ゴルフがサウジアラビアの歴史を変えた?
11月12〜15日に開催される欧州女子ツアーのアラムコサウジレディスインターナショナル。厳格なイスラム国で知られるサウジアラビアでは、女性は肌を見せない厳しい服装規定があるが、これがプレーヤーに限ってとはいえ、大幅に緩和されるようだ。
今年の3月に開催される予定だったこの試合、当初は長ズボンの着用を義務付けられるとされていた。しかし、その後の協議を経て、ふくらはぎまで(ひざよりは下)のパンツと半袖のポロシャツが推奨される形となり、各参加団体が妥協決着したのだ。
欧州女子ツアーの最高責任者のアレキサンドラ・アーマス氏は「私たちは『こうしなければならない』と強制しているわけではありません。ただ、地域の習慣を守ることは大切だとプレーヤーたちに勧めるものです」と話す。
さらに「ゴルフサウジ(協会)は、プレーヤーたちにとても寛容です。私たちも、彼らの習慣に敬意を払いたいと思いますし、彼らの期待にプレーヤーたちと共に応えたいです。私たちにとって大切なのは、選手にプレーのチャンスを与えることだと考えます」としている。
服装規定の問題だけでなく、女性差別の問題もあり、サウジアラビアで試合を開催すること自体に反発があるのも事実だ。ゴルフがサウジの女性解放の宣伝のために利用されているという声も聞こえないではない。
2018年に、サウジアラビアで女性が車を運転できることで話題になったが、今回もわずかとはいえ、歴史が動いたことになるだろう。
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