米記者がデシャンボーになれるかチャレンジしたら……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/10/13号
2020/10/19更新

米記者がデシャンボーになれるか
チャレンジしたら……

 ブライソン・デシャンボーが驚異の飛距離で全米オープンのタイトルを獲得したが、実際彼の"取り組み"は一般ゴルファーにも有効なのか? ある記者の奮闘記をご紹介。

記者が目指したのはゴジラ!ではなくデシャンボー

 米ゴルフ誌のジョエル・ビール記者は今年の初め、編集長から「なにか面白くて奇抜な企画がほしい」とメールを受けとった。そのとき、記者が観ていたのが欧州ツアーのドバイデザートクラシック。そこには何と〝ゴジラ〟がフェアウェイを闊歩する映像が……。慌ててメガネをかけると、ゴジラではなくデシャンボー。「これだ」と閃いた彼は、デシャンボーのような肉体になるべくチャレンジ企画をスタート。

 目標は3カ月で体重を13 キロ増やし、飛距離を20ヤードアップすること。そしてゴルフの上達。肉体改造に関してはケプカやミッシェル・ウィを指導するトレーナー、B・ゲイドラスに協力を要請。ところが折しもロックダウンが始まりジムは閉鎖。苦肉の策でレンガや水を詰めたリュックを使ってウェイトトレーニングに励み、ヨガで柔軟性をアップした。「ビールを飲まずに1日5000キロカロリーを摂取するのがきつかった」というが、努力の甲斐あって3カ月で体重は75キロから83・5キロへ、飛距離は286ヤードから296ヤードへ。目標の数値には届かなかったが、成果はアリ。ラウンドでは「マジで300ヤード超えを連発した」と言う。

 それなりの手応えを得て、ツアー再開後のデシャンボーの戦いぶりを目の当たりにした記者はがく然とした。「トラベラーズ選手権で彼は389ヤード地点のカート道路を使い428ヤードをかっ飛ばした。自分のゴルフはまるで幼稚園児の絵。彼の絵はルーブル美術館に飾られるレベル。天地の差だ……」

 記者の結論はこう。「デシャンボー化は不可能。だが地道なトレーニングとヨガとプロテインは上達を助ける」。チャレンジしてみる?

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