違いは20Y飛距離問題ボール実験してみたS・シンク
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/07/07号
2020/07/29更新

違いは20Y飛距離問題ボール
実験してみたS・シンク

 ブライソン・デシャンボーが再開初戦で"飛ばしすぎた"ことに端を発し"飛ばないボール"の必要性が議論されている。そんななか全英オープンチャンピオンが飛距離に関する面白い実験を行った。

飛距離とボールの関係をシンクしてみたよ

 09年の全英でトム・ワトソンをプレーオフで下したスチュワート・シンクはある日、練習ボールのなかに90年代に販売されていた糸巻きのタイトリストプロ90を発見した。

「こんなチャンスはめったにない。トラックマンを使って最新のボールと比較してみよう」と、一発勝負の実験を敢行したのだ。

 糸巻きは20年前までツアーでも主流だった。打感を重視するプロたちは操作性やフィーリングにこだわり、柔らかいボールを好む傾向があり、ツーピースが出はじめたときは「飛ぶけれどグリーン周りのスピン量が足りない」と敬遠する向きも多かった。だが、あっという間に各メーカーが飛ばしとスピン性能を両立させる高性能ボールを開発。昨今の“飛びすぎ論争"へと発展した。

「でも本当のところどれくらい違うの?」と、率直な疑問を持ったメジャーチャンプはPING G410ドライバーで糸巻きのプロ90と最新のPro V1を打ち、トラックマンでそれぞれの数値を計測した。

「打ち比べてみてボールパフォーマンスにほとんど違いはないことがわかった。でもひとつだけ明らかに違ったことがある。それはボールスピード。糸巻きの方が4・5 遅かった」

「4・5 の違いが結果として20ヤードのキャリーの差になったんだね。やっぱりこれからもPro V1を使い続けるよ」とツイッターで発信したシンク。

 20ヤードもキャリーに差が出たと思うか、えー、20ヤードしか違わなかったの、と思うか。

  
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