浴室は湯船と洗い場が明確に区分けされている(左・男性、右・女性)

今回、ご紹介したクラブハウスは…

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所在地
千葉県千葉市花見川区
開場
昭和29年5月
ハウス設計者
㈱プランテック総合計画事務所
ハウス施工
㈱竹中工務店
延べ床面積
4221.45㎡
構造
鉄筋コンクリート、一部鉄骨造

「クラブハウス探訪」はゴルフ場経営の専門誌「ゴルフ場セミナー」に掲載中。

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