AED搭載カート登場一刻を争う際の助けに
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/10/08号
2019/10/17更新

AED搭載カート登場
一刻を争う際の助けに

 最近、駅や空港、公共施設など人が多く集まるところにはAED(自動体外式除細動器)が設置されるようになっている。ゴルフ場にも万が一に備えてAEDを装備するところが増えてきたが、大宮CC(埼玉県)では10月1日から全国で初めてセコム株式会社とタッグを組みAEDを搭載した乗用カートを導入する。

カートの屋根にAEDのマーク

 AEDとはご存知のとおり、心室細動状態に陥った場合に電気ショックを与え、正常な働きを取り戻すための医療機器。医療従事者ではない一般の人でも使うことができるのが大きな特徴だ。

 大宮CCの須賀裕支配人は「AEDはもともとクラブハウス内に用意していましたが、当クラブは27ホールの河川敷コース。渡し船を使うところもあり、いざというときにはクラブハウスに戻るまでに時間がかかってしまう恐れもあります。AEDを使うようなケースでは1分1秒を争う時間との戦いですから、手遅れにならないようカートに搭載することにしました」と話す。

 AEDが搭載されたカートは全70台のうちの14台。通常の赤いカートとは異なる白いカートなのでわかりやすい。プレーヤーはもちろん、万が一、コース内で作業中のスタッフが倒れた時にも対応できるという。

 さらに、「AEDを用意していても、いざという時に使えなくては何の意味もありません。ですから従業員は研修を受け、しっかり使えるようにしています。ただ、今回準備しましたが、何の事故もなくAEDを使わずにすめば、実はそれが一番なのだとは思います」(同)

 AEDが搭載されたカートで回りたい場合は、事前に申し出れば応じてくれるという。

  
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