どうしたペパレル!秋のロストボール失格物語
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/12/03号
2019/12/05更新

どうしたペパレル!
秋のロストボール失格物語

 欧州ツアーの高額トーナメントで英国出身の28歳エディ・ペパレルがラウンドの途中で手持ちのボールを使い果たし失格になった。

 年間王者を決するロレックスシリーズ第6戦トルコ航空オープンは賞金総額700万ドル(約7億6000万円)、優勝賞金2億円を超えるビッグイベント。予選落ちのない試合で3日目、ペパレルは池に何個もボールを打ち込み「球がなくなった」と同伴プレーヤーに宣言してその場を立ち去った。「4番のグリーンを狙うショットで彼は4個か5個立て続けに球を池に打ち込んだ」と言うのは一緒に回っていたメジャー2勝のマーティン・カイマー。彼はペパレルのマーカーだったためプレーを凝視していたが「あまりにも素早かったので打数ははっきりしない。5個だった可能性80%、4個が20%かな。こんな経験初めて」と首を傾げた。もう1人の同伴プレーヤー、ジョージ・コージーは「映画『ティンカップ』では見たことがあるけれど……」と、やはり驚き顔。当の本人は「なにも言うことはない。受け取りたいように受け取ってくれればいい」と投げやり。世界ランク49位の有望プロにいったい何があったのか不明だ。

 8月には欧州の下部ツアーでフランス人のクレメント・ペラレルドが持参したボールを使い果たし失格になる珍事があった。そのときは2000年の全米オープンで15打差の圧勝を収めたタイガーがじつは3日目に手持ちのボール1個で戦っていたことが話題に。ボールの管理を自分でするタイガーは2日目、ボールを練習用にホテルに持ち帰ったまま補充するのを忘れたのだが、あわや失格の危機を最後の1個で持ち堪えていた。

 欧州ツアーはペパレルが意図的にボールを池に打ち込んだとして罰金を科す予定だ。

  
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