女性入会認めたが更衣室ナシ。R&Aの現状……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/11/19号
2019/11/20更新

女性入会認めたが更衣室ナシ。
R&Aの現状……

 5年前に女性メンバーの入会を認めたセントアンドリュースのR&Aゴルフクラブ。その現状が伝わってきたのだが……。

 イギリスのアン王女やアニカ・ソレンスタム、ローラ・デービーズなど、現在30人ほどの女性メンバーがいるとされているが、実はクラブハウスにはいまだに女性用のロッカールームやシャワー室がない。女性メンバーは100メートル近く離れたR&A所有のフォーガンハウスという建物で着替えなどをしている。

 しかし、ようやくR&Aが重い腰を上げ、女性用の施設をハウス内に作ることを明らかにした。2021年、セントアンドリュースで開催される全英オープンの150回大会を記念してのことという。といっても「私たちはクラブハウス改良計画の初期段階にある。それに女性のロッカールームも含まれているが、スケジュールは未定。段階的に改造を進め、完成は2021年を過ぎることになるだろう」とのこと。

 当初、R&Aは「女性メンバーを歓迎し、そのための投資を行う」とコメントしていたが、クラブハウスの改造は念頭になかったようだ。確かに1854年に作られた古いクラブハウスを改造するには金がかかるだろうし、世界に2400人ほどいるとされる男性メンバーに対し、女性メンバーは圧倒的に少ない。しかし、女性のためのゴルフ憲章をつくり、女性ゴルフ人口を増やそうと旗を振っているR&Aにすれば、クラブハウス内に女性のロッカールームがないというのはあまりにお粗末。対応もやけに“のんびり"しているように感じられる。

 R&Aのチーフエクゼクティブが、女性メンバーの入会に踏み切ったピーター・ドーソン氏からマーチン・スランバース氏に変わったことで、保守的なメンバーたちを抑え切れなくなっているのかも?

  
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