全米プロと全米オープン視聴率の違いの理由とは……?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/11/03号
2020/11/19更新

全米プロと全米オープン
視聴率の違いの理由とは……?

 6月の全米プロと9月の全米オープンの視聴率で大きく明暗が分かれたと話題になっている。

 アメリカでゴルフ場の入場者やゴルフ用品の売り上げがウナギのぼりという話は、小欄でもたびたび紹介している。そんななか、8月の全米プロでは、記録的なテレビ視聴率を獲得した。それなのに、9月の全米オープンでは逆に記録的な低視聴率になっていたことが明らかになった。

 全米プロは、CBSとケーブル局のESPNが放映していたが、CBSでは最終日のピーク時には687万人の視聴者を獲得し、ゴルフでは昨年の6月以来の最高視聴者を獲得、日曜の午前のラウンドを放映したESPNでは、200万人弱の視聴者数で前年の試合より60%アップ、全米プロでは2010年以来の高視聴率を記録している。何より18~34歳という若い層の視聴者数が前年比で76%もアップしたというのは特筆すべき部分だ。

 ところが9月中旬に開催された全米オープンでは、中継したNBC(全米オープンは本来FOXが放映権を持っていたが、アメフトの中継があるため今年はNBCに譲っている)は週末平均321万人の視聴者数、視聴率は2%で1987年以来33年ぶりの低視聴率を記録。昨年の視聴者数よりなんと56%減となった。

 例年なら、マスターズに次ぐ人気を誇るはずの全米オープン。6月の再開以来、米ツアーのテレビ視聴率も30%近くもアップしていたにもかかわらず、なぜこんなことになってしまったのか?

 1番の理由はアメフトがシーズンインしていることだろう。視聴者がそちらへごっそり流れたと考えられる。また、今年の全米プロは西海岸で開催されたので東海岸時間では午後9時くらいまで見ることができるという好条件があった。

 そのスケジュールなら、昼間はラウンドして帰宅してからテレビ観戦が可能。視聴率の明暗の原因はそのあたりにありそうだ。

  
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