まさか!?スピースが6年半守ってきた50位圏外に
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/2/18号
2020/2/07更新

まさか!?スピースが
6年半守ってきた50位圏外に

 ジョーダン・スピースが13年8月から守ってきた世界ランクトップ50の座から滑り落ちた。

 20年初参戦となったファーマーズインシュランスオープンで55位タイに終わったスピースは前週まで死守してきた50位以内のポジションを明け渡し51位に後退。26歳にして通算11勝、3つのメジャータイトルを保持するヤングガンのトップランナーにとってなんとも由々しき事態である。

 12年にプロ転向すると、翌年のジョンディアクラシックでメジャー王者のザック・ジョンソンらをプレーオフで破り10代でツアー初優勝。そこから飛ぶ鳥を落とす勢いで同年8月に世界ランク50位入りすると、15年にマスターズと全米オープンに優勝。8月の全米プロで2位に入ったところでローリー・マキロイに代わってナンバー1に躍り出た。自己最多の年間4勝を挙げた同年は、最終戦のツアー選手権も制し年間王者に輝くなど他の追随を許さない活躍ぶり。

 ところが17年の全英オープンを制覇してからぱったりと勝利が途切れ、成績は下降線。それでも18年の10月まではトップ10をキープしていたが、ここ1年ちょっとで一気に50位から弾き出された。

 スランプの発端は得意のパッティングの不調だった。それが徐々にショットにも影響し制御不能に。昨秋ZOZOチャンピオンシップ出場のため来日したときには、誰よりも早く練習場に姿を現し、誰よりも熱心に練習に打ち込んでいた。雨がそぼ降る練習日にも球を打ち続ける姿に、ギャラリーのなかには「よっぽど調子が悪いんだなあ」とため息を漏らす人も。

 本人は「とにかく安定感がない。でも調子が悪い原因は突き止めたので、あとはかつて最高のショットメーカーと呼ばれたときのように、つねに安定したショットを打つ努力をするだけ。パッティング(のスランプ)は克服できたのだからショットも大丈夫」。起死回生のV字回復はある?

  
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